E_L_B
前回のレコード・CDハントで4枚の新譜を買ったのですが、紹介がすっかり遅くなってしまいました。今日はその中の1枚を紹介します。
E_L_Bの『ドリーム・フライト』(2007年rec. ACT)です。E.L.T.(エブリ・リトル・シング)じゃありませんよ(笑)。メンバー3人ERSKIN、LE、BENITAの頭文字をとってE_L_Bです。メンバーは、ピーター・アースキン(ds)、グエン・レ(el-g)、ミシェル・ベニタ(b)、ゲストのステファン・ギラウム(ts,ss)です。
最近の私はアースキンが入っているとついつい買いたくなってしまいます。ウェザー・リポートにいた時はそれほど好きではなかったのに、その後いろいろなアルバムに参加しているのを聴くうちに、柔軟で繊細なドラミングが好きになってしまいました。
今回はベトナム系フランス人:レと同じくフランス人:ベニタとのグループということで、きっと洒落たジャズをやっているんじゃないかと期待して買いました。予想どおり洒落たコンテンポラリー・ジャズをやっていますね。でも軽いフュージョンではありません。
レのギターにはもう少し激しいものを期待していたのですが、優等生的にやっています(笑)。今時のエレクトリック・ギター奏者らしい要素をいろいろ備えていると思いますが、個性と言う点ではちょっと薄い感じです。でもこのバンドのスマートなサウンドには合っていると思いますよ。
ベニタは全編アコースティック・ベースで、なかなか深くて強靭な音です。このベースのおかげでサウンドが薄くならずにすんでいると思います。私は結構フランス人ベーシストが好きなんですよ。アンリ・テキシェからはじまって、J.F.ジェニ-クラーク、ブルーノ・シュビヨン、フランソワ・ムタン、クリストフ・ウォーレムとか良いと思います。皆さんアコースティック・ベースをグウォン・グウォン鳴らします。
ゲストのギラウムのサックスもサウンドに彩りを添えていますし、ソロでもしっかり役をこなしていると思います。まああくまでもゲストであってグループに溶け込んでいますから、強い主張はありませんね。それからアースキンはいつもの気持ち良いドラムを叩いていますのでご安心下さい。
たまにはこういうお洒落だけどきっちりクオリティーはキープしたジャズを聴くのも良いと思います。
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