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ハンク・ロバーツって知ってますか?

7月に行われたジャズ喫茶「いーぐる」2008年上半期新譜特集 http://ikki-ikki.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/post_4f47.html で聴いて気に入ったCDを紹介します。

P200_2 ハンク・ロバーツ『グリーン』(2007年rec. Winter&Winter)、MUSIC EDITIONシリーズの1枚です。ディスクユニオンのJAZZ ULTIMATE COLLECTIONにも入っていたアルバムです。メンバーは、ハンク・ロバーツ(cello,vo,g)、マルク・デュクレ(el-g,ac-g)、ジム・ブラック(ds,electronics)です。この楽器編成を見たときは買う気になりませんでしたが、「いーぐる」の特集で聴いたら気に入っちゃいました。そうは言いつつも買いそびれていたら、ディスクユニオン新宿ジャス館に中古CDがあったので即効で買いました(笑)。

P201 Winter&Winterですから、これもアートワークが凝っていて、日本人のRuri Fujitaさんがアートワークとデザインをしています。グリーンのタイトルどおり林をイメージしたイラストが描かれています。パッケージ表には凹凸があり、色あいから私はなんか白樺をイメージしてしまいます。

内容はカントリー的というかアメリカ民族音楽という感じがします。エスニック色が濃厚ですね。ロバーツはチェロを弾きながらハミングのような歌を歌っていて、ほとんどのトラックが自然や大地を想像させる心安らぐものになっています。

そうは言っても静かなものばかりでなく、いくつかのトラックはパワーをもらえるような力強いものもありますし、ライトなファンク・ビートの曲や、カントリー・ロック的なものもあり、バラエティーに富んでいます。ちなみに「いーぐる」の新譜特集でかかった曲は一番尖がった曲でした。益子さんらしいと思いましたよ(笑)。

ロバーツのチェロとハミングに、フランスの鬼才ギタリスト、デュクレが絡むとイマジネーションが一挙に広がってきます。そのギター音にはどこか懐かしさや哀愁が漂うところがイイんですよね。ジム・ブラックはドラム・セットを叩いていますが、それはもうパーカション的な扱いで、凄くニュアンスに溢れたドラミングをします。こういうドラムを叩かせたらこの人に敵う人はいないと思います。

この音楽がジャズか?と問われれば、インプロビゼーション音楽ということで一応ジャズの範疇だと思います。まあ、これを聴けばそんなジャンルの括りはどうでも良いことのように思いますが・・・。

最近は新譜を買うときにどうも単なる4ビート・ジャズは敬遠してしまいます。そういうのは過去にいくらでも良いものがありますからね。あとこの手のアルバムを紹介してくれるメディアがほとんどないことが残念です。「いーぐる」とディスクユニオンくらいからしか情報が得られません。

そう言えば「サウンド・カフェ・ズミ」で見たフランスのカッコイイジャズ雑誌にはこのアルバムが載っていました。ああいう雑誌をどこかの雑誌社で発刊してくれないものだろうか?

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コメント

いっきさん。これジャケットいいね。エンボスもちゃんと分かります。Winter&Winterのジャケットってメジャー感はないけどアート感が強いですね(笑)。ボンバレコードはワールドミュージックを多く輸入リリースしている会社のようですね。
これはアマゾンでも扱っているようです。
ハンク・ロバーツの気になるアルバム『Martin』「Hank Roberts and Birds of Prey』『Little Motor People』。BLACK PASTELSはLPジャケットがカッコいいクール(白地にチェロのシルエット)。

投稿: tommy | 2008年10月17日 (金) 08時39分

下記のサイトでWintera & Winterの新パッケージとJMTレコード時代のジャケットの両方が見れます。
http://www.winterandwinter.com/index.php?id=110

投稿: tommy | 2008年10月17日 (金) 10時40分

tommyさん。こんばんは。

ジャケットいいですよね。Winter&Winterってアートを感じるなかなか良いレーベルだと思います。いろいろ調べていただいちゃったみたいですね。ありがとうございます。
JMTレコード時代も含めて杉田宏樹さん著「ヨーロッパのJAZZレーベル」に詳しいことが書かれています。
ハンク・ロバーツのティム・バーンとやっているやつとかはかなり危険な臭いがします(笑)。『BLACK PASTELS』はメンバーを見る限りでは期待できそうです。LPジャケットは確かにシンプルでカッコイイと思います。

投稿: いっき | 2008年10月17日 (金) 19時27分

杉田宏樹・著「ヨーロッパのJAZZレーベル」は是非チェックさせて頂きます。ん〜、いろいろ情報交換が出来ていいな〜。いっきさんはいっぱい情報持っていそうだし(笑)。バンバン出してください。
それより来週の月曜日の昼に、後藤さんがオイラのとこにCD持って遊びに来る事になってしまいました(汗)。いっきさんより先に来るなんてスミマセン(笑)。最近オーディオが気になるのでしょうか?いっしょにJBSも行こうかな・・・楽しみです。

投稿: tommy | 2008年10月18日 (土) 09時34分

tommyさん。こんにちは。

そうですね。情報交換ができるのがイイです。雲さんが言っている「情報を発信すれば、情報が流れ込んでくる」なんでしょうね。雲さんイイこと言うなあ~。さすが師匠です(笑)。

後藤さんが遊びに来るなんて凄いですね。親愛なる後藤さんが先に行くのなら全然O.K.です(笑)。後藤さんをJBSにお連れして音の感想を是非聴いて下さい。どうなるのか私も凄く楽しみです。

投稿: いっき | 2008年10月18日 (土) 12時34分

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