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Ub-Xってカッコイイぞっ!

明日は高野 雲の快楽ジャス通信」の4回目のラジオ放送があります。
ゲストをお招きしての「ビリー・ホリデイ特集」です。

私はビリー・ホリデーのレコードは1枚しか持っていません。
この放送を機会にビリー・ホリデーに親しみを持てれば良いなあと思っています。

明日になればブログ:高野 雲の「快楽ジャズ通信」 にも内容がUPされますので、
チェックしてみて下さい。

全国コミュニティーFM局では毎週土曜日20:00~20:55に放送。

ミュージックバードでは毎週日曜日22:00~23:00に放送。

私はミュージックバードで聴いているので、明後日が楽しみです。

今日は、先週雲さんの快楽ジャス通信のゲスト収録を終えた橋本一子さんのピアノ・トリオUb-X(ユビークス)について紹介したいと思いますが、その前に私が唯一持っていた橋本さんのレコードも紹介させてもらいます。

まず、橋本一子さんは、矢野顕子さんが産休中にYMOのサポート・メンバーとしてツアーに参加して注目された人です。その後について興味のある方はウィキペディアで調べて下さいな。

P13_2 その私が持っていた唯一のレコードは『ヴィヴァン』(1986年rec. ポリドール)です。どうですジャケットの橋本さん。クール・ビューティーじゃありませんか? このレコードはリアル・タイムで買ったわけではないので、赤色の見本盤のシールがアイタタタッ!中古盤(それもかなり安かった)を買いました。橋本さんごめんなさい(笑)。

メンバーは、橋本一子(vo,p,syn,g)、藤本敦夫(g,el-b,as,tambourine,chorus)、大谷尚弥(ds)、シンセサイザー・プログラマーAQ石井です。

P14 そういえば、中のライナーノーツの裏は橋本さんのポスターになっていました。ご覧のとおりのカッコよさです。

さてこのアルバム、一言で言うと「アバンギャルド・ポップ」って感じでしょうか?アバンギャルドと言っても難解なことはやっていませんからご安心下さい。メインは橋本さんのけだるい脱力ヴォーカルです(笑)。

レイジーなロックあり、ガールズ・ポップ(当時はそんな呼び方はない)あり、テクノ系打ち込みトラックの上でフリー・ピアノをガンガン弾いたり、クラシック調弾き語りあり、チープなロックンロールありと、才女橋本さんらしい尖がったアプローチ満載の楽しいアルバムなのです。是非ご一調をオススメします。

これ1枚しか持っていなかったのですが、橋本さんのユニークな尖がった音楽性には一目おいてました。そんな2年前、橋本さんがUb-Xなるジャズ・ピアノ・トリオを出したって言うじゃありませんか。気になりましたが買いそびれていました。

P15 「快楽ジャズ通信」にゲスト出演するというのを聞いてとうとう買いました。『Ub-X』(2005年rec. イーストワークスエンターテインメント)です。ジャケ写は上記アルバムから20年後の橋本さんです。相変わらず美人です。どうですイイ女になったと思いませんか?メンバーは、橋本一子(p,vo)、井野信義(b)、藤本敦夫(ds)です。

まずはポリグルーヴなるリズムについて、橋本さんが左手主体につんのめりぎみのリズムを刻み、それにベースとドラムがフレキシブルにからむというのが特徴と聴きました。CDのたすきに疾走するポリグルーヴと書いてありますが、そのとおりです。

もう一つの特徴が橋本さんのヴォーカルです。フランス語のような響きのささやきヴォーカルがなんとも心をくすぐります。

上記のリズムとヴォーカルを生かす録音がちょっと面白いです。まず一番前に橋本さんのピアノが陣取ります。そのほんの少し後ろにベース、更に後ろにドラムスが背景のごとく広がります。ヴォーカルはと言うと、ピアノの後方中央にポツント口がリアルに浮かんでいる感じがします。これはかなり凝った演出だと思います。

スローナンバーに漂う雰囲気はフランス音楽です。全体的に日本的な雰囲気がほとんどないのが面白いですね。とにかくご本人同様クール・ビューティーな音楽がカッコイイ!このセンス好きです。CDのたすきに菊地成孔さんが推薦コメント(同じレコード会社だからでしょうけど)を書いているのですが、マイルスのクールネスに憧れる菊地さんと通じるものがあるように私は感じます。

雲さんの番組では橋本さんのピアノがチック・コリアからの影響を受けている(ご本人も認めている)と言うことで、「チック・コリア特集」になったのですが、《凛》《モノリス》などコリアからの影響が感じられますね。コリアの『ARC』と聴き比べると面白いです。どちらも透き通った硬質なピアニズムが素敵です。

面白いのは《ラパン》です。これは誰が聴いてもビル・エバンス風だと感じると思います。曲も《サムデイ・マイ・プリンス・ウィル・カム》(マイルスの同アルバムの同曲の出だし)と《シンス・ウィー・メット》(エバンス作、同名アルバムの1曲目の出だし)が混ざったようなワルツ曲なのです。ベースもエディ・ゴメスしてます。どうしてこれだけエバンス風の古典的演奏なのだろう?なぞです。

とにかくこのアルバムはカッコイイです。是非聴いてほしい1枚です。

明日の夜は「Kofu Jazz Street2008」を見に行きます。楽しみです。

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コメント

いっきさんは、ちゃんと聴いてるね。
ホントにその情熱には頭が下がる思いです。

投稿: tommy | 2008年10月25日 (土) 03時00分

ポリグルーヴについては、番組中、一子さんご自身にも解説してもらっていますよ。

投稿: | 2008年10月25日 (土) 04時23分

tommyさん。雲さん。こんにちは。

もうちょっと気楽に聴けば良いんでしょうけど、ブログにのせるからには、私なりにちゃんと聴いておかないとまずいですからね。

一子さんによるポリグルーヴの解説が楽しみです。私の感想は表面的なものなので、ちゃんとした意図を知りたいです。

投稿: いっき | 2008年10月25日 (土) 16時56分

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