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日本フリージャズ史

前に私が「日本人ジャズを聴こう」なんて記事をかいたら、tommyさんも同日のブログに似たタイトルで記事を書いたことがあって、これからは日本人ジャズも聴いていくことになりました。tommyさんからフリーなアプローチの日本人ジャスを聴こうという提案がありまして、私も同意したのですが、実はその方面に私は疎かったのです。

それで、例の「いーぐる納涼持込盤大会」の打上げの時に、tommyさんが村井康司さんに「日本人のフリージャズについて書いた良い本はありませんか?」と尋ねたら、「副島輝人さんが書いた「日本フリージャズ史」が良いですよ。」との回答がありました。興味があった私は翌日早速その本を買いました。

P172_2 読み進んでみるととコレがなかなか面白いのです。山下洋輔、吉沢元治、富樫雅彦、佐藤允彦、高柳昌行、阿部薫など錚々たる面々のエピソード、当時の社会情勢、やっていた音楽がとてもわかりやすく書いてあるのです。今やっと100ページくらい読んだところなので、まだまだこれから面白くなるんだろうと期待しています。

実は「いーぐる」でも話題になった北里義之さんの「サウンド・アナトミア」をちょっと前に読んだのですが、高柳昌行については興味が湧いたものの正直あまり面白くなかったし、一度読んだだけではよくわからない部分もありました。

それで今回もフリージャズに関する本だったので、あまり期待をしていなかったのですが、前記のようになかなか面白いので今気をよくしているところです。まあ、読んだだけではダメなので、音も聴かなきゃなあと思っています。

昨日たまたまミュージックバードの「Free Music Archive at Sound Café dzumi」吉祥寺のSound Café dzumiのマスター泉秀樹さんがパーソナリティを務める番組)を聴いたら、なんと「1969年の日本のフリージャズ」について放送しているじゃありませんか。

ゲストはかの副島輝人さんです。そこではまさに読んだばかりの「日本フリージャズ史」に書かれていたことが音源を紹介しつつ放送されたのでありました。なんというめぐり合わせなんだろう!ちょっと気持ち悪いくらいです(笑)。

かかった音源は佐藤允彦の『パラジウム』(これは持っています)、富樫雅彦の『ウィ・ナウ・クリエイト』(これが聴いてみたかったんですよ)、山下洋輔の『ダンシング古事記』、高柳昌行の『ニュー・ディレクション』、沖至の『殺人教室』です。いづれも途中フェイドアウトで少しの時間しかかからなかったのが惜しいところです。

『ウィ・ナウ・クリエイト』と『ニュー・ディレクション』は気に入りました。今から約40年前にこんな音を作り出していたとは凄いですね。最近はこういうパワーと創造性ってあんまり感じられなくなっちゃいましたね。あの頃っていろんな意味で社会に反逆パワーが溢れていたからこういう音が出てきたんでしょうね。

佐藤允彦が4年のところ2年でバークリー音楽学校を卒業して帰ってきた話をしていましたが、当時のバークリーは講師が凄かったけど今は良い講師があまりいないなんて話がありました。またコマーシャルな音楽を勉強するには良いけれど、クリエイティブな音楽は学べないとかも言っていました。バークリーも地に落ちちゃった(笑)。

当時の彼らが目指したものは日本人のオリジナルなジャズだから凄いという話があり。いつまでたってもイミテイターはイミテイターだし、エピゴーネンもエピゴーネンでしかないからね~。なんて厳しいことも言っていましたよ。今オリジナリティーに溢れるジャズ・ミュージシャンてどれほどいるんだろう・・・。

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コメント

ン!いっきさん。これはイイ話ですね。
オイラも読んでいるのですが、なかなか進みません。テイチクに知合いがいるので、その頃のレコード会社としての情報を手に入れたいとこです。高柳昌行はちょっと頭デッカチな感じはするのですが、真剣に音楽に向い合っていたとこはスバラシイ!!今でも日本のジャズレベルを支えているのは、そういう人たちだという気がします。マイナーだけど。ホントのジャズ・ファンってこの辺の臭もキライじゃないと思います。

投稿: tommy | 2008年10月 2日 (木) 02時24分

tommyさん。こんばんは。

ありがとうございます。
テイチクに知り合いがいらっしゃるですか。当時の話が聞けたら面白いでしょうね。
高柳昌行は文書もいろいろ書いているんですよね。そういう部分で頭デッカチなんでしょうけど、出てきた音は意外と体から発していたんではないかと期待しています。まだよく聴いていないので断言はできませんが・・・。
おっしゃるとおり、ホントのジャズ・ファンには惹かれる部分はあると思います。
『ウィ・ナウ・クリエイト』をAmazonで探したんですけどないようですね。こういうのはマイナーだからあまり買う人がいないんでしょう。他を探してみようと思っています。

投稿: いっき | 2008年10月 2日 (木) 20時20分

これは名著です。
夢中になって読みました。

高柳氏の音楽評も読みましたが、じつに面白い。
決して頭デッカチだけの人だとは思いません。

音でも言葉でも、言いたいことがたーくさんあった人だから、表現について突き詰めて突き詰めて考えたゆえ、ああいうスタイルに落ち着いたのではないかと思っています。

私の知り合いの沖縄料理屋のマスターは、高柳氏のギター教室に通っていたそうで興味深いエピソードをたくさん伺っています。
この話を聞けば、ますます彼は頭でっかちな人ではないことがわかると思います。

でも書くと長くなるから、ここには書きませーん(笑)。

明後日お会いしたときにでもお話しましょうね。

投稿: | 2008年10月 2日 (木) 20時42分

雲さん。こんばんは。

そうですよね。この本は良い本だと思います。時代の状況とミュージシャンがはっきり浮かび上がってくるところが良いと思います。

高柳昌行は表現したいものがたくさんあったっていうのは凄いことだと思います。岡本太郎じゃないけれど「芸術は爆発だ!」って感じなのかなあ?って私、よく考えずに適当に言ってます(笑)。

高柳昌行のエピソード、明後日是非お聞かせ下さい。楽しみにしています。

投稿: いっき | 2008年10月 2日 (木) 21時08分

あっ、しまった!
先日、エピソード話すの忘れてた!(涙)
例のブツの感想聞くのも忘れてた!(涙)

投稿: | 2008年10月 5日 (日) 12時13分

雲さん。こんにちは。

そうだっ!完全に忘れていました。
高柳昌行のエピソードはまたの機会にお願いします。
感想は後ほどメールします。

投稿: いっき | 2008年10月 5日 (日) 12時20分

いっきさん

いやぁ、話すこと、話したいこといっぱいあると、かえって面と向かうと忘れてしまうもんですね。

……って、それ恋人に言うセリフ?(笑)
「あなたにあったら言いたいこと聞きたいことたくさんあったのに、不思議ね……(涙をうかべて)あなたの顔を見たら、ぜーんぶ忘れちゃった(えへっ)」
みたいな(笑)。

あ、メールお待ちしておりますが、べつに急がないでくださいね。今日はたっぷりと休んで、次の一週間に備えてください(ってディレクター嬢のマネをしてみました)

あと書き込みさっそくありがとうございました。

投稿: | 2008年10月 5日 (日) 13時07分

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