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「PCMジャズ喫茶」は面白い!

今日の夕空がきれいだったので写真におさめてみました。

P188_2 写真下の中央に見える山影が櫛形山です。その左側には南アルプスの山並みが少しだけ見えます。3,000m級の峰が連なっているんですよ。冬になると雪化粧して天気の良い日には凄くきれいです。

いかがですか櫛形山から雲が放射状に湧き出す感じがなんとも壮大です。私は空を見上げて雲の形とか動きを見るのが好きなんです。私ってロマンチスト?ジャズメン占いのメセニーの特徴でもあります。そうそう「自然派なのに機械に強い」とも書いてありました。

P189 P190

次はベランダのバラ。最近またたくさん花を咲かせています。右の赤いほうは「うどん粉病」にかかりつつも頑張って花を咲かせているところがけなげです(笑)。左のピンクのほうはほんの少し「うどん粉病」があるのですが、ますます絶好調。今年はいつ頃まで花を咲かせ続けるやら?

さて、本題に参りましょう。「PCMジャズ喫茶」を聴いたので、またまた戯言なんぞを言ってみたくなりました。ちなみに今回は雲さんは出演していません。この放送を聴いていると思わず一緒に笑ってしまいます。レギュラー3人のキャラクターが分かれば分かるほど面白いんです。

今回のゲストはジャズ歌手の戸坂純子さんです。この方について知りたい方はGoogleで検索してみて下さい。自身のホームページがあります。いや~っ、寺島さん、岩浪さん、長澤さんの3人(210歳トリオ)に囲まれてタジタジです。戸坂さんも主張すべきはしていますが、完全にオジサン達、いや寺島さんに押されています(笑)。

最初に戸坂さん自身のアルバムから《ジャズト・イン・タイム》をかけるのですが、ちょっと凝ったアレンジとアップテンポの歌唱がお気に召さなかったようです。岩浪さんが優しい目で見たアドバイスであるのに対して、寺島さんはもうプロデューサー気取りで言いたい放題です。

自身のレーベルでミュージシャンのアートな要望と、自身の一人のリスナーとしての要望とがぶつかりあっているのを、ここでもまた展開しています(笑)。
終いには寺島さん「戸坂純子のプロデュースをするのは大変だ。自分の世界観を持っていますから」って、笑うしかありません。

それで今回は、最近の寺島さんの「番組を改革するぞ」の路線に沿って、歴史的名盤を聴いて総括しようという趣向です。とは言っても全然総括していませんから(笑)。
まずは岩浪さん。オーネット・コールマン『チェンジ・オブ・ザ・センチュリー』から《ランブリング》。岩浪さんはこのブルース曲が好きだとか。

寺島さん「オーネットが出現したときジャズ界は大騒ぎでしたね。」なんて話から始まって、当時の評論家が良し悪しどっちにつくか問題だったという話になります。
寺島さん油井(正一)さんがオーネット・コールマンに(賛成するほうに)ついた時、この人は偽者だと思いましたね。」と、アーアッですよ。
でもこれってそのまま真に受けちゃあいけません。寺島流レトリックですから(笑)。

長澤さんから爆弾発言「この人は社会的に有名になろうと思っている人で、ジャズ・ミュージシャンとして有名になろうと思っていないと、思っていましたよ。」って唖然!
これにはさすがの寺島さん「恐ろしいこと言いますね。長澤さんらしいシニカルな解釈ですね。」と返します。そこでオシマイ。これ以上話すと危険領域です(笑)。

ここで戸坂さんにコメントを求めます。ここまでのやりとりを聞いていて、戸坂さんもなんて答えようか戸惑った顔をしていたみたいです。そりゃそうでしょう!
寺島さんはちゃんと助け舟を出します「心地良く感じたのか?不快に感じたのか?どっちです。」と、このあたりはちゃんと考えてます。
戸坂さん「心地良かったです。スイング感が重くもならず。」と言います。

寺島さん「ホーンは無調でやっているけれど、スイング感は、リズムが4ビートを刻んでいるからある種流れが良くきこえると思う。」と、適切なフォローです。
そして、「今聴くとほんとに普通というか。逆に古臭く聴こえるんですよ。」
「こういう時代のエポック・メイキングな音楽は時代を経ると古臭くなる。」
「そこへいくと普通の4ビートのスタンダードものっていうのは古びないですね~。」
と、いつもの持論を展開。これはまあ正しいところもあります。

そして岩浪さん「でもこういうデフォルメした音楽、例えばピカソの絵だって最初出てきた時は驚いたけど、今は何億円も皆認めて、鼻が2つあろうが・・・」と、さすが、まっとうなことを言うじゃあありませんか!
寺島さん「これは実に評論家的な言い方だよね」とくさします。
岩浪さん「僕は小学校2年から評論家だなんだよ。」って、
寺島さんもこれには「いいですね~。」と、一同笑。イイぞ岩浪さん(笑)。

寺島さん「ただね、僕はね、オーネット・コールマンを救済する唯一の言い方としてはね。この人のね作曲能力。皆さん認めないけどイイ曲いっぱい書いてますよね。」と。出ましたいつものメロディー論!
岩浪さん「ロンリー・ウーマンなんか歌になってるよね。」とフォロー。
寺島さん「それからラテン・ジェネティックスとかね。ホエン・ウィル・ザ・ブルー・スリーブとかね。」と。さすがに良く知ってますね。

この話題は終了。次に寺島さんがコルトレーンを持ってきます。

寺島さん、CDの梱包袋の蓋を剥がす時の音にについて「僕はこの音を聴く度に人生いやになるんだね。」 パリパリッ!「ほらこの音。」
一同袋は捨てれば良いんじゃないかと言うんですが、
寺島さん「捨てたくないんですよ。これが好きなんですよ僕は。」と、
岩浪さん「じゃあ文句言わなきゃいいじゃないですか?」と言うと、
今度は寺島さん「好きだからこそ文句を言いたいんですよ。」って、もう勝手にして下さい!

あーくだらない!でも面白い!これを聴きながら爆笑ですよ。私!

さてコルトレーン『プレイズ・ザ・ブルース』から《ブルース・フォー・エルビン》の2つのテイクをかけて、これらをめぐっていろいろ議論するのですが、こちらはまともな議論になっています。寺島さん、コルトレーンは普段嫌いとか言ってますが、選曲も良いし、聴きどころもちゃんと押さえていて岩浪さんとも議論が噛み合っています。
『プレイズ・ザ・ブルース』は私もほしくなりました。

岩浪さんがこの2テイクを巡って良いことを言います。
そしたら寺島さん「それどこかに書きました?」と質問。
岩浪さん「今思いついた。」と、
寺島さん「そういうこと書かないとダメなんだよね~、評論というのは。」と、
岩浪さん「反省します。」 一同笑。

長澤さん「岩浪さんはよく言うんだけど、この場でそういう質問があるから言うけど、普段は閃かないって。だからいつもここに来てればいいんですよ。」と、
岩浪さん「だから僕はこの番組で成長しているんですよ。」と、
すかさず寺島さん「私と長澤さんが成長させているんですよ。成長料もらわなきゃいけないんですよ。たまにはカツ丼の一杯もおごって下さいよ。」
いあ~これがあるから楽しい!

この後、寺島さんからのフリに答えた戸坂さん「日本人はこういうマイナー(短調)な曲が好きで、私の番組のリスナーさんからのリクエストが100%マイナーな曲なんですよね。だからコルトレーンの曲は日本人の好みとか心を突いているので、この暗さは日本人にピタッとくるのかと思って聴いてました。」の一言を巡って、
寺島さん「なんか日本人は、みたいな上から見たようなものを感じるんだけど。」と、噛み付いて一悶着あります。あ~、大人気ない!
ここに詳細は書きませんが、私は戸坂さんの主張を応援していました。寺島さんちょっとひがんでませんか(笑)。

ここまで番組約1時間、つまり半分です。この後も面白い話があるのですが、長くなるのでもう書きません。長文ご容赦願います。
こんな調子じゃ、次回の雲さん出演時のレポートがまた長くなりそうで怖い(笑)。

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コメント

いっきさん。

※すいません、前のレス、いくつか誤植と改行間違いがあったので、お手数ですが、消去してください。

この回は聴いていないんですが、いやはや、スゴいっすね~。スゴいとしかいいようがない(笑)。

特に、
>「戸坂純子のプロデュースをするのは大変だ。自分の世界観を持っていますから」
あたりが。

戸坂さんは初めての出演なのかもしれませんが、あのノリ、空気がわかってないと、タジタジだったんじゃないでしょうか?

いっきさんは、とっくにご存じでしょうが、
寺島さんの言葉の端々からは、
「ミュージシャンを持ちあげすぎてはいけない。偉いのは“客”であるリスナーのほうなのだ」という考えが伺えますよね?

これって、レーベル持ってプロデューサーになって、あれこれジャズマンに指示する立場になってから、ますますその傾向が強くなってきているような気がします。

まるで、宮廷音楽家を召し抱えている貴族、パトロン気どりというか(笑)。

もちろん、音楽家を召し抱えている貴族だったら話は別ですよ。
好きな曲を演奏させるどころか、好みの曲を作らせてもいいんだから。
それ相応の文化と教養のあるパトロンによるディレクションならば、後世に残る名作が生まれる可能性だってありますから、それは決して悪いことではありません。

しかし、寺島さんの場合はどうなのかな?
ちょっと微妙です。

仮に、昔の貴族が、
「俺がお前らを養ってるんだから俺が好きな曲演奏しろ」
と思っていたとしても、文化や演奏者に対する敬意はあったんじゃないかと思います。

それがあるかないかで、文化・品格・教養が浮き彫りになっちゃうような。

っし、どうも寺島さんは、ミュージシャンのことを自分好みの曲を自分好みに演奏する「演奏マシーン」としてしかとらえていないようなところがあります。

そうじゃなければ「戸坂純子のプロデュースをするのは大変だ。自分の世界観を持っていますから」といった発言は出てこないハズ。

レストランやバーのピアニストにチップを渡して
「姉ちゃん、ジャズ弾いてんだろ? 美空ひばり弾いてよ、美空ひばり! なんだよ、弾けねえってのか? 俺は客だぞ、客!」と酒臭い息を吐くおっさんとそれほど変わりがないような(笑)。

今月末に発売される『ジャズ批評』で、、後藤さんと私が女性ジャズピアノに関しての対談をしましたが、ラストの締めのあたりで後藤さんは非常に良いことを言ってます。

一言でいえば、ジャズとポピュラーの違いですが、これの理解があるかないかで、まったくジャズに対する接し方が変わってくるんじゃないかと思うですね。
しかも、すでに後藤さんは20年以上前に処女作「ジャズ・オブ・パラダイス」で寺島さんに「キング・オブ・ポピュラー・ミュージック」という称号を贈っていますが、もうこの頃から寺島さんの本質を突いていますね。

ジャズファンとポピュラーファンの違いは、こういうところにも現れるような気がしてなりません。

投稿: | 2008年10月12日 (日) 05時23分

オイラは最近、ジャズ・ヴォーカルの定義の難しさを感じます。何か日本人が歌うジャズのスタンダード・ナンバーって殆ど気持ち悪いんですよ。オイラのヴォーカル・レッスンの先生曰く「大橋巨泉の元奥さんだったマーサー三宅のヴォーカル・スクールが悪い。あれがジャズ・ヴォーカルの諸悪の根源だ」と力説していました(笑)。
んで、先日の木畑さんのライブって唄伴だったので、二人の女性ヴォーカルが出たのですが・・・キクちゃんが先に「二人とも気持ちワルイ!」って言ったのには驚いた(笑)。んで、最後に歌ったキャロル・キングの曲は良かったんですよ。何かムリしているな〜って感じ!唄い方を作っている感じが気持ちワルイんでしょうね。それって、何処に行ってもヴォーカルが入ると感じますね。日本のジャズ・ヴォーカルって厳しいです(泣)。

投稿: tommy | 2008年10月12日 (日) 07時07分

こんにちは。

雲さん。

前レス消去しておきました。
雲さんのコメント、まったくそのとおりだと感じます。

>「どうも寺島さんは、ミュージシャンのことを自分好みの曲を自分好みに演奏する「演奏マシーン」としてしかとらえていないようなところがあります。

これもそのとおりだと思います。
そういう発言の根底にあるものは、

>「キング・オブ・ポピュラー・ミュージック」

まさにそれだと思います。後藤さんの発言が楽しみです。

雲さんと私は、寺島さんと後藤さんに感じているものはほぼ同じなんじゃないかと思います。
ブログをやっていなきゃ、こういうことはわからなかっただろうなあ~。

tommyさん。

私は日本人ジャズ・ボーカルをほとんど聴かないから、あまり実感がわかないんですけど、「マーサー三宅のヴォーカル・スクール」で教えるジャズ・ヴォーカルと言うフォーマットが、歌手にムリをさせ、歌い方を作らせているということなんでしょうかね?
これはジャズ・ボーカルのファン側にもそれをよしとするところが、少なからずあるんでしょうね。
日本のジャズ・ヴォーカルの厳しさ、なんとなくわかる気がします。

投稿: いっき | 2008年10月12日 (日) 11時33分

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