明日は、「高野雲の快楽ジャズ通信」3回目の放送です!
明日は高野雲さんのラジオ版「快楽ジャス通信」の3回目の放送、
「フィニアス・ニューボーンJr.特集」です。
そして今回は、今年デビューしたピアニストの松本茜さんがゲストです。
なんか雲さんの喜ぶ顔が浮かんできます(笑)。皆さん聴きましょう!
全国コミュニティーFM局では毎週土曜日20:00~20:55に放送。
ミュージックバードでは毎週日曜日22:00~23:00に放送。
私はミュージックバードで聴いているので、明後日が楽しみです。
*
さてと、昨日のハンク・ロバーツのCDがtommyさんにも評判が良かったので、今日は私の持っているWinter&Winterレーベルの4枚のCDを紹介します。
1枚目は、ジム・ブラックALASNOAXISの『ドッグス・オブ・グレイト・インディファレンス』(2005年rec.)です。メンバーは、クリス・スピード(ts)、ヒルマー・イェンソン(g)、スクリ・スヴェリソン(b)、ジム・ブラック(ds)です。
アート:Myra Brooklyn、カバー写真:Winter&Winter、ブックレット写真:Andreas Pauly。
これを最初に聴いたのは「いーぐる連続講演」の益子博之さんの講演「21世紀のジャスへのいくつかの補助線」です。今一良さがわからず何か違和感があったのですが、上記の講演を何回か聴くうちに、聴き所がつかめてきました。全体をとおして不安感や憂鬱感が漂うところが現代の気分を反映していると思います。21世紀のジャズとして聴いておきたい1枚です。
2枚目は、菊地雅章の『テザード・ムーン(ファースト・ミーティング)』(1990,1991年rec.)です。メンバーは、菊地雅章(p)、ゲイリー・ピーコック(b)、ポール・モチアン(ds)です。
写真:Robert Lewis、アート&デザイン:ignstephenByram。
これは、雑誌「男の隠れ家」2007年11月号の後藤さんの記事「必聴のジャズ名盤8テーマの100枚」の「日本のジャズ」の項に掲載されていました。ディスクユニオンで中古CDを買いました。なんか紹介するのがみんな「いーぐる」がらみって言うのがお恥ずかしい。3人の巨匠の対話をお楽しみ下さい。
3枚目は、ノエル・アクショティの『リアン』(1999年rec.)です。メンバーは、ノエル・アクショティ(g,concept)、エリック・ミンキネン(computer)、アンドリュー・シャープレイ(sampler,turntable)です。
写真:森山大道。
ブックレットは森山大道さんの写真です。ノエル・アクショティがこの写真にインスパイアされた音楽をやっています。アンビエント・ミュージックです。以前「いーぐる」でノエル・アクショティが話題に上ったことがあったので気になっていたら、ディスクユニオンのアウトレットにこれがあったので買いました。これ、ミュージックバードの「フリー・ミュージック・アーカイブ・アット・サウンド・カフェ・ズミ」の1回目の放送でも取り上げられていました。
ラストは、ユリ・ケインの『シェルフ-ライフ・ベッドロック』(2005年rec.)です。メンバーは、ユリ・ケイン(key)、ザッハ・ダンジガー(ds,per)、ティム・レフェブレ(b,g)、ラルフ・アレッシー(tp)、ブーシ・バーンズ(sax)、DJ・オアリヴァ(Electronic)、他です。
アートワーク&レイアウト:Gunter Mattei。
これは、ディスクユニオンの新譜紹介を見て面白そうなので買いました。クラブ受けしそうなフュージョン・ジャム・サウンドです。ファンク系あり、上原ひろみ風あり、安っぽいサンバ風あり、ハンコック風ファンクありと、楽しいサウンドが詰め込まれています。やはりユリ・ケイン、一筋縄ではいきません。
そんなわけで、音楽もアートも多彩なWinter&Winterは要注目のレーベルだと思います!
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コメント
いっきさん
告知ありがとうございます。
ミュージックバード加入者のみに、特別に聞ける「アフターアワーズ」、明日は、茜さんと私のセッションコーナーです。
お楽しみに~。
投稿: 雲 | 2008年10月18日 (土) 05時11分
いっきさん、おはようございます。
いや〜ぁ、Winter & Winterのジャケットは「STUDIO VOICE(スタジオヴォイス)」誌を毎月購読している美大系アートネーチャンが好きそうなマイナーとメジャーの中間あたりのアートワーク満載ですね。森山大道の写真ツーのもスゴイ!ドイツ人は日本人と気が合うね(笑)。それにしてもWinter & WinterはECMとはまた違う心の彩を微妙にくすぐります。プチ・アバンギャルドな匂いもさせながら新しいジャズを模索しているとこが、日本の音楽産業も学んで欲しいところです。
投稿: tommy | 2008年10月18日 (土) 07時39分
こんにちは。
雲さん。
明日の放送が楽しみです。茜さんとの「アフターアワーズ」セッション。きっと楽しいセッションだったのでしょうね。
多くの方にミュージックバードの「快楽ジャス通信」を聴いてほしいなあ~。
tommyさん。
>「STUDIO VOICE(スタジオヴォイス)」誌を毎月購読している美大系アートネーチャン
どういう娘なのか見てみたいです(笑)。
>ドイツ人は日本人と気が合うね(笑)。
お互いに何か惹かれるところを持っているんでしょうね。
>プチ・アバンギャルドな匂いもさせながら新しいジャズを模索しているとこが、日本の音楽産業も学んで欲しいところです。
全く同感です。
投稿: いっき | 2008年10月18日 (土) 12時09分
アニキ、こんにちは。
あのー、私、昔「STUDIO VOICE」を愛読してました。
私は勿論美大系アートネーチャンではありませんが、創刊号から数年間、定期購読してました。
当時はとっても斬新に感じて、写真や絵、誌面の構成を眺めているだけでシアワセでした(笑)
そうか、だから今回のアルバムジャケットはなんかいいなって思ったのですね。いやー、ホント懐かしい!!
tommyさん、「STUDIO VOICE」を思い出させて頂いてありがとうございました。
投稿: ぴくるす | 2008年10月18日 (土) 17時24分
ぴくるす。こんばんは。
へえ~っ、そうなんだ。ぴくるすが「STUDIO VOICE」読んでいたとはね。そう言えばこの前話した時に奈良美智のイラストが好きだとか言ってたね。
まあ、私もぴくるすもプチ美術かぶれなところがあるからね~。そんな兄妹なんですよ(笑)。tommyさん。
投稿: いっき | 2008年10月18日 (土) 19時44分
ぴくるすさんがアートネーチャンだったとは新鮮です(笑)。
サブカル+アートな匂いが好きになる時期ってあるんですよね。これは女の子に多いです。男の子はアニメやゲームにハマってオタクになって行きます。そう考えるだけでも、女の子の方が大人だということが分かります(笑)。美術系の学校って、そういう子たちが集まってくるので対応が大変なんですよ(笑)。・・・んで、女の子はそういう時期を過しながらも自然に社会に溶け込んで、大人になっていくのですが、男の子は抜け出せないでウダウダするのです(笑)。
ぴくるすさんも写真をいっぱい撮るといいと思います。「STUDIO VOICE」が好きだった頃の気持ちって、ホントは今必要なんです。日常に追われるから表現することが必要なのです・・・是非、写真であの頃を思い出してください(笑)。モノクロで!
いっきさん。美大系アートネーチャンは近くにいましたね(笑)。そうそうちょっと無口になり、世の中を斜に構えて見ていた頃のぴくるすさんです(笑)。
そんなアートな兄妹のコミニケーションポイントはメジャーとマイナーの中間くらいツーことですね。これがいつの時代も気持ちいい。
投稿: tommy | 2008年10月19日 (日) 08時19分
tommyさん。こんにちは。
なるほどtommyさん、なかなか鋭い分析だと思います。
ぴくるすも頷いていることでしょう。
>コミニケーションポイントはメジャーとマイナーの中間くらい
おっしゃるとおりですね。このくらいが気持ちいいんです。
投稿: いっき | 2008年10月19日 (日) 16時27分
tommyさん、こんばんは。
tommyさんのおっしゃるとおり、今こそあの頃の気持ちが必要なんですね。私も皆さんのように何かを表現していきたいです!
アニキへ
tommyさんの分析、私も頷いてました。
これからもアートな兄妹で気持ちよく行きましょう(笑)
投稿: ぴくるす | 2008年10月19日 (日) 21時32分
ぴくるすさん、こんばんは。
オイラは何も表現していません(笑)。世の中がオイラに求めている事を自分なりにやっているだけですので、それ程偉い事は何もないと思っています。みんなが表現しだすとオイラたちのユルさがばれてしまいます。だから、いっきさんは今のうちに味方にしておかないとマズイ存在なのです(笑)。まぁ、世界征服の一歩?(笑)。今後ともよろしくお願いします。
投稿: tommy | 2008年10月20日 (月) 21時47分