今日はデレデレ!「高野雲の快楽ジャズ通信」
今日は高野雲の快楽ジャス通信、第3回目の放送です。
今回はジャズ・ピアニストの松本茜さんをゲストに迎えて
「フィニアス・ニューボーンJr.特集」です。
さてどんな放送になったのでしょう。
放送内容については、雲さんのブログ「快楽ジャズ通信」
にも詳しく掲載されていますのでご覧下さい。
早速で恐縮ですが、松本さんの声がカワイイッ!
ジャズ・ピアニストとか言う前にファンになってしまいました(笑)。
最初に松本さんのオススメ曲『ア・ワールド・オブ・ピアノ!』から《ダフード》です。
この曲を選んだ理由が、聴いてジャズをやろうと意を強くしたからとのことでした。
それが小学校2年の時で、そのテクニシャンぶりに惚れたっていう言うんですから、
ヒエ~ッ!としか言いようがありません。
曲が終わった後、フィニアスの特徴ということで、「ユニゾン」の話題になり、
松本さんと雲さんがキーボードとベースで実際に弾くわけですが、
さらっと弾くその音のノリがやっぱりジャズなのでした。当たり前!
次も松本さんオススメ曲で同アルバムから《ラッシュ・ライフ》です。
こちらは超絶技巧派ピアニストの打って変わってバラード演奏の色を重ねるような
深みを味わってほしいとのことでした。
う~ん、この音の佇まいがいいなあ、深いです。
次は雲さん選曲で、『ハーレム・ブルース』からタイトル曲です。
メンフィス出身のフィニアスのブルース&ゴスペルな一面が出た演奏です。
雲さんもメンフィスで2週間ほど遊学したことがあるらしく、当地は黒人が多くて
教会に行った時は映画「天使にラブソングを」のような光景が繰り広げられていたとか。
そういう環境で育ったであろうフィニアスのフィーリングを聴く曲です。
松本さんも大好きでコピーしたんだとか。
フィニアスが本当に好きなんですね~。
フィニアスはパキパキした力強いタッチが好き嫌いをわけるところだと、
雲さんが解説します。
次も雲さん選曲で、ロイ・ヘインズの『ウィ・スリー』から《リフレクション》です。
地味な曲だけれどまた聴きたくなる不思議な魅力のある曲ということでの選曲です。
松本さん、最初はこれをMDで人からもらったそうで、高校通学中に聴いていたらしいです。恐るべしっ!
次はいよいよ松本さんご本人のアルバム『フィニアスに恋して』から、
上記ヘインズの『ウィ・スリー』にも入っている《シュガー・レイ》です。
松本さんがなぜこの曲を収録したかと言うと、ファンキーな曲調が好きだそうで、
ピアノだけのところ?のキメ(どこなのかよくわかりません)がカッコイイとのことでした。
演奏ですが、右手のフレーズがコロコロ転がって、まろやかなタッチと
コクのあるフレージングが特徴かなと思いました。
フィニアスのような鍵盤「ガーン」はありません。
左手は録音のせいかもしれませんがちょっと弱く感じました。
はったりがなく極自然な感じが良いのではないかと思いました。
放送後、フィニアスの方を聴きましたが、テーマ部の間の取り方やタイミング、
アドリブのフレージングは近いものが感じられました。
最後に『ヒア・イズ・フィニアス』から《シリア》です。
人間離れした超絶技巧ハイスピード演奏ですね。
雲さん曰く、ここまで猛スピードで弾きまくる必要があるのかという曲です。
曲終了後に、雲さんが「茜さんはこの曲のような演奏を目指すのですか?」と質問。
松本さんは、「私のジャズの原点フィニアス、彼の活躍した時代のバップに拘ります。」
とのことでした。声に似合わず硬派なところを目指しますね~。
曲がかかっている間に話したトミー・フラナガンも好きだというのにかけて、
雲さんが冗談半分に「2枚目のアルバムは『トミー・フラナガンに浮気して』ですか?」と
ナイスな質問をしたら、笑いつつ「みんな好きです。」なんて答えていました。
松本さんて意外と浮気性なんですか?(笑)
ミュージックバード聴取者の特権、アフター・アワーズ・コーナーでは、
松本さんのキーボード(エレピの音)と雲さんのエレベで《スピーク・ロウ》をセッション。
これが実に良かったのです。
松本さんのまろやかでコクのあるタッチとフレージングが絶妙にエレピの音にマッチ
していたのです。この組み合わせって意外とイケてるかも?
次のアルバムは、エレピ+エレベ+ドラムスで、美メロ曲とオリジナル曲をやってもイイ
のではないかと思ってしまいました。
もちろん《スピーク・ロウ》は絶対収録してほしいです。
今回の放送は雲さんがどうこうとか言うのを忘れて、
松本さんのカワイイ声と「エヘヘヘヘッ」とハニカミ笑するところに、
正直参ってしまいました。オジサンはもう降参です!(笑)
余談ですが、雲さんに私のブログを紹介していただいたおかげで、
私の1日の来訪者数とアクセス数の記録が更新されました。ありがとうございました。
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コメント
いっきさん
番組のご感想、さっそくアップしていただいて有難うございました。エヘヘヘヘヘッ(←って、私が言うと気持ち悪いですね・笑)
いっきさん、是非、あのエヘヘヘの声を浮かべながら、彼女のオリジナル《ハーフブラッド》を聴いてみてください。高校生か中学生にぐらいの少年の心に戻れますよ。
フィニアス路線もいいけれど、私はああいうオリジナルな曲の路線もいいんじゃないかなぁと思っています。
投稿: 雲 | 2008年10月20日 (月) 04時36分
あ、留学というよりは、遊学です……(汗)
2週間ほどしかいなかったし。
昼はコーラ、夜はバドワイザー飲んでるか、ブルース聴いてたことぐらいしか覚えてません(涙)。
あと、別件で、メールしときましたです。
投稿: 雲 | 2008年10月20日 (月) 04時58分
いっきさん、おはようございます。
そうなんですよ。こういう子がジャズをやるツーのがキャッチーでいいんですよ。オジサンたちが「茜ちゃ〜ん!可愛いよ!」って見守るジャズ(笑)。「本物だ」、「いや違う」論争は急がずに、暫く放っておけばいい。
耳が肥えた人だけのジャズではないので、いろんな好きになり方があっていいと思います。当然、本人も成長する訳で、新しいジャズファンとともに成長していけば言うことなし!(笑)
昔、油井正一さんがリスナーの質問に「ジャズを好きになるにはどうすれば良いかというご質問ですが、それは簡単です。”ジャズを好きな人を好きになればよい”というのがいちばんの近道だと思います」と、答えていました。・・・ジャズが好きな茜ちゃんをオジサンたちが好きになれば、ジャズ好きが増えるツーことだね(笑)。
投稿: tommy | 2008年10月20日 (月) 08時18分
こんばんは。
雲さん。
あのトークと笑いを思い出しながら《ハーフブラッド》聴きたいところなのですが、実はCD『フィニアスに恋して』を持っていないんですよ。う~ん、ここはひとつ買うしかありませんね。
「留学」のところは修正しておきました。それから雲さんのブログへのリンクも忘れていましたので、リンク文を入れておきました。
tommyさん。
そうですよね。ジャズというものを固く考え過ぎると、色々な可能性を奪ってしまうことになりそうですね。私も固く考えがちなので、もう少し柔軟に考えなければいけないのかもしれません。
ただ、間口が広がって入門者が増えても、みんな玄関止まりで上へあがる人は少なく、更に奥へ入ろうとする人はもっと少ないのが現状だと思います。成長するジャズファンが増えることを願うのみです。
さすがに油井さんは良いことを言いますね。
投稿: いっき | 2008年10月20日 (月) 20時14分
いっきさんへ。
今日、後藤さんが遊びにきました。ジャズ&オーディオで3時から〜7時くらいまで3人で遊びました。JBSにも行きました。すごく楽しかったよ。でも、写真も撮りませんでした、ブログのネタにもしません。後藤さんが先に書いたらしますけど・・・(笑)。書かなかったら、今度お会いした時に盛り上りましょう。ヨロシク!!
投稿: tommy | 2008年10月20日 (月) 21時55分
tommyさん。こんばんは。
そうですかJBSにも行きましたか。
楽しかったんでしょうね。
後藤さんのプライベートは秘密にしておいたほうが良いでしょう(笑)。
次にお会いする時が楽しみです。
投稿: いっき | 2008年10月20日 (月) 23時26分