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2008年10月

雲さんゲストの3回目PCMジャズ喫茶(その3)

ちょっと時間が経ってしまいましたが、高野雲さん出演の「PCMジャズ喫茶」のレポートの続きをしたいと思います。今回で最終です。

寺島さんから、いつものように迷ったうえの投げやりでなく、渾身の選曲をするように言われた岩浪さんが出したのはハイ・ファイブ・クインテッ『ファイブ・フォー・ファン』です。これは前回(戸坂純子さんゲスト出演時)、寺島さんがかけたものです。

究極の新世代ハード・バップ集団(オイオイッ!笑)と言うことで、EMIミュージックから国内盤が出るそうです。皆さんご存知のとおり輸入盤市場で人気があるからということです。

これ、前回寺島さんがかけた時、岩浪さん「これ聴くんなら、元気が良かった頃の(ブルーノート時代、新主流派)フレディ・ハバード聴きますよ。」って言ってたんですよ。それがどうでしょう。気に入ったからかけるって・・・、ついていけません!

まあ、岩浪さんは雲さんが初めてゲスト出演した時に、ウータン鈴木の曲をかけて「私はこう言う洗練された新主流派のサウンドが好き。」と言っていましたから、わからなくもないんですが。その時は寺島さん「これはダメ!」と言っていました。私はハイ・ファイブもウータン鈴木も基本的には似たようなコンセプトだと思うのですが・・・。なんだかなあ~。

今度雑誌「男の隠れ家」でジャズ特集(昨年も11月号がジャズ特集)をやるらしく、10人のジャズ評論家に「未来を感じさせる今の名盤」みたいな形で1位、2位を決めさせたらしいです。そこで『ファイブ・フォー・ファン』が1位になったらしいです。アラ、まあ!その理由が寺島さんと岩浪さんが個別のランクで1位にあげ、他の人が誰もあげなかったから1位になったとか。アハハ・・・

寺島さん「他の連中は聴いてない。」岩浪さん「新しいものをね。」と相槌をうちます。
寺島さん「岩浪さんも本当は聴かないんだけれど、俺がかけたから聴いたわけで・・・」
岩浪さん「ちょっと内情しゃべるとまずいかな?実はEMIから言われ前々から聴いてブルーノート・クラブに宣伝文を書いたんだ。」なんて言います。これ聴くんなら、フレディ・・・」はなんだったのだろう?

岩浪さん「素晴しいトランペッターのファブリツィオ・ボッソがいる。」なんて言いながら《ハッピー・ストロール》をかけます。寺島さんと岩浪さんは、若い雲さんがこれを聴いてどう思うのか凄く知りたかったようです。

曲が終わって寺島さんから「今正直言って今の演奏、あるいはこういう音楽が演奏されている現状、それが特に若い世代に売れているという状況を分析してどう思いますか。」
と振られた雲さん「よくわからないんですけど。普通に気持ちいいジャズなんですけど、それは俺が好きなジャズというカテゴリーで寺島さん岩浪さんが1位にするならわかるんですけど、どこに未来を感じたのかわからない。」と返します。まったくその通りです。
寺島さん「そういう風に言うと思ったんだけど、気持ちいいんですけどって、気持ち良く感じちゃいけないの?」キタキタ噛み付いてきましたよ(笑)。
雲さん「いや、いいんだけども、それは気持ち良いジャズベストワンだったらいいじゃないですか?」そうそう!
寺島さん「気持ちいいジャズなんてカテゴリーあるんですか?」アレレ?ないですけど・・・
雲さんだって未来を感じさせるジャズのベストワンに入れた理由を知りたいんですよ。」私も知りたい!
寺島さん「ジャズっていう音楽を聴く一番大きな目的であり要因は、気持ちよくなることなんですよ。それは絶対否定できないですよ。」まあそうですけど・・・
雲さん「じゃあそれは、未来のジャスは未来永劫新主流派なんですか?」いいぞ雲さん!
寺島さん「気持ちいいのが未来はないっていうことなんですか?」いや、そういうことじゃなく・・・
雲さん「いや、そういうことじゃなくて、未来を感じさせるジャズの1位になんで新主流派的な・・・」そうそう!
寺島さん「新主流派的、出ましたね。ついにね。僕の誘い水に乗ってね。」噛み付いた!
雲さん「つまり新主流派が未来を感じさせるのかなって疑問が・・・」私も同感。
寺島さん「例えばこのCDが、さっきも言ったように店頭で飛ぶように売れているわけですよ。HMVの売り場へ行ったら入口に20枚くらい貼りだされているんですよ。なぜそんなに輸入販売店がそこで売ろうとしているか?まずそこで働いているバイヤーがいいと思った。20代ですよ。どうして置いているんですか?と言ったら。ピアノ・トリオは50代、60代の人が買うけれど、20代、30代の人はこういうのを買うんですと言いましたよ。つまり、未来のジャスなんです。これが。」なんじゃそりゃ!
雲さん「若い人が買うと未来のジャズってことですか?」でしょう!
寺島さん「そーです。そーです。言えるじゃないですか?凄くわかりやすいじゃないですか?」あ~あ、ついていけません。
雲さん「じゃあー、どっちかというとそれは市場的な発想ですよね。つまり、音そのものに未来を感じるというわけじゃなくて、要するに若い人に売れているイコール、若い人が将来も買うであろうから未来のジャスっていえるような論法で・・・」雲さんお疲れ様です(笑)。
寺島さん「それも一つ言えるんじゃないですかね?それ否定できないですよね。」ハイハイ(笑)。
岩浪さん「それが寺島式表現のひとつ。」アハハッ。
雲さん「ならわかります。ならわかります。」そう言っとくしかないねっ、こりゃっ。
雲さんと長澤さんが「音楽自体にそんなに未来は感じませんよね。」同感です。
寺島さん「じゃあ例えば、この演奏が評判になる。日本盤でも出る。そして、若い人が、新主流派とか知らない人が、ミュージシャンがこういう風に演奏したいって、こういったクインテットがはじけるような、クラスター爆弾が爆発したような。潔いジャスがこれからどんどん出てきたとしたら、それはジャズの未来になるんじゃないですか?」私はハイ・ファイブの皆さんは新主流派を知っていると思いますよ。明らかにそういうサウンドを狙っていると思います。この演奏、はじけてますか?クラスター爆弾が爆発してますか?私はこういうクールなサウンド、スタイルを狙って演奏しているように聴こえます。寺島さんはピアノ・トリオの演奏を聴きすぎて爆発するような演奏の閾値が下がっているのではないかと思います(笑)。
この件についてちょっと補足:この前の回にかけた《インセプション》を聴いたら、寺島さんの言う「はじけてクラスター爆弾が爆発するような」と言うのは私も感じました。11/8(土)
長澤さん「それは今勝手な話ですからね。」たまには良いこと言いますね
寺島さん「いや過程で言わなきゃ話はできない。」どうぞご勝手に(笑)。

これをどういう人が買うかという話になります。
寺島さん「若い人はアンテナで買うんですよ。彼らのアンテナは凄いですよ。これがいいという直感は凄いですよ。」なんて言います。
雲さん「未来に「赤」入って、現在を感じさせるでもいいわけですよね。だったらわかります。だったら売れているというのは・・・」そうですね。
寺島さん「現在でも未来でもいいじゃないですか。過去さえ言わなきゃいい。我々は。」やっぱり過去に同じようなのがあったことを知ってるだけにうしろめたいんでしょ?(笑)
岩浪さん「僕なんかは、これからのジャズはこうあってほしいと思ったから、未来を感じさせる今の名盤に選んだんだよ。」岩浪さんの好みを未来にしていいの?ジャス評論って何?
寺島さん「つまり今の演奏っていうのはね、これはね俺達はこれをやりたいんだ、表現したいんだ。この音を聴いてくれみたいなね。そういう勢いとかね。もう自負がね。溢れてますよ。曲がかかっている時に、昔のマンハッタン・ジャス・クインテットに似てるって言いましたよね。あれはやらされているジャズ。これは自分でやろうとしてやったジャズ。その区別がわからないようじゃ。我々何十年やってきたんですか?」自分でやりたいんでしょうけど、やりたい表現が多分にマーケットを意識しているように私は感じます。これってポップス的な発想なのでは。
雲さん「おっしゃりたいことはわかるんですよ。でも、その差がよくわからない。まだ1曲しか聴いていないから。微妙な差が。」差は僅かだと思います。根はポップス志向?
寺島さん「その差がわからないと困るのは、こういうのを買ってく若い人、しかもスイングジャーナルに評がまだ出てないんですよ。輸入盤買う人って、何も情報がないところで、店頭で選んで買うんです。ヘッドホンで聴いて、つまり自分の耳を信じて買うっていう層が出てきているってこと。これはやっぱり。目をつけなきゃダメだ。ましてね、さっきも話したけど、日本のジャス評論家って知らないわけでしょ?まだね。スイングジャーナルに評が出てこんなの出てるってやるわけでしょ?もうそれより以前に火がついてる。どんどん羽がついて売れてくって現象。これどう思います。」その若い人はポップスを買うのと同じ発想で買ってますからね。日本のジャス評論家って若いジャズファン以下ってことですか?あ~あ、いやになる!
岩浪さん「かつてブルーノートでも新主流派なんてついてなくて買ったんですよ。みんなカテゴリなんて関係なしにあの音に飛びついて買ったんですよ。『処女航海』だってそうでしょ。新主流派、あれは僕が後でつけた。」一同爆笑。昔のジャスファンは今の多くの若者のようなポップス志向ではなく、ジャズの捉え方が違っていたのでは?
寺島さん「いいこと言った。当時はそういう情報なしに買った。『処女航海』にしろ、聴きゃいいなあと思いますよ。今これ(ハイ・ファイブ)が、当時のいいなあという状況と同じなんですよ。」状況は同じかもしれないけど、質は異なると感じます
長澤さん「当時試聴機がなかったからジャズ喫茶で聴いたんですよね。」そのジャス喫茶という場がジャスの捉え方を教えていたのでは?
寺島さん「そうなんですよ。ところがいつの間にか雑誌とか、旧来のジャスファンが聴かないようになっちゃった。しかし我々が心していかないといけないのは、ひとつの枠に嵌ってですね。新主流派だとか、(雲さんに対して)ごめんね。新主流派だとか(川上さとみの)ライナーのバップだとか言ってると、もう時代からどんどん化石化していって、どんどんおいてきぼり食って、いつの間にか象牙の塔に閉じこもっちゃって、ていうことになりかねないですよ。高野さん。」心していかなければならないのは、ジャズの捉え方を知ることでは?それが曖昧のままで、時代に迎合するだけでいいのだろうか?
雲さん「タワーレコードの知り合いに、ジャズフロアーの人にちょっと聞いてみたんですけど、我々が売る努力をしなくてもお客さんが試聴して厳しく選別しますよって、おっしゃってたんで、つまり今の若い人は逆に活字を読んでいないんですよ。逆に新主流派なんて言っている人は珍しいかもしれない。だってスイングジャーナルとか売れてないでしょ。売れ行き多分落ちていると思うんですよね。つまり、活字離れが進んでいる分、みんな現場で検証しているんですよね。特に渋谷のタワーレコードなんかは。ジャズコーナー。」そういう状況だからこそ、ジャズをきちんと捉えてナビゲートする雲さんに、私は期待しています
寺島さん「そういうことなんですよ。」事態がわかってないようです!
雲さん「現場検証して買っていくと思いますよ。」検証能力を養ってほしいと思う私です。
寺島さん「やっぱりね。岩浪さんもね。中古のレコード屋ばかり行ってるけど、新しいところへ行ってバイヤーとかに聞いたほうがいい。岩浪さんがやらなきゃ他の評論家なんか誰もやっない。みんな机上の空論やっているわけでしょ。現場へ行って今みたいに売り手の意見を聞く。もっと言えばお客さんにインタビューして、何でこれ買うのみたいな、そこまでやってほしいですよね。」マーケティングするのは結構なのですが、マーケティングの対象を見誤るととんでもないことになります(涙)。

この後、寺島さんが、ルーティーン・ジャス・セクステットの新譜から《ギャソリン,マイ・ビラブド》をかけます。クラブ・ジャス系のグループです。発想はハイ・ファイブと同じですからこれ以上は何も言いません。ちなみに《ギャソリン,マイ・ビラブド》ベニー・ベイリーのアルバム『ハウ・ディープ・キャン・ユー・ゴー』に収録されている曲です。『ハウ・ディープ・キャン・ユー・ゴー』は後藤さん著「ジャズ選曲指南」に掲載されています。比較するのも一興です。入手するのは難しいと思いますが。

そうそう寺島レーベルからこの路線で次はクインテットものを出すらしいです。マーケティングの成果を自己のプロデュースに生かそうということですね。きっと売れると思いますよ(笑)。

最後にジャズの捉え方については、最近発売された「ジャズ批評、11月号」後藤雅洋さん×高野雲さんの対談「現代の日本人ジャス・ピアニストを聴いてみたの終盤の後藤さんの意見を読むことをオススメします。私はこの点において後藤さんの聴き方に共感します。

後藤さん著『ジャズ・オブ・パラダイス』の「不毛なジャズ論議に毒されるな」の中で後藤さんが、寺島さんに対して「キング・オブ・ポピュラー・ファン」の称号を進呈していますが、今回の議論でもまさにそのとおりだと思いました。ちなみにそれが悪いとは言いません。それもありなのです。私とは考え方が違うだけです。

今日はちょっとヒート・アップしてしまいました(笑)。

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『ジャズは紙に書け』ってどういうこと?

『ジャズは紙に書け』って言われてもなあ~。

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何を書くんだろう?なぜ書くんだろう?書くとジャズ鑑賞力がUPするの?

その答えがここにあります。http://kumo-takano.seesaa.net/article/108340593.html

ミュージックバードとコミュニティーFMで好評放送中の

「高野 雲の快楽ジャス通信」でジャズ・ナビゲーターを務める高野 雲さんが、

ジャズをより楽しむためのノウハウを電子書籍にて販売中。

私もこの方法を知っていればなあ、もっとジャズがわかっていたんじゃないかな~!

興味がある方はココ!http://kumo-takano.seesaa.net/article/108340593.html

P17_2 私の愛読書「JAZZ MASTERS MAGAZINE VOL.3」。まあ、読むというよりながめるんですが、雲さんがこの本の執筆に関わっていたとは知りませんでした。

ながめると書いたのは、この本のメイン記事が「ひとめぼれ 直感で選ぶ『ジャケ買い』コレクション」だからです。かっこいいジャケットが簡単な解説付きでたくさん載っています。それらをながめるだけで楽しいのです。

そうそうこの本の表紙写真、中野新橋のジャズ喫茶「ジニアスの店内なんですよ。写真に写っているガラード301とトーレンスTD124にレコードを交互に載せて聴かせてくれます。両プレーヤーともアームはSME、カートリッジはシュアーのM44Gです。奥のブラックのSMEはなかなか珍しいですよね。

この本に載っているジャケットはいろいろな視点から評価しています。エロ・ジャケはありません(笑)。一番艶っぽいジャケトは、カーラ・ブレイの『ライヴ!(邦題:艶奏会!)』だと思いますが、そんなセンスが好きです。美人ジャケットとしては、イリアーヌ・イリアス橋本一子(先日私が紹介しましたよね)の2人が載っていました。これも◎。

少し前に私が紹介したWinter&Winterレーベのケースについても解説されています。この本を見て買ったものもいくつかあります。探しているものもあります。早坂紗知『ミラグロス』ですが、廃盤のようで中古CDも見たことがありません。吉祥寺「サムタイム」で早坂さんのライヴを見た時に、このアルバムのタイトル曲をやったのですが、良い曲だったんですよね。

この記事に掲載されているジャケットを見る限りでは、著者の山口敦さんと私は波長が合いそうです。

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Kofu Jazz Street2008!(その3)

「Kofu Jazz Street2008」のレポートの続きです。
レポートはこれでおしまいです。

このイヴェントの参加者は私も含めオジサンやオバサンがほとんどですね。若い人も来ていますが少ないですよね。若い人にもどんどん参加してほしいんだけどなあ~。パスポート\6,000ってやっぱり高いかな? そう言えばオバサン・グループが結構来ていたようなのでそれはイイことですね。

Live14 さてイヴェントの〆、「アローン」小沼ようすけさんのトリオを見ました。メンバーは、オルガンが金子雄太さん、ドラムが大槻カルタ英宣さんです。ここを最後にしたのは、ステージ後に「アフターと称するオマケの演奏があって楽しいからです。

お店の中に入ると空いている席がない・・・、ステージと反対側にあるカウンターにたまたま1席見つけたので、そこに座ってドラフト・ビールを注文。ちょっとお腹が空いてきたのでフライド・ポテトも注文しました。ここも前金制です。ちなみに普段は最後に会計します。

お店の中はますます混雑状態に、カウンタ席はステージと反対側を向いているので演奏を見るときは椅子を180度回転して見なくてはいけません。いよいよステージが始まるのですが、前に立ち見客がいるので、私も立たないとステージが見えません。結局2時間近く立ち見です(笑)。まあ、椅子の背もたれにお尻を軽く乗せてはいましたが。

実は小沼さんの演奏をちゃんと聴くのは今回が初めてです。一度下北のジャス喫茶「マサコ」で『ヌウ・ジャズ』がかかったことがありました。気に入って中古CDを買ったら、それがSACDだった(値段が高めだったのによく確認しなかった)ため、私のCDプレーヤーでは聴けなかった苦い経験あります。それっきり買い直しなしです(笑)。

Live15_3 小沼さんはカッコイイのに気取らず、気さくなお兄さんといった感じです。1曲目はアコースティック・ギターのソロ演奏です。とはいっても始めの部分ではサンプラーとループを使っていました。噂どおりのテクニシャンでした。

2曲目以降はエレキ・ギターに持ち替えて、オルガンとのトリオということもあり、クラブノリの怒涛のグルーヴ演奏が展開されていきました。小沼さんは指弾きなので音が柔らかくオルガンの音との馴染みが良いように聴こえました。凄いテクニシャンなのに暖かく人懐っこいところが特徴でしょうか。本人の性格に通じるところがあるように思います。

ドラムスの大槻さんがヘビーなビートで煽る煽る!気持ち良いのなんのって。ただ私のいた場所がオルガン側で前には人がたくさんいたため、オルガンの音が良く聴こえませんでした。金子さんが弾く姿もほとんど見えません。だからあまり印象がないのですが、きっちりサポートしていたと思います。う~ん。これだけのグルーヴなのに、リズムに乗らないお客さんがほとんど。楽しんでますか~?(笑)

Live16 小沼さんのオリジナル曲を知らない私は、知っている曲のコルトレーンの《ネイマ》とランディ・ブレッカーの《サム・スカンク・ファンク》が印象に残っています。特に後者はあのキメとリズムチェンジが多い難しい曲をビシッとやってくれました。キモチイイッー!

後半はお客さんもかなり盛り上がってきて、手拍子も入りつつノリもUP、そんな中で長尺の轟音ドラム・ソロを軽々こなす大槻さんには脱帽ものでした。ステージは1時間のはずなんですが、結局時間をかなりオーバーして1時間半以上になりました。

そこから更にアンコール。小沼さんもこの盛り上がりはかなり喜んでくれて、最後は「こうふ」をイメージしたアドリブ演奏、なかなか良い曲でしたよ。小沼さんが客席の椅子に上ってのパフォーマンスまで飛び出す始末(笑)。お客さんとの一体感は最高潮に達しつつステージは終了!ここまで2時間弱、「アフター」どころではありませんでした。もう0時近く、大満足のステージでした。フゥ~、楽しかった!

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Kofu Jazz Street2008!(その2)

「Kofu Jazz Street2008」のレポートの続きです。

ライブは3ステージが基本(「桜座」の近藤房之助さんは2ステージ)です。1ステージづつ見る場合は3箇所(グループ)した見られません。ステージの途中で抜け出して移動すれば、全部見ることもできますが、1ステージ1時間なのでそれではせわしすぎます。という訳で私は前回書いた川上さとみさんと安富祖貴子さんと小沼ようすけさんを見ました。中にはお気に入りの人だけ3ステージ見る人もいます。

Live12 さて、2箇所目ですが「コットンクラブ」安富祖貴子さんのグループを見ました。安富祖さんのバックを務めるのは大隈寿男(ds)さんと安ヵ川大樹(b)さんと安井さち子(P)さんのトリオです。

このお店には実は今回初めて入りました。去年はここのステージは見なかったのです。中はかなり広いですね。天井も高いし。昔のダンスホールという感じなのかな。ステージは終わっていたのに席は満席に近い感じでした。安富祖さんや安井さんはCDのサインやお客さんとの挨拶に追われていました。安富祖さんは背が低くて堅太り(失礼)でパワフルさがみなぎっていました(笑)。

席の間をすり抜けながら奥の方に空席を見つけました。う~ん、ピアノから一番離れているけどまあいいか。腰を落着けたところでウィスキーの水割りをオーダー、混んでいるので前金払いです。ちなみに「アルフィー」では後払い、ドラフトビールを飲みました。

ステージが始まるのを待っていると、隣に座った初めて会った気のイイお兄さんから話かけられ、このイヴェントのことや甲府の街のことなどで軽く盛り上がりました。実は彼、ステージが始まると、グゥ・・・(笑)。ジャズを聴くと言うよりはお友達何人かとワイワイこのイヴェントを楽しみに来ているようでした。これはこれで凄くイイと思いますよ。

ステージ前半はピアノ・トリオで3曲演奏しました。3ステージのうちの2番目ということで、ベースの安ヵ川さんをフィーチャーしていました。そう言えばオープニング・セレモニーで、1ステージが安井さんの、2ステージが安ヵ川さんの、3ステージが大隈さんのトリオだと言っていたのは、こう言うことだったのですね。

ベースの音がピックアップで拾った音主体だったようでちょっと緩めでした。ベースが前面に出てアルコ(弓弾き)ソロもやったりしました。その分安井さんのピアノ・ソロは短めだったので残念。大隈さんはここでも手堅くリズムを刻んでいましたよ。

Live13 いよいよ安富祖さん登場。安富祖さんはツアーが終了して沖縄に戻っていたらしく、このイヴェントのためにわざわざ甲府に来てくれたらしいです。ありがとう!こっちはすっかり秋ですが、沖縄は12月まで冷房なんだとか。う~ん。沖縄って凄い!(笑) 噂どおりのパワフル&ソウルフルなボーカルで、会場はノリノリでした。

なんでもニーナ・シモンを聴いてジャズを歌っていこうと決めたとか。5曲くらい歌いましたが、私はスローなものより《マイ・フェイバリット・シングス》と《サイド・ワインダー》が気に入りました。こんな曲を歌う人ってあまりいませんよね。それぞれコルトレーンとリー・モーガンの演奏が有名ですが、ドライヴ感溢れる歌唱が気持ち良かったです。大盛況のうちにステージ終了。

最後に見た小沼ようすけさんについては、明日レポートします。

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今日は渋いねっ!「高野雲の快楽ジャズ通信」

今日は高野雲の快楽ジャス通信の4回目の放送でした。
ビリー・ホリデイ大好きの金田さんをゲストにお迎えしての
「ビリー・ホリデイ特集」です。

放送の内容は雲さんのブログ高野 雲の「快楽ジャズ通信」
をご覧下さい。より詳しく掲載されているうえに、
かかったCDも紹介されています。

金田さんの人生におけるかけがえのない音楽がビリー・ホリデイ。
音楽とこういう出会い方をするって素晴しいと思います。
私には残念ながらそこまでの出会いはありません。
敢えてあげるとすれば、マイルスの『パンゲア』かな、かなり衝撃がありました。

金田さんが言った「ビリーの声はカワイイと思うんですよね。」というは、
「なるほどそう言われてみればそうだな」と思った次第です。
ビリーって声をぬくときのビブラートが独特なんですよね。
自信なさげなというか、穿かない感じというか、好き嫌いをわけると思います。
「エ~ッ!」と言われるかもしれないけれど、
私は人によって松任谷由実の好き嫌いがあるのに近いものを感じます。
あの声と歌い方がダメな人にはダメなんだけど、一度はまるとクセになります(笑)。

今日かかった曲の中では、
明るい《デイ・イン・デイ・アウト、レスターとの《オール・オブ・ミー》
『ラストレコーディング』から《ベイビー・ウォント・ユー・プリーズ・カム・ホーム》
なんかは良かったなあ。
ところで、《ベイビー・ウォント・ユー・プリーズ・カム・ホーム》って「壮絶」なんですか?
私には全然そんな風には聴こえませんでしたけど・・・。
先入観って怖いなあと思いました。

私はビリー・ホリデイは『レディ・イン・サテン』しか持っていません。
ウィズ・ストリングスもので可愛くしっとり歌うビリーが聴けます。
だから私は《奇妙な果実》の恐怖の洗礼を受けていないのです(笑)。
これって幸せなことだったんですね~。
今日聴いた曲でも、おどろおどろしいイメージは皆無でした。

今唯一持っている『レディ・イン・サテン』を久々に聴きながら書いているのですが、
なんか良いかんじです。あ~、こういうのが良く聴こえる・・・、歳をとったせいかな?
今回の特集はビリー・ホリデイ初心者の私にはうってつけでした、
聴いてもう少しビリー・ホリデイのレコードがほしくなりましたよ。

今日の放送は終始和やかな感じで、
金田さんの渋く優しい声と落着いたしゃべりがなかなか良い雰囲気でした。
アフターアワーズ編のディレクター嬢の体験談も参考になりました。

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Kofu Jazz Street2008!(その1)

「Kofu Jazz Street2008」は、「甲府まちなかミュージックフェスタ2008」
http://www.kofucci.or.jp/cci/syogyou/m-festa/20m-festa.htm
のメインイヴェントとして開催されています。

P16_2 今年で3回目なんだそうです。
ずっと前からやっていたのかと思っていましたよ。
私は昨年も見に行きましたから、常連さんということでお願いします(笑)。
今年は「桜座」でのオープニングセレモニー(開会式)にも参加しました。

P17_2 このイヴェントを主催する商工会の会長さんのお話もありました。ジャズで町興しの波に安易にのっかている感はありますが、イヴェント自体はジャズファンの私から見ても結構うまくいっているんじゃないかと思います。

その背景には、老舗「ジャズ・イン・アローン」のマスター、新宿ピット・インで活躍され今は「桜座」のライブを仕切っている怪物さん、仕切り上手な「コットンクラブ」のオーナーの存在があることは間違いありません。

昨年は「アローン」「コットンクラブ」「アルフィー」「桜座」の4箇所がライブ会場だったのですが、今年は「THE VAULT」「花国」の2箇所が加わって6箇所になりました。去年は各会場で立ち見が出るほどの混雑だったので、会場を2箇所増やしたんじゃないかなんて会話も耳にしました。

全部のライブを見ない人がいるだろうからと言うことで、オープニングでは全参加ミュージシャンの紹介がありました。各会場に出演するミュージシャンはパスポート写真を参照願います。

更に、参加ミュージシャンが交代で演奏する面白いセッションがありました。会場にはギター2本、ベース1本、ピアノ1台、ドラム1台しかないので演奏中に交代しながらやると言うのですから面白い。セッションの仕切りはクラリネットの谷口英治さんです。曲はチャリー・パーカーの《ナウズ・ザ・タイム》

さて演奏やいかに。トロンボーンの片岡雄三さんは音が素晴しい、豪快ボントロここにありです。テナー・サックスの右近茂さんは普通に上手いです(笑)。クラリネットの谷口さんはスマートでカッコイいいフレージングが好きです(CD2枚持ってます)。ギターは小沼ようすけさん、近藤房之助さん、それぞれ上手い。最後のソロはDEEPCOUNT三田村さんだろうか?ブルージーなギターがなかなか良かったです。

私はピアノに注目していました。最初は安井さち子さん。この人スマートで身長が高いんですね。そしてピアノの音が大きいんです。CDを聴いて感じていたんですが、おおらかな母性愛を感じます(笑)。それとあの高音から手を横に流してやる「ギャローーーン」もやっていました。これに象徴されるように、安井さんのピアノはジャズ・ピアノ・エンターテインメントなんだろうなと思います。

続いて川上さとみさん。同じピアノのなのに音が全然違うんです。同じピアノで弾く人が変わるのって初めて体験したんですが、変わるもんですね。ビックリ!川上さんの音は独特です。単なるきれいじゃなくて音に気持ちの良い濁りがあって濃厚なんですよ。「ジ~ン」って感じかな?「う~ん、ジャズなんだよな、ジャズ」。音の響き具合やフレージングにはやっぱりバド・パウエルを感じますね。女性なのに脚をがに股に開いちゃって弾く姿からは濃いジャズ・オーラが醸し出されていました(笑)。

その後は神塚淳さん。前の2人の女性が強烈だったので、神塚さんのピアノはほとんど印象薄いです。ゴメンナサイ!ドラムは大槻カルタ英宣さんのバスドラ・ドカドカのヘビーなノリと、大御所大隈寿男さんの安定したドラムが良かったですね。大隈さんの後にドラムを叩いた方は明らかに4ビート・ドラミングに慣れてなくてアイタタタッ!見かねた大隈さんが交代なんて一幕も(笑)。最後に詩の朗読までありました。楽しいセッションでした。

オープニングセレモニーが終わったので近くのイタリア料理店でカルボナーラ・スパゲッティを食べました。イヴェントのパスポートを首から下げたままで食べていたら、イヴェント便乗サービスでアイスクリームが出てきました。ちょっとしたことだけどこう言うのってうれしいサービスですよね。

Live07 いよいよライブを見に行くことに、最初は「アルフィー」川上さとみさんのピアノ・トリオを見ることにしました。メンバーは、ベース:田鹿雅裕さん、ドラムス:佐藤正さんです。お店に入ると、川上さんがPAの音の調整をしていました。川上さんは背も低いし華奢な方なのです。腕だって細いのでどうやったら濃い濁り系の音が出てくるのだろうという感じです。

このお店は他店より飲み物や食べ物が高めです。お店の雰囲気は高級ジャズバーな雰囲気ですね。メインスピーカーはJBLの初代エベレストです。サブがボーズの901で天井近くにセットされています。なんという贅沢なスピーカー達なのだろう。このお店に来る人の半分もその価値を知らない人達なんだろうなあ~。

私はカウンターのステージから一番離れたところに案内されたのですが最悪でした。前に居る人が身を乗り出すし、後から来た客が1人なのにステージ前の4人がけテーブルに座って視界をさえぎるし、ステージがよく見えない。演奏中には脇をボーイさんがとおるから邪魔くさいし(涙)。演奏時間になってもお客さんがまばらだったのが、ちょっときになりましたが、お客の出足が悪かったようで、演奏終わり間近にはたくさん入ってきました。

Live10 さて演奏はと言うと、これはもうバップ・ピアノそのものなのです。こころなしが指をあまり立てずに伸ばし加減で弾くようにも見え、「オッ!パウエルばりじゃないですか?」なんて言いたくなりました。この弾き方が「ジ~ン」な音を出しているような感じもします。写真はフラッシュなしなのでブレブレですが雰囲気のみ感じて下さい(笑)。

新譜『イノセント・アイズ』からは寺島靖国さんお気に入りの《レジェンド》を弾いてくれました。《クレオパトラの夢》も演奏したのでパウエルばりのバップ・ピアノが楽しめましたよ。もちろんそれだけじゃなく、自作の美メロ曲《ティアラ》とか独特の陰影美のある《イノセント・アイズ》とかも演奏してくれました。

P18_2 ただ私は川上さんのピアノはバップ演奏が気に入りました。パウエルばりのバップ・ピアノを現代に伝える王道ジャス・ピアニストって、いいじゃないですか?ご本人から醸し出される独特のジャズ・オーラにも惹かれました。こういう女性ジャズ・ピアニストもいるんですね。

ステージ後にサイン会&CD販売をしていたので、私はCDを買ってサインをもらってきました。決してミーハーじゃなくて演奏が気に入ったんですよ(笑)。握手したとき川上さんは極ソフトだったのに私はちょっと強く握りすぎたかなっ?握力が強いほうなので気をつけなきゃっいけないかも?でもあの細い手からよくあの音がだせるなあ~。

今日はここまで、続きをお楽しみに!

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Kofu Jazz Street2008へ行ってきました。

今日は久々にライブを見てきました。やっぱりライブってイイですね~。

誰のライブを見たかというと「Kofu Jazz Street2008」です。

P16今年で3回目らしいです。

もっと前からやっていたのかと思っていました。

昨年も見たのですが、なかなか充実したイヴェントです。

今話題のミュージシャンが大勢来ます。

P17 去年は会場が4箇所だったのですが、今年は2箇所増えて6箇所になりました。

基本3ステージなので全ては見られません。まあ、ステージの途中で抜け出して移動することも可能ですが、それはヤボってものでしょう(笑)。

私は川上さとみ(p)、安富祖貴子(vo)、小沼ようすけ(g)の3人がそれぞれリーダーを務めるグループを見ました。

安富祖貴子グループのピアノが安井さち子だったので、最近話題の女性ピアニスト2人を生で見られたのはラッキーでした。

開会式のセッションも含め約4時間。

今回もイヴェントをガッツリ楽しませていただきました(笑)。

レポートは明日UPしますので、お楽しみに!

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Ub-Xってカッコイイぞっ!

明日は高野 雲の快楽ジャス通信」の4回目のラジオ放送があります。
ゲストをお招きしての「ビリー・ホリデイ特集」です。

私はビリー・ホリデーのレコードは1枚しか持っていません。
この放送を機会にビリー・ホリデーに親しみを持てれば良いなあと思っています。

明日になればブログ:高野 雲の「快楽ジャズ通信」 にも内容がUPされますので、
チェックしてみて下さい。

全国コミュニティーFM局では毎週土曜日20:00~20:55に放送。

ミュージックバードでは毎週日曜日22:00~23:00に放送。

私はミュージックバードで聴いているので、明後日が楽しみです。

今日は、先週雲さんの快楽ジャス通信のゲスト収録を終えた橋本一子さんのピアノ・トリオUb-X(ユビークス)について紹介したいと思いますが、その前に私が唯一持っていた橋本さんのレコードも紹介させてもらいます。

まず、橋本一子さんは、矢野顕子さんが産休中にYMOのサポート・メンバーとしてツアーに参加して注目された人です。その後について興味のある方はウィキペディアで調べて下さいな。

P13_2 その私が持っていた唯一のレコードは『ヴィヴァン』(1986年rec. ポリドール)です。どうですジャケットの橋本さん。クール・ビューティーじゃありませんか? このレコードはリアル・タイムで買ったわけではないので、赤色の見本盤のシールがアイタタタッ!中古盤(それもかなり安かった)を買いました。橋本さんごめんなさい(笑)。

メンバーは、橋本一子(vo,p,syn,g)、藤本敦夫(g,el-b,as,tambourine,chorus)、大谷尚弥(ds)、シンセサイザー・プログラマーAQ石井です。

P14 そういえば、中のライナーノーツの裏は橋本さんのポスターになっていました。ご覧のとおりのカッコよさです。

さてこのアルバム、一言で言うと「アバンギャルド・ポップ」って感じでしょうか?アバンギャルドと言っても難解なことはやっていませんからご安心下さい。メインは橋本さんのけだるい脱力ヴォーカルです(笑)。

レイジーなロックあり、ガールズ・ポップ(当時はそんな呼び方はない)あり、テクノ系打ち込みトラックの上でフリー・ピアノをガンガン弾いたり、クラシック調弾き語りあり、チープなロックンロールありと、才女橋本さんらしい尖がったアプローチ満載の楽しいアルバムなのです。是非ご一調をオススメします。

これ1枚しか持っていなかったのですが、橋本さんのユニークな尖がった音楽性には一目おいてました。そんな2年前、橋本さんがUb-Xなるジャズ・ピアノ・トリオを出したって言うじゃありませんか。気になりましたが買いそびれていました。

P15 「快楽ジャズ通信」にゲスト出演するというのを聞いてとうとう買いました。『Ub-X』(2005年rec. イーストワークスエンターテインメント)です。ジャケ写は上記アルバムから20年後の橋本さんです。相変わらず美人です。どうですイイ女になったと思いませんか?メンバーは、橋本一子(p,vo)、井野信義(b)、藤本敦夫(ds)です。

まずはポリグルーヴなるリズムについて、橋本さんが左手主体につんのめりぎみのリズムを刻み、それにベースとドラムがフレキシブルにからむというのが特徴と聴きました。CDのたすきに疾走するポリグルーヴと書いてありますが、そのとおりです。

もう一つの特徴が橋本さんのヴォーカルです。フランス語のような響きのささやきヴォーカルがなんとも心をくすぐります。

上記のリズムとヴォーカルを生かす録音がちょっと面白いです。まず一番前に橋本さんのピアノが陣取ります。そのほんの少し後ろにベース、更に後ろにドラムスが背景のごとく広がります。ヴォーカルはと言うと、ピアノの後方中央にポツント口がリアルに浮かんでいる感じがします。これはかなり凝った演出だと思います。

スローナンバーに漂う雰囲気はフランス音楽です。全体的に日本的な雰囲気がほとんどないのが面白いですね。とにかくご本人同様クール・ビューティーな音楽がカッコイイ!このセンス好きです。CDのたすきに菊地成孔さんが推薦コメント(同じレコード会社だからでしょうけど)を書いているのですが、マイルスのクールネスに憧れる菊地さんと通じるものがあるように私は感じます。

雲さんの番組では橋本さんのピアノがチック・コリアからの影響を受けている(ご本人も認めている)と言うことで、「チック・コリア特集」になったのですが、《凛》《モノリス》などコリアからの影響が感じられますね。コリアの『ARC』と聴き比べると面白いです。どちらも透き通った硬質なピアニズムが素敵です。

面白いのは《ラパン》です。これは誰が聴いてもビル・エバンス風だと感じると思います。曲も《サムデイ・マイ・プリンス・ウィル・カム》(マイルスの同アルバムの同曲の出だし)と《シンス・ウィー・メット》(エバンス作、同名アルバムの1曲目の出だし)が混ざったようなワルツ曲なのです。ベースもエディ・ゴメスしてます。どうしてこれだけエバンス風の古典的演奏なのだろう?なぞです。

とにかくこのアルバムはカッコイイです。是非聴いてほしい1枚です。

明日の夜は「Kofu Jazz Street2008」を見に行きます。楽しみです。

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強力インプロバイザー、それはトニー・マラビーだっ!

昨日まで茜ちゃんカワイイとか書いていたのに、今日はどうしちゃったの?
ムリしてない?とか思うでしょうね。イイんです!

今日は現代屈指のサックス・インプロバイザー、トニー・マラビーを紹介します。

P11 まずは、ちょっと前に出た新譜『タマリンド』(2007年rec. clean feed)から。メンバーは、トニー・マラビー(ts,ss)、ウィリアム・パーカー(b)、ナシート・ウェイツ(ds)です。サックス・トリオですね。

ジャケットからして見るからに危険です(笑)。スピリチュアルな怪しさが漂った良いジャケットだと思いませんか?

このCDを最初に聴いたのは、3月末に行われたジャズ喫茶「いーぐるの連続講演、益子博之さんによる「21世紀ジャズへのいくつかの補助線~第4回・即興について」の時です。私は、この講演の第1回から全てに参加したおかげで、現代ジャズをかなり楽しめるようになりました。この時のレポートはhttp://ikki-ikki.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/post_9bbd.html を参照して下さい。当時は当然日本では売っていませんでした。

それがやっと発売されたので、早速買いました。ポルトガルのクリーン・フィード・レーベルから発売され、ディスクユニオンで輸入販売しています。日本語解説は「いーぐる」ゆかりのジャズ批評誌元編集長の原田和典さんです。気合を入れて解説を書いていますね(笑)。

内容は、フリー・ジャズです。強力なベースとドラムのうねり粘るリズムにのって、益子さんの言う”グリッチ”と”触覚的音”で、テナー・サックスとソプラノ・サックスを、ブリブリ、ゾワゾワ、パフパフ、シュリシュリ、ギョヒギョヒとブローしまくります。ブローしまくるっていったって、ただ荒れ狂うのみじゃなく、ある局面では繊細なやりとりもなされています。これが結構気持ちエエのです。

clean feedレーベルは、フリー・ジャズの最重要レーベルのひとつで、ニューヨークのフリー・ジャズを積極的に録音しています。フリー・ジャズ好でこのレーベルを知らない人はモグリです(笑)。なお、このレーベルの作品をちゃんとフォローしているのは、日本ではディスクユニオンくらいだと思います。

ついでに後2枚トニー・マラビーのサックス・トリオを紹介しましょう。いづれも「21世紀ジャズへのいくつかの補助線~第4回・即興について」で紹介されました。

P89 1枚目はマーク・アライアスのグループ:オープン・ルース『ストレンジ・ユニゾン』(2007年rec. Radio Legs Music)です。メンバーは、マーク・アライアス(b)、トム・レイニー(ds)、トニー・マラビー(ts)です。

このジャケットは、メンバー3人の写真です。左レイニー、真中マラビー、右アライアスです。微妙にゆるさというかオトボケ風味がありますよね。

このアルバムは、ジャズ喫茶「いーぐる」「上半期新譜特集」http://ikki-ikki.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/post_4f47.html でも紹介されました。全曲アライアスが作曲してるので、フリー・インプロビゼーション全開の曲だけでなく、ちょっといなたいゆるめの曲もあるので、聴きやすいと思います。まあ、そういう曲でもマラビーは手抜きなしですが、アライアスとレイニーが一癖あるので、独特の味わいがあります。まさにジャケ写のとおりなんですよ。

P12 2枚目はグループ:トーン・コレクター『トーン・コレクター』(2004年rec.jazzaway)です。メンバーは、トニー・マラビー(ts)、アイヴィン・オプスヴィーク(b)、ジェフ・デイヴィス(ds)です。フリー・ジャズを担う若手3人ですね。

このジャケットは見るからに危ない!間違いなく難解ジャズです(笑)。

こちらは最初に紹介した『タマリンド』に近い感じで、フリー・インプロビゼーションをブリブリかましています。リズムはうねりよりキレと反応重視かなという感じがします。若さ溢れるストレートさがあります。

しかめっ面なさらずにこういうのも聴いてみてやって下さ~い。ヨロシク!

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今日も松本茜!

今日も松本茜でいきま~す。これってストーカーですか?(笑)
雲さんのラジオ版「快楽ジャズ通信」に松本さんがゲスト出演した時の声がかわいかったからということで、ついにCD『フィニアスに恋して』を買っちゃいました。

P9_3 「快楽ジャズ通信」でかかった曲《シュガー・レイ》と、「PCMジャズ喫茶」でかかった《オール・ザ・シングス・ユー・アー》の演奏のギャップが気になったので、アルバム全部を聴いてから私なりの位置づけをしたかったのです。

それから、雲さんオススメの《ハーフ・ブラッド》という松本さんのオリジナル曲も是非聴いてみたかったのです。

P10CDホルダー部の下にはご覧のような写真も、松本さんは声だけじゃなく今時のかわいい女子大生なのでした。今回はオレンジがイメージ・カラーのようで、ほんわか柔らかい感じを演出しているようですね。

早速演奏を聴いてみましょう。

1曲目《スピーク・ロウ》。UPテンポで演奏されるこの曲、アドリブ・フレーズも淀みなく、なんとも軽快なスイング感が気持ちの良い曲です。1曲目に持って来るだけあって、なんともキャッチーな感じの今時のバップ演奏です。

2曲目《ストーリー》。松本さんオリジナル曲です。なんとも懐かしげで、かすかに寂しさが漂う曲ですね。聴いているとしんみりしてきます。ライナーノーツで岩浪さんが「彼女の中のふるさとの原風景ではないか」と書いていますが、そんな感じです。

3曲目《ブロードウェイ》。これも1曲目のようなUPテンポのスインギーな演奏です。バップ・スタイルのピアノをスマートにこなします。こういうUPテンポにおける軽快感は、技術が確かであることをうかがわせますね。アドリブの中で、どんどん低い音に下がっていって、おいおい大丈夫かいなと思っていると、ぎりぎりのところで高い方へ上がってくるところなんかスリリングでした(笑)。

4曲目《スーン》。ミディアム・テンポで演奏されます。こういうテンポだとノリにネバリが出てきますね。こういう演奏が岩浪さん言うところのハンプトン・ホーズ的な部分だと思います。こういう感じが出せるというのは、松本さんがフィニアスとかバップ・ピアノを良く聴いているからなんでしょうね。

5曲目《シュガー・レイ》。これはフィニアズ・ニューボーンJr.の演奏からの影響を感じさせる演奏です。これもミディアム・テンポで演奏されます。これもネバリがあるノリ、つまりアフター・ビートで乗っているわけです。そりゃそうでしょう。「フィニアスに恋して」の演奏ですからね(笑)。今時の20歳の娘がこういうのをやるのは異色だと、ライナーノーツに書いてあります。

6曲目《オール・ザ・シングス・ユー・アー》。この曲については一昨日の「PCMジャス喫茶」のところに書いたとおりです。

7曲目《ハーフ・ブラッド》。松本さんのオリジナル曲です。曲の感じは《ストーリー》と同じでこれも良い曲です。こっちの曲のほうが寂しさUPかな?(笑)故郷鳥取県米子市を離れ東京で一人暮らしをする松本さん。夜一人部屋に戻りベランダから月を見上げて涙する(あれ、どこかから引用してる?)。そんな心境を感じさせる曲です。ちょっとロマンチックすぎますか?(笑)

最後に、ピアノの弾き方は右手の単音に左手の和音を重ねるオーソドックスなバップ・ピアノですね。右手のタッチはまろやかですが、繰り出される音にはしっかりした芯がとおっているのも特徴です。これがかなり粒立ちの良い音で、聴いていると気持ちが良いです。

とまあ全曲について解説したのは、松本さんの色んな面が詰まったアルバムだからです。このアルバムはつまり「イントロデューシング松本茜」なのです。タイトルの「フィニアスに恋して」はマーケットでのウケ狙いですね。

ベースとドラムが松本さんのピアノのバック・アップに徹しているのも、今回のアルバムが松本さんのピアノを聴かせることに主眼を置いたデビュー・アルバムだからだと思われます。勘ぐると松本さんがベースとドラムとのインタープレイを重視する演奏に慣れていないのかなとも思います。

松本さんの今後の方向性として、フィニアスのようなバップ・ピアノ路線なのか、オリジナルをやるときのような繊細、叙情路線なのかというのが気になりますよね?

雲さんもそのことが気になったので、「快楽ジャズ通信」ではフィニアスをテーマにして、このアルバムからは《シュガー・レイをかけて、松本さんに質問していたのです。その結果は前に書いたとおりです。今後を見守っていきましょう。

でっ、次回のアルバムは12月に発売されます。それも2枚『バッハ・ジャズ』『バカラック・ジャズ』だそうです。クラシック界とポップス界から2大作曲家を選び、それぞれの曲を演奏するコンセプト・アルバムのようですね。どうやらフィニアス路線は本人の意向に反して封印されているみたいです。どんな演奏をしているか楽しみです。

余談をちょっと。

このアルバムのライナーノーツは岩浪洋三さんがメインで、寺島靖国さんと杉田宏樹さんも書いています。杉田さんのライナーは「スイングジャーナル6月号」のレビューとほぼ同じですが、問題は寺島さんです(笑)。

ライナーでは「《スーン》と《オール・ザ・シングス・ユー・アー》が好きで、今後長く聞いてゆくことになるだろう。」と書いていて、特に後者はお気に入りのようでした。雲さんだってこれを読んだから、「PCMジャス喫茶」でこの曲をかけて感想を聞いたんだと思いますよ。それがどうでしょう?私がレポートしているとおりのありさまです(笑)。ジャズ・ジャーナリズムって何?

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今日は休憩!

このところ気合を入れて更新し続けていたので、今日はちょっと休憩です。
ゆるネタ&告知で~す。

それにしても昨日のアクセス解析を見たら、
「松本茜」で検索してこのブログに来てくれた人が多くいました。
かなりの注目度ですね。
この1週間は松本茜さんネタで引っ張ろうかなあ(笑)。

さて、高野 雲さんが面白そうなことを始めたので紹介しておきましょう。

何を始めるかと言うと「雲塾(くもじゅく)」です。
今時塾って受験生じゃあるまいし、ってご意見もあるでしょうが、
大人が集う塾っていうのもありなんじゃないでしょうか?
別に堅苦しいものじゃないと思いますよ。
雲さんの性格から言って、堅苦しいことはムリです(笑)。
だからと言っていい加減なことは絶対ないと思います。

ただし誰でも参加できるわけではありません。
「会員制」です。
でも会員費や入会金がかかるわけではないようです。
会員特典もあるみたいです。
私は早速エントリーしようと思っています。

場所は東京、渋谷と原宿の真ん中あたりです。

詳細は雲さんのブログ:高野 雲の「快楽ジャズ通信」 を参照願います。

今週土曜に早速イベントがあります。
私も参加したいんですが、その日は「甲府ジャズストリート」があるので行けません。

そのうち、雲塾で私のブログを見て下さっている皆さんと
お会いできることがあるかもしれません。お楽しみに!

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雲さんゲストの3回目PCMジャズ喫茶(その2)

昨日は高野 雲さんの「快楽ジャズ通信」ジャズ・ピアニストの松本茜さんがゲスト出演して、私はそのキュートな声にメロメロになってしまったいました(笑)。

そこで今日は、先日レポートした雲さんゲストの3回目PCMジャス喫茶でかかった松本茜さんの曲の部分をレポートします。

ちなみにこの回は今週のPCMジャズ喫茶でリピート放送されますから、今回聴き逃がした人は今週土曜日10/25の14:00~16:00の放送を是非聴いてみて下さい。

この曲がかかる前に、岩浪さんがかけたハイ・ファイブ・クインテットと寺島さんがかけたルーティーン・ジャズ・セクステットを巡る議論についても、ちょっとツッコミを入れておかないといけないんですが、その話は後日とします。

さて、雲さんが最近の女性ピアニストの良い人がいると言うことの一環で松本茜『フィニアスに恋して』から《オール・ザ・シングス・ユー・アー》をかけることになります。雲さんはCDを聴いた時点でもう松本茜さんが気に入っていたんですね。その後自分の番組にゲスト出演がかなったというわけです。

雲さん「タイトルからフィニアス・ニューボーンの再来みたいな売り出し方だったでしょう。」と切り出すと、
寺島さん「なんでみんなそこに拘った売り方するのかね~。」と言い、
雲さん寺島さんともに「《シュガー・レイ》とか確かにやっているけど、ピンと来ない。」と言います。
寺島さん「評論家連中がフィニアスだフィニアスだとか言うけど、全然フィニアスなんか感じないよね。」と加えます。
すかさず岩浪さん「どちらかと言えばハンプトン・ホーズですよね。ノリが。」と言い皆さん同意します。
寺島さん「フィニアスはもっと原始的ですよね。」
岩浪さん「フィニアスはもっとエキセントリック。」
長澤さん「新人を売り出す時、誰かに似ているってわかりやすいから、常套手段だね。」と言って、皆さんも同意します。ここまではまあそんなところでしょう(笑)。

雲さん「やっぱり後半の《オール・ザ・シングス・ユー・アー》とオリジナル曲《ハーフ・ブラッド》の2曲がいいなあと思って。」と言います。
寺島さん「《オール・ザ・シングス・ユー・アー》をかける理由はどういうところにあるんですか。」と質問します。
雲さんまずイントロを聴いて下さい。多分作曲してそこに別なイントロをつけている。で、もう《オール・ザ・シングス・ユー・アー》というより松本茜の曲みたいに感じる。つまり3拍子でやっているってものあるかもしれないんですけれども、テーマ弾き終わって、普通コード進行に基づいてアドリブするんだけど、しばらくA♭Gかな?同じコードの循環で少しメロディーで遊ぶんですよね。そこも結構きもちイイんですよ。」と説明します。さすがは雲さんきちんとした説明ですね~。
寺島さん「A♭Gなんて言って煙に巻かないで下さいよ~。我々巻かれないけどね。つまり、さっき言った《オール・ザ・シングス・ユー・アー》らしくなく聴こえるってのが大事だね。」と同意します。わかってらっしゃる!
雲さんが続けて「なんかオリジナルっぽく聴こえて、なんか非常に素朴な感じっていうかね。」と言うと、

岩浪さん「僕はこの曲好きじゃないんですよ。やたらミュージシャンがやりたがるけどね。全然この曲好きじゃない。」と言い出します。へ~そうですか。私はこの曲がアドリブのイマジネーションが出やすいコード進行なんじゃないかと推測します。
寺島さん「わかりました。それはまあ岩浪さんの個人的な意見ですので、あんまり意に介さずに、《オール・ザ・シングス・ユー・アー》聴いてみましょう。」と言って、岩浪さん軽くあしらわれてます(笑)。
曲がかかります。

最初の付け加えられたイントロ部分はなんとなく郷愁を呼ぶ日本的なメロディーです。
アドリブに入って同じコードの循環で少しメロディーで遊ぶところは、加えられたイントロのメロディーをモチーフにしているのではないかと思います。似たような雰囲気になっていますから。
コード進行に基づくアドリブ部分は、やたらと美メロにせずちょっと翳りがありつつ強い響きも織り交ぜるところがポイントだと思いますね。非常に繊細な心の機微が出ているところがイイんじゃないでしょうか?雲さんの番組に出た感じと茜さんのブログから、ご本人のパーソナリティーがそのまま出ている感じがします。
弾き方では右手のタッチはまろやかだけど非常に粒立ちがイイですね。

寺島さん開口一番「こんなきれいなピアノでしたっけ?」と言い出しますやっぱりアルバム聴きじゃなくて曲聴きだから、自分にひっかからない曲だと忘れてしまう。
岩浪さん「他のもあるんですよ。ハンプトン・ホーズみたいなこうアフター・ビートで乗っているやつもね。他のスタイルのも入っているんですよ。このアルバムね。」とフォローします。
寺島さん「俺そういうの良くないと思うな。」と言います。キタキタ!
雲さんが「確かにスピーク・ロウの冒頭なんか、結構かっとばしてますもんね。アップ・テンポで。」と言うと、真面目に答えます。
寺島さん「せいぜいCD1枚でしょ。その中にあれもこれもって、我々望んでないですよ。1枚だったら今回はこの1枚にかけた自分の強い気持ちみたいなものを聴きたいですからね。」と言い出します。自己中ですね(笑)。
岩浪さん「フィニアスに惚れたんならね。」と言います。すぐに寺島さんよりに(笑)。
寺島さん「フィニアスがどうのこうの言うんだったら、フィニアス・ニューボーンみたいに弾きゃあいいじゃないですか?そりゃあやっぱね、プロデュースのある程度失敗って言いたいですけどね。」と言います。キターッ!プロデューサー論。

雲さん「演奏そのものはどうでした?イントロいいなあと思って、出だし。」言います。流れを切りました。それでいいんです(笑)。
すかさず岩浪さん「出だしはイイね日本民謡風の。」と言い、私と同じだ~。
寺島さん「イントロだけだね。こう言ってはなんだけどと言います。そうですか
岩浪さん「本編に入るってから平凡だね。」と言い、派手さはないけど、繊細でいい味だと思うけどなあ。
寺島さん「平凡になりましたね。もっともメロディーを知ってるせいかもしれないけど。」と続け、
岩浪さん「音にメリ、なんか強弱があんまりないし。」と言います。繊細なんですよ。茜さんは。
寺島さん「録音のせいもあるかもしれないけど、ベースがモウモウしてるし、ピアノが平坦で、その~、強弱メリハリに欠けるってのもありますよね。」と言います。くるか?
雲さん「ベースが伴奏にっ徹しちゃっていますからね。もうちょっと出てもいいかな。」と言い、
寺島さん「今色んな新しいトリオのタイプが出てくると、伴奏に徹したっていうのは、ひょっとするとなまくらに聴こえるかもしれないですね。やっぱりだれかが仕掛けていって、切った貼ったって要素を少しでも入れないと、古臭いピアノ・トリオって感じられるかもしれない。」と言います。キターッ!オーディオ的寺島ピアノ・トリオ論。
雲さん「イントロがイイとおっしゃっていただけたんでもってきた甲斐がありました。」と言い、雲さんがイイと言ったところが認めてもらえてよかった!
岩浪さん「日本民謡風のね。」と言います。

なかなか面白いですね。それぞれの個性がよく出ていました。まあ、これは番組全てにおいてこんな調子だから面白いのです。

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今日はデレデレ!「高野雲の快楽ジャズ通信」

今日は高野雲の快楽ジャス通信第3回目の放送です。
今回はジャズ・ピアニストの松本茜さんをゲストに迎えて
「フィニアス・ニューボーンJr.特集」です。
さてどんな放送になったのでしょう。

放送内容については、雲さんのブログ「快楽ジャズ通信」
にも詳しく掲載されていますのでご覧下さい。

早速で恐縮ですが、松本さんの声がカワイイッ!
ジャズ・ピアニストとか言う前にファンになってしまいました(笑)。

最初に松本さんのオススメ曲『ア・ワールド・オブ・ピアノ!』から《ダフード》です。
この曲を選んだ理由が、聴いてジャズをやろうと意を強くしたからとのことでした。
それが小学校2年の時で、そのテクニシャンぶりに惚れたっていう言うんですから、
ヒエ~ッ!としか言いようがありません。

曲が終わった後、フィニアスの特徴ということで、「ユニゾン」の話題になり、
松本さんと雲さんがキーボードとベースで実際に弾くわけですが、
さらっと弾くその音のノリがやっぱりジャズなのでした。当たり前!

次も松本さんオススメ曲で同アルバムから《ラッシュ・ライフ》です。
こちらは超絶技巧派ピアニストの打って変わってバラード演奏の色を重ねるような
深みを味わってほしいとのことでした。
う~ん、この音の佇まいがいいなあ、深いです。

次は雲さん選曲で、『ハーレム・ブルース』からタイトル曲です。
メンフィス出身のフィニアスのブルース&ゴスペルな一面が出た演奏です。
雲さんもメンフィスで2週間ほど遊学したことがあるらしく、当地は黒人が多くて
教会に行った時は映画「天使にラブソングを」のような光景が繰り広げられていたとか。
そういう環境で育ったであろうフィニアスのフィーリングを聴く曲です。
松本さんも大好きでコピーしたんだとか。
フィニアスが本当に好きなんですね~。
フィニアスはパキパキした力強いタッチが好き嫌いをわけるところだと、
雲さんが解説します。

次も雲さん選曲で、ロイ・ヘインズ『ウィ・スリー』から《リフレクション》です。
地味な曲だけれどまた聴きたくなる不思議な魅力のある曲ということでの選曲です。
松本さん、最初はこれをMDで人からもらったそうで、高校通学中に聴いていたらしいです。恐るべしっ!

次はいよいよ松本さんご本人のアルバム『フィニアスに恋して』から、
上記ヘインズの『ウィ・スリー』にも入っている《シュガー・レイ》です。
松本さんがなぜこの曲を収録したかと言うと、ファンキーな曲調が好きだそうで、
ピアノだけのところ?のキメ(どこなのかよくわかりません)がカッコイイとのことでした。

演奏ですが、右手のフレーズがコロコロ転がって、まろやかなタッチと
コクのあるフレージングが特徴かなと思いました。
フィニアスのような鍵盤「ガーン」はありません。
左手は録音のせいかもしれませんがちょっと弱く感じました。
はったりがなく極自然な感じが良いのではないかと思いました。
放送後、フィニアスの方を聴きましたが、テーマ部の間の取り方やタイミング、
アドリブのフレージングは近いものが感じられました。

最後に『ヒア・イズ・フィニアス』から《シリア》です。
人間離れした超絶技巧ハイスピード演奏ですね。
雲さん曰く、ここまで猛スピードで弾きまくる必要があるのかという曲です。
曲終了後に、雲さんが「茜さんはこの曲のような演奏を目指すのですか?」と質問。
松本さんは、「私のジャズの原点フィニアス、彼の活躍した時代のバップに拘ります。」
とのことでした。声に似合わず硬派なところを目指しますね~。

曲がかかっている間に話したトミー・フラナガンも好きだというのにかけて、
雲さんが冗談半分に「2枚目のアルバムは『トミー・フラナガンに浮気して』ですか?」
ナイスな質問をしたら、笑いつつ「みんな好きです。」なんて答えていました。
松本さんて意外と浮気性なんですか?(笑)

ミュージックバード聴取者の特権、アフター・アワーズ・コーナーでは、
松本さんのキーボード(エレピの音)と雲さんのエレベで《スピーク・ロウ》をセッション。
これが実に良かったのです。
松本さんのまろやかでコクのあるタッチとフレージングが絶妙にエレピの音にマッチ
していたのです。この組み合わせって意外とイケてるかも?
次のアルバムは、エレピ+エレベ+ドラムスで、美メロ曲とオリジナル曲をやってもイイ
のではないかと思ってしまいました。
もちろん《スピーク・ロウ》は絶対収録してほしいです。

今回の放送は雲さんがどうこうとか言うのを忘れて、
松本さんのカワイイ声と「エヘヘヘヘッ」とハニカミ笑するところに、
正直参ってしまいました。オジサンはもう降参です!(笑)

余談ですが、雲さんに私のブログを紹介していただいたおかげで、
私の1日の来訪者数とアクセス数の記録が更新されました。ありがとうございました。

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雲さんゲストの3回目PCMジャズ喫茶(その1)

PCMジャズ喫茶雲さんがゲスト出演して今回が3回目です。
寺島さん率いる3人の合計年齢を称した210歳トリオとの対決は如何に?
またまた珍説・奇説が出たのでしょうか?

そうそう雲さんの話へのからみ具合は今回が一番良い感じでした。雲さん曰く3回目なのでだいたい感じがわかったとのこと、さすがです。

ではレポートしましょう。

今回は事前に雲さんの仕掛けがあったので日本人女性ピアニストの話題がメインとなり、ハイファイヴ・クインテットなど寺島さん岩浪さんおすすめの現代ジャズ・クインテットの話が3分の1くらいという感じでした。

このメンバーだとジャズの本質に迫るような話になってしまうためなのか?はたまたあまりお気に召さない選曲の流れになってしまうためなのか?長澤さんは今回自らの選曲では1曲もかけませんでした(笑)。まあ、前回も歴史的名盤の総括みたいな話になったため、長澤さんはかかる曲がお気に召さず、最後にゲストの戸坂純子さんに捧げる曲をかけただけでした(笑)。

話は雲さんの名刺に書かれている「ジャズ、映画評論」から始まります。評論に関する議論に発展していろいろ意見が出ますが、大筋ではもっともな話だと思います。それにしても長澤さんの話はピントが微妙にズレていることが多いです。それをフォローする寺島さんは大変です(笑)。

評論話つながりで川上さとみ『イノセント・アイズ』のライナーノーツをぼろくそにけなしていました。「ビーバップだ、ハードバップだ」とばかり書いているのがダメだそうです。私は読んでないのでなんとも言えません。

上記アルバムから《レジェンド》をかけます。寺島さん曰くバド・パウエルの《クレオパトラの夢》を越えたかというくらいの曲だそうです(笑)。確かにほのかな哀愁のあるマイナーな曲で、演奏は小細工を弄しないなかなか力強いタッチのものでした。そう、皆さんもうわかりましたねっ!寺島さん好みの「曲は哀愁、演奏はガッツ」を体現しています(笑)。

雲さん「パウエルの《ブルー・パール》を思い浮かべて、青黒い雰囲気が良い演奏だ。」と言います。
ここで寺島さん「つまりパウエルってのは雰囲気がいいピアニストだと言えませんか?」と振ってきて、
困った雲さん「川上さんのピアノにパウエルを感じないですよね。」と話に持込み、「ムードは似たものを感じるがスタイルは似ていない。ビバップではなく、彼女は彼女だ。」と言い、岩浪さんの同意も引き出しつつ何とか話を収束へ向かわせます(笑)。

寺島さんはこのアルバムをプッシュしていましたね。なんたって「曲は哀愁、演奏はガッツ」ですから、プッシュしますよ(笑)。その後、川上さとみがこれをやりたかったかどうかとか、プロデューサー論とか、評論の書き方の話になりますが、まあそうだろうと思いながら聴いていました。

次はいよいよ雲さんの選曲。パウエル繋がりで山中千尋《クレオパトラの夢》です。寺島さんからこの曲を選んだ理由を求められて、大西順子の低音を弾く魅力あたりから始まって山中のスタイルにもある「ピアノの低音の魅力を聴いてほしい。」と言います。

寺島さんが噛み付きます。「ピアノの弾き方の話ばかりで、表出しようとしているソロの旋律にふれてないけど、そういう聴き方の人は20%であとの80%は楽想、旋律的な想いを聴いている。そういうことを言ってもらわないと困る。」と言います。あ~、いつものメロディー論がでたっ!(今日初ツッコミ、笑)

雲さん「フレーズを聴くと同時に、低音の滑らかなつながりのある気持ちよさも聴いて下さい。」と言います。さて、この2つの聴き所対決と言うことで曲がかかります。

雲さんの聴き所、確かに低音の滑らかなつながりありますね。私はちょっとトリッキーなところがいまいちな感じだなあと思いながら聴いていました。

寺島さん岩浪さん「パウエルの演奏がしっかり埋め込まれているから、それをどうやって打破するのか大変な苦労がいる。」と言います。それはわかりますね。
それで、山中さんがこの曲をどうしてやったのかということになり、次回山中さんがゲストに来るので聴いてみるとのことです。楽しみですね~。
寺島さ、「たぶん本人がやりたくてやったと思いますよ。あの人はね、会社がやれっていってもハイわかりましたとやる人じゃないですよ。」と言って、「ドンッ!」と机を叩きます。なんか山中さんに対して思うところがあるみたいです(笑)。

寺島さんから「どうですかこれ、キーが違っていませんか?パウエルと。パウエルのほうが高いんじゃない?」と、なかなか興味深い発言が出ます。オ~、だてにトロンボーンを習っていませんね~(笑)。
雲さんがすかさず「違います。半音階くらい下げていると思います。」と返します。
寺島さん「だからダメなんだよね。この曲はあのキーで初めて雰囲気がでるんじゃないかな。」と、
長澤さん「ちょっとくらいですよね。」と言います。ウン皆さん、確かにそのとおりですね~。

雲さん「フレーズの話がありませんね。」と質問します。
寺島さん「フレーズっていうんじゃなかったね。フレーズを意に介さない演奏に聴こえた。」と答えます。
雲さん「インパクトがありませんでした?フレーズじゃなくて音色みたいな。スマートにカッコイイ現代風に処理されているなあって。」と言います。

2人の話は、「パウエルは旋律が湧き出てくるのをどうコントロールするかみたいなところがあるけど、今のは演奏の終着点へ向けての設計図がある。そこが作為的だけど、パウエルには作為性がなく天然だからイイ。」という結論になります。確かにそのとおりです。

寺島さんはこのCDを持っているけれど、この曲は初めて聴いたらしいです。山中千尋さんがクレオパトラと言うことで聴きたくない先入観があるらしいです(笑)。あ~あっ!

P54 次ももう1曲雲さんがかけます。上原ひろみ『ビヨンド・ザ・スタンダード』から《キャラバン》です。210歳トリオは聴いたことがないだろうと言うことで挑発です(笑)。ところが岩浪さんはライヴを聴いて気に入ったそうなんです。

寺島さんから「なぜこの曲を選んだのか意図を言って下さいよ。」なんて言われて、
雲さん「ギターを入れたバンド・サウンドを聴いてほしい。」という説明をしていると、
寺島さん「なんでギターを入れるの?」なんて質問して、
雲さん「上原がテクニカルなプログレッシブ・ロック志向で、それにギターはロックにつきものだから。」なんて答えると、
寺島さん「だんだん聴くのが嫌になってきた。」と言い、
雲さん「寺島さんの嫌がる顔が見てみたい。」と言います。いいですね。雲さんの企み(笑)。
寺島さん「テクニカルという面は我々ジャズ・ファンが嫌う側面なんですよ。」と言ったか言わないかで編集カット。ジャス・ファンを決め付けてます。いつものことですが(笑)。

曲がかかります。私は上原ひろみを全面的に支持していますから、途中のラテンアレンジへのチェンジ、デヴィッド・フュージンスキーの変態ギター・サウンドも含め好きです。
このCDに対する私のレビューはhttp://ikki-ikki.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/post_b8fd.html を参照して下さい。

寺島さん「苦痛の8分何秒かでしたね。ほんとに疲れたね。あんまり聴いていなかったけど。」と、期待どおりのリアクションです(笑)。
ここで岩浪さんから「これは『ビヨンド・ザ・スタンダード』でしょう。どういうことかというと、今までのバップというのはコード進行の展開とそこから新しいメロディーを引き出して演奏するが、彼女は違う。つまりもとの旋律を消さないんですよ。その旋律を生かして新しいサウンドを作っていく。新しいやり方、僕は最高に評価しています。」と、非常に興味深い発言があります。お~イイこと言いますね。言われてみれば確かにそうなんですよ。

寺島さん「わかりましたよ。もっとわかりやすく説明してよ。」と言うので、岩浪さんがもう一度同じことを繰り返します(笑)。
長澤さん「具体的に何か・・・」と、
岩浪さん「今聴いたじゃない。」とすかさず返します。やっぱり長澤さんは聴き所がわかっていません(涙)。
雲さん「でもある意味それって先祖がえりってことですか?レスター・ヤングとかテーマティカル・インプロビゼーションとか難しい言葉で言いますけど、原曲を全く変えないで、ニュアンスを残しつつ・・・」これも鋭いツッコミです。
岩浪さん「ただ彼女の場合はその、今のギターみたいにロックとかなんとかのサウンドとかそういうのもぶち込んだわけですよね。だから今の若い人が飛びつくようなサウンドになってるよね。」 このサウンドアプローチの話って重要ですよ。つまり、こういう聴き所がわかっていないと結局良さがわからないんです。

寺島さん「わかりました。御託はわかりましたけど、つまり聴いてどういう印象を受けたのか?気持ちよかったのか?気持ち悪かったのか?そのへんもうちょっと話が聞きたいですね。」 またいつもの気持ち良い悪いですか?

ここで雲さん「寺島さんのご意見、まず聞きたいんですけど、寺島さんの感想を聞きたいから、今日これをもってきたんですけど。」ときりかえします。いいぞ雲さん!
寺島さん「なるほど、僕はねギターね、こうやって聴いてみるとね、あの弾き方には意図的なものがあって、賛否両論あるかもしれないけど、僕はね。上原ひろみよりね。よっぽど人間を感じましたよ。」と言います。それ一理ありますね。上原の表現の限界を広げるのに、ギターが一役買っているのも、その辺が理由なのかもと思います。

雲さん「それ聞けて良かったです。ギター、寺島さんが嫌って言うかもしれないと思っていたんですけど、ギターを聴いてほしいからこれかけたんですね。」と、
すると寺島さん「いやっ、ギターを僕はほめているわけじゃなくて、ピアノに比べればね、ピアノがそれほどヒューマンじゃないってことを言っているわけですよ。」と言い訳します。まっいいでしょう!(笑)

寺島さん続けて「どうしてこういうピアノが好まれているのか?わからねーな。世の中。」ですって(笑)。
岩浪さん「前にも僕何かに書いたことがあるけど、上原ひろみや松永貴志、ああいうのはゲーム感覚なんですよ。だからピアノも遊びの機械と思って遊んでるんですよ。受取るほうがね大袈裟な音楽だなんだなんて、人間性がどうの言ってない、だからゲームなんですよ。」と言い、皆も頷いています。私もゲーム感覚というのを認めますが、上原にはそれだけではなく、内から湧いてくる表現したい何かも感じられます。

長澤さんがパトリシア・バーバーを例にとって、「ギターが入ると幻想的になるんですよね。雰囲気が。ピアノ・トリオだけでは端正になっちゃう。」と言います。これは私が言っているギターを入れて表現の幅を広げているに通じます。
岩浪さん「だから今の演奏はすばらしいとなるわけね。」と冷やかします。
寺島さん「そうじゃないと。(長澤さんは)最後まで聞かないとよくわからない。で、ある場合にはこっちで要点を加えないと、と言うところが長澤さん。」と、一同爆笑です。
寺島さん「まあしかし、これだけやっぱり物議をいろいろ、意見百出させる上原ひろみはたいしたもんですよ。ね。」とまとめておいて、これと対照的なと言いつつ、寺村容子に持っていきます。

この後、寺村容子のピアノを巡っていろいろ議論するわけですが、山中千尋上原ひろなんかの「スピード感、疾走感」アキコグレー安井さち子上手い流暢なピアノに対する、寺村容子「間」松本茜「ためらい」の対比の話、アキコグレース安井さち子「ツルッ」とした感じと寺村容子「ザクッ」とした感じの対比の話とかになりますが、私は全員を聴いたことがあるわけではないので、「なるほどねっ」という感じで聞いていました。

議論は凄く盛り上がっていましたが、私が面白いコメントを付けられないので、上記の部分は極簡単にまとめさせていただきました(笑)。ご容赦下さい。

そうそう雲さんが寺島レコードの音作りの話に振った中で、ジャス喫茶「いーぐる」のオーディオの話題になり、寺島さん「あそこはJBLの4343使って、オンキョーかなんかの安手のアンプ使って、ザックとした音でるの?」とか言ってますが、大きな誤解があります。

「いーぐる」のスピーカーはJBLの4344MKⅡですが、プリアンプはアキュフェーズC-280V、メインアンプはマークレヴィンソン23.5Lというハイエンドを使っています。安っぽいオンキョーのアンプなんか使っていません。そうでなければあの音は出ませんよ。

ここまで前半の1時間なのですが、またしてもこんなに長いレポートになっちゃいました。

もうこんなことするのはやめようと思っていたのに、書き出したらこのありさまです。あ~あ、疲れた。これを書くのに4時間くらいかかってます。自分のアホさ下限に呆れかえっています(笑)。

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明日は、「高野雲の快楽ジャズ通信」3回目の放送です!

明日は高野雲さんのラジオ版「快楽ジャス通信」の3回目の放送、
「フィニアス・ニューボーンJr.特集」です。

そして今回は、今年デビューしたピアニストの松本茜さんがゲストです。

なんか雲さんの喜ぶ顔が浮かんできます(笑)。皆さん聴きましょう!

全国コミュニティーFM局では毎週土曜日20:00~20:55に放送。
ミュージックバードでは毎週日曜日22:00~23:00に放送。

私はミュージックバードで聴いているので、明後日が楽しみです。

さてと、昨日のハンク・ロバーツのCDがtommyさんにも評判が良かったので、今日は私の持っているWinter&Winterレーベルの4枚のCDを紹介します。

P1 1枚目は、ジム・ブラックALASNOAXIS『ドッグス・オブ・グレイト・インディファレンス』(2005年rec.)です。メンバーは、クリス・スピード(ts)、ヒルマー・イェンソン(g)、スクリ・スヴェリソン(b)、ジム・ブラック(ds)です。

アート:Myra Brooklyn、カバー写真:Winter&Winter、ブックレット写真:Andreas Pauly。

P2 これを最初に聴いたのは「いーぐる連続講演」の益子博之さんの講演「21世紀のジャスへのいくつかの補助線」です。今一良さがわからず何か違和感があったのですが、上記の講演を何回か聴くうちに、聴き所がつかめてきました。全体をとおして不安感や憂鬱感が漂うところが現代の気分を反映していると思います。21世紀のジャズとして聴いておきたい1枚です。

P3 2枚目は、菊地雅章『テザード・ムーン(ファースト・ミーティング)』1990,1991年rec.)です。メンバーは、菊地雅章(p)、ゲイリー・ピーコック(b)、ポール・モチアン(ds)です。

写真:Robert Lewis、アート&デザイン:ignstephenByram。

P4 これは、雑誌「男の隠れ家」2007年11月号の後藤さんの記事「必聴のジャズ名盤8テーマの100枚」「日本のジャズ」の項に掲載されていました。ディスクユニオンで中古CDを買いました。なんか紹介するのがみんな「いーぐる」がらみって言うのがお恥ずかしい。3人の巨匠の対話をお楽しみ下さい。

P5 3枚目は、ノエル・アクショティ『リアン』(1999年rec.)です。メンバーは、ノエル・アクショティ(g,concept)、エリック・ミンキネン(computer)、アンドリュー・シャープレイ(sampler,turntable)です。

写真:森山大道。

P6 ブックレットは森山大道さんの写真です。ノエル・アクショティがこの写真にインスパイアされた音楽をやっています。アンビエント・ミュージックです。以前「いーぐる」でノエル・アクショティが話題に上ったことがあったので気になっていたら、ディスクユニオンのアウトレットにこれがあったので買いました。これ、ミュージックバードの「フリー・ミュージック・アーカイブ・アット・サウンド・カフェ・ズミ」の1回目の放送でも取り上げられていました。

P7 ラストは、ユリ・ケイン『シェルフ-ライフ・ベッドロック』(2005年rec.)です。メンバーは、ユリ・ケイン(key)、ザッハ・ダンジガー(ds,per)、ティム・レフェブレ(b,g)、ラルフ・アレッシー(tp)、ブーシ・バーンズ(sax)、DJ・オアリヴァ(Electronic)、他です。

アートワーク&レイアウト:Gunter Mattei。

P8 これは、ディスクユニオンの新譜紹介を見て面白そうなので買いました。クラブ受けしそうなフュージョン・ジャム・サウンドです。ファンク系あり、上原ひろみ風あり、安っぽいサンバ風あり、ハンコック風ファンクありと、楽しいサウンドが詰め込まれています。やはりユリ・ケイン、一筋縄ではいきません。

そんなわけで、音楽もアートも多彩なWinter&Winterは要注目のレーベルだと思います!

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ハンク・ロバーツって知ってますか?

7月に行われたジャズ喫茶「いーぐる」2008年上半期新譜特集 http://ikki-ikki.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/post_4f47.html で聴いて気に入ったCDを紹介します。

P200_2 ハンク・ロバーツ『グリーン』(2007年rec. Winter&Winter)、MUSIC EDITIONシリーズの1枚です。ディスクユニオンのJAZZ ULTIMATE COLLECTIONにも入っていたアルバムです。メンバーは、ハンク・ロバーツ(cello,vo,g)、マルク・デュクレ(el-g,ac-g)、ジム・ブラック(ds,electronics)です。この楽器編成を見たときは買う気になりませんでしたが、「いーぐる」の特集で聴いたら気に入っちゃいました。そうは言いつつも買いそびれていたら、ディスクユニオン新宿ジャス館に中古CDがあったので即効で買いました(笑)。

P201 Winter&Winterですから、これもアートワークが凝っていて、日本人のRuri Fujitaさんがアートワークとデザインをしています。グリーンのタイトルどおり林をイメージしたイラストが描かれています。パッケージ表には凹凸があり、色あいから私はなんか白樺をイメージしてしまいます。

内容はカントリー的というかアメリカ民族音楽という感じがします。エスニック色が濃厚ですね。ロバーツはチェロを弾きながらハミングのような歌を歌っていて、ほとんどのトラックが自然や大地を想像させる心安らぐものになっています。

そうは言っても静かなものばかりでなく、いくつかのトラックはパワーをもらえるような力強いものもありますし、ライトなファンク・ビートの曲や、カントリー・ロック的なものもあり、バラエティーに富んでいます。ちなみに「いーぐる」の新譜特集でかかった曲は一番尖がった曲でした。益子さんらしいと思いましたよ(笑)。

ロバーツのチェロとハミングに、フランスの鬼才ギタリスト、デュクレが絡むとイマジネーションが一挙に広がってきます。そのギター音にはどこか懐かしさや哀愁が漂うところがイイんですよね。ジム・ブラックはドラム・セットを叩いていますが、それはもうパーカション的な扱いで、凄くニュアンスに溢れたドラミングをします。こういうドラムを叩かせたらこの人に敵う人はいないと思います。

この音楽がジャズか?と問われれば、インプロビゼーション音楽ということで一応ジャズの範疇だと思います。まあ、これを聴けばそんなジャンルの括りはどうでも良いことのように思いますが・・・。

最近は新譜を買うときにどうも単なる4ビート・ジャズは敬遠してしまいます。そういうのは過去にいくらでも良いものがありますからね。あとこの手のアルバムを紹介してくれるメディアがほとんどないことが残念です。「いーぐる」とディスクユニオンくらいからしか情報が得られません。

そう言えば「サウンド・カフェ・ズミ」で見たフランスのカッコイイジャズ雑誌にはこのアルバムが載っていました。ああいう雑誌をどこかの雑誌社で発刊してくれないものだろうか?

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ポール・モチアンってイイ!

現代最重要ジャズマンの一人、ポール・モチアンのアルバムを紹介します。

P197_2 『ポール・モチアン・オン・ブロードウェイVol.1』(1988年rec. Winter&Winter)。このアルバムが録音されてからもう20年経つのですが、全然古さが感じられませんね。当時から新しいサウンドに取り組んでいたモチアンって凄いと思います。

メンバーは、ポール・モチアン(ds)、ジョー・ロバーノ(ts)、ビル・フリゼール(g)、チャーリー・ヘイデン(b)です。このオン・ブロードウェイ・シリーズはその後も何枚か録音されていますがその第1弾です。ハロルド・アーレン、ジョージ・ガーシュイン、ジェロム・カーン、コール・ポーターのスタンダードを演奏しています。

P198_2 このアルバムは元々はBambooレーベルから出ていたようですが、今はWinter&Winterから再発されています。元々のジャケットは左の写真で、今はリーフレットとしてCDケースの中に入っています。

私は「ジャズ批評No.83、ジャズ1970~90年代」に掲載されていたこのアルバムをチェックしていました。そうそう上記ジャズ批評は1970~90年代のアルバムが330枚掲載されていて、購入ガイドとして重宝しています。MOONKS本の偏った選択とはだいぶ違い、もう少しジャズ界を広く見渡しています。

その後、中古CDが見つからず(その時はWinter&Winterから再発されていることを知らなかった)買いそびれていました。ある日、ジャズ喫茶「メグ」でジョニー・グリフィンの『ザ・ケリー・ダンサーズ』のCDをほとんど1枚聴かされて飽きていたところに、これがかかったんですよ。それでこれイイじゃないと思ってCDケースを見たらこのアルバムだったと言うわけです。そしてWinter&Winterからの再発を知り速攻で買いました。

さてこのアルバムですが、ジョー・ロバーノの少し擦れたテナー・サックスがとても良い味を出しています。もともと地味目で玄人受けするタイプなんですが、その味が良い方向に引き出されているんですよね。ビル・フリゼールは今となっては説明不要の、独特な広がりがあり郷愁を呼ぶサウンドを作っていて、このバンドのカラーを決めています。

モチアンのドラムも今となっては全然違和感がない、シンバル・レガートやスネアを入れるタイミングが独特な4ビートをやっています。上手く言えないけれど新しい感覚の4ビートなんですよね。そして、ヘイデンが柔らかいベースで包み込むと全体がうまい具合に溶け合ってくるんですよ。

P199 このサウンド傾向はモチアンの「エレクトリック・ビバップ・バンド」にも持ち込まれていますよね。そのサウンドは上に書いたとおり今でも通用するもので、進化し続けて昨年出たポール・モチアン・バンド(名前からエレクトリック・ビバップが抜けた)の『ガーデン・オブ・エデン』につながります。こちらも是非聴いていただきたいです。

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フリー・ミュージック・アーカイブを聴きました。

最近ミュージックバードの放送をよく聴くようになりました。これも雲さんの「快楽ジャス通信」が始まったおかげです。今日は毎週火曜日の22:00~23:00に放送されている「フリー・ミュウジック・アーカイブ・アット・サウンド・カフェ・ズミ」を聴いたので、軽くレポートします。

P191 写真の上がミュージックバード受信用のチューナーです。プラスチックのフロントパネルが安っぽいんですよね。ルックスはオーディオではありません(笑)。それをオーディオ機器と一緒に設置するとちょっと辛いものがあります。

下は前にも紹介した自作プリアンプです。シンプルですが無垢のアルミ製ツマミを使っているので一応高級感はあるんですよ。プチ長岡教教徒の私(笑)はプリアンプの上にも鉛インゴット2枚(計5kg)を載せています。

このチューナーには見てのとおり大きなディスプレイがあり、ここに番組のタイトルやかかっている曲名他や次にかかる曲名他が表示され、右から左へ流れて行きます。ちょっと目障りな感じしますが邪魔なら表示モードを変えることができます。

この表示なんですが、アルバムタイトルが表示されないんですよ。代わりにレーベル名とCD番号が表示されます。私としてはアルバム名で購入することが当たり前だと思っていたので違和感アリアリです。今時の人はレーベル名とCD番号で注文するんでしょうかね~?味気ない!

前置きが長くなっちゃいました「フリー・ミュウジック・アーカイブ・アット・サウンド・カフェ・ズミ」の話に入ります。今日は再放送の2回目「フリー・ミュジックの根源」というテーマでの放送です。

P196 1曲目は人類の祖先に帰ってアフリカの大地の音楽をということで、アルバム『カメルーンのオペラ』(ocora)です。いやあ!これ懐かしかったです。今から24年前、当時のオーディオ・ファンの間で一世を風靡した本「長岡鉄男の外盤A級セレクション」を読んで買ったレコードだからです。まさかこんな出会い方をするとは・・・、超久々に聴きました。

当時はこのレコードなどを買うために、山梨からはるばる秋葉原の石丸電気に買いに行ったんですよ。石丸電気には「長岡鉄男の外盤A級セレクション」のコーナーがあって、そのコーナーが結構賑わっていました。当時のオーディオはまだまだ元気。私は3回ほど買いに行って10枚くらい買いました。

2曲目は時代を戻ってグレゴリオ・パニアグア『古代ギリシャの音楽』(harmonia mundi)です。これも長岡さん推薦の外盤でした。私はこのレコードは持っていませんが、グレゴリオ・パニアグアの『La folia』を持っています。吉祥寺のジャズ喫茶「サウンド・カフェ・ズミ」のマスターであり、この番組のパーソナリティの泉さんのセンスって、なんか凄いと思いませんか?フリー音楽のルーツとしてこんなのを持ってくるんですから!

3曲目は日本の弥生時代ということで、土取利行自身が作った銅鐸を叩いて屋外ステージでライヴ録音した曲をかけました。素朴でナチュラルな響きが心地良かったです。実は土取さんは今年の3月に甲府「桜座」に来ていたんですよ。パーカッション・ソロで怪しげな感じがした(笑)ので見に行かなかったのですが、見れば良かったかな~。

ここまで私の身近に感じる曲が並んでいたので、ますますこの番組に親しみを抱きました。それに10月4日にはお店に行ってマスターにも会っていますからね。

この後は中世のトルバドールがかかり、最後はジャズをかけなきゃリスナーに叱られるとのことで、いそのてるヲさんのお店でライヴを見た話を交えつつソニー・シャーロック『ブラック・ウーマン』から《バイレロ》でした。この曲だってシャンソンのような歌が入った不思議な感じの曲なんですよ。

そう言えば今日かかったものはレコードでした。極僅かパチッとノイズが出たりしていましたが、なかなか良い音でしたよ。例のマイクロのプレーヤー、サエクのアーム、オルトフォンのMCジュビリー、アキュフェーズのプリのライン・アウトから録音したのではないかと思います。

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ブログの師匠!雲さんのセミナーって面白そうですよ!

今日はちょっと告知をさせていただきます。

私のブログの師匠高野雲さんが
『1日10分で書ける!幸せを呼ぶ「毎日ブログ」』セミナー」を開催します。
興味のある方は参加してみてはいかがでしょうか。

私はブログを始めてから10ヶ月が過ぎようとしています。
最初は軽い気持ちで、大好きなジャズについて情報発信しようと思い始めました。
ほとんど自己満足の世界ですね。
読者の反応もよくわかりませんでした。
そこで、ブログランキングに参加してどのくらい反応があるのか見ようと思いました。
最初はランキングが全然上がりませんでした。
ただブログを書いても簡単にランキングなんて上がりませんよね。
マンネリ感を感じつつありました。

ちょうどその頃、
tommyさん繋がりでホームページを通して雲さんと知り合いになりました。
そうしたら、雲さんのホームページのBBSで、
雲さんがブログのアクセスを上げるちょっとしたアドバイスをしてくれたのです。
それを実行してみたら、あら不思議!
アクセス数も増え、ブログランキングもグングン上昇。
この時です。私は雲さんをブログの師匠と呼ばせてもらうことにしました(笑)。
いや~っ、こうなると楽しくてしょうがない。
雲さんやtommyさんとのブログ外でのお付き合いもさせていただいたりして
ますます充実したブログ・ライフを謳歌しています。

さて、そんなブログの師匠、雲さんが書いた電子書籍
『1日10分で書ける!幸せを呼ぶ「毎日ブログ」』
には、私がブログライフを通して薄々感じていたことが明確に書いてありました。
それは何かというと「ブログの楽しみ方」です。
だからブログ初心者だけでなく私みたいな中級者にも読んでほしいと思いました。
もちろんブログ初心者向けに、「ブログの書き方」と最大の課題である「ネタ探し」について詳しく書かれているので、とても参考になると思います。

今回開催されるのは
その『1日10分で書ける!幸せを呼ぶ「毎日ブログ」』「セミナー」です。
書籍には書かなかった「裏ワザ」も教えてくれるみたいです。
日時と場所と費用は以下のとおりです。

日時:10月18日(土)
    開場13:30、開講14:00~16:30(16:30~17:00質疑応答)
場所:中央区八丁堀 「女性センター ブーケ21」東京都中央区湊1-1-1
参加費用:3,000円

詳細は雲さんのブログ:http://ameblo.jp/jazzy-life/entry-10148046708.html
を参照願います。

『1日10分で書ける!幸せを呼ぶ「毎日ブログ」』 の電子書籍購入は
http://kumo-takano.seesaa.net/archives/20080903-1.html コチラです。

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早くも快調!「高野雲の快楽ジャズ通信」

今日は高野雲の快楽ジャズ通信、第2回目の放送がありました。
私は音楽専門・衛星デジタルラジオのミュージックバードで聴いています。

今回はソニー・ロリンズ特集です。
ラジオが聴けない方は、雲さんのブログ「快楽ジャズ通信」でも放送内容を公開していますのでご覧下さい。
ただ、私としては皆さんに是非ラジオ放送を聴いていただきたいです。

前回は初めてということもあり超緊張の雲さんでした。聴いている私もハラハラ・ドキドキでした。今回は2回目なのですが、収録は第1回目と同日収録です。でもっ!今回は緊張度が下がりました。まったく緊張がないわけではありませんが、安心して聴いていられました。

おかげで雲さんのおちゃめな感じも出ていましたよ。なによりロリンズ大好きがよくわかりました。だから「美味しいフレーズがドバドバ出てきます。」とかトークも自然と面白くなっていたと思います。トークを聴きながら「そうそう、それそれ」と頷きながら、ニコニコしながら聴きました。

選曲もなかなかでしたよ。

1曲目は定番ワン・ホーン・カルテット『サキソフォン・コロッサス』から《セント・トーマス》
最初はこれしかありません。
2曲目『ソニー・ロリンズ・ウィズ・モダン・ジャズ・カルテット』から《中国行きのスローボート》
キーワードは歌心。これもワン・ホーン・カルテットです。
3曲目はマイルスの『バグス・グルーヴ』から《ドキシー》
名トランペッターとの共演その1。
4曲目はブラウン・ローチ・クインテットの『アット・ベイズン・ストリート』から《パウエルズ・プランセス》
名トランペッターとの共演その2。上記2曲は短めの曲です。時間制約があるから大変。
そろそろバラード来るかなあ~?来ません。
5曲目は再びワン・ホーン・カルテット『ニュークス・タイム』から《チューン・ナップ》
これもはずせないですよね。ここで同じ音を続ける例のモールス信号の話題になります。
6曲目『コンテンポラリー・リーダーズ』から《アイヴ・ファウンド・ア・ニュー・ベイビー》
これモールス信号だらけ。これを選ぶのって反則じゃないの?いいんです!これを愛してこそのロリンズ愛なのです。これはウケました。
7曲目『ヴィレッジ・ヴァンガードの夜』から《言いだしかねて》
『ヴィレッジ・ヴァンガードの夜』キターッ!やっとバラードが、ひっぱりにひっぱって最後ですよ(笑)。さらにサックス・トリオ。それも今日かけたなかで唯一のライヴ録音。

こう落とすか?のニクイ選曲だと思いますよ。私は!(笑)
雲さん流楽しい1時間のパッキングセット、なるほどなあと思いました。

そうそう、前回はちょっと気になった、ツンノメリ気味の畳み掛けトークが今回は意外とツボだったりしました。これはあくまで個人的見解なのでご参考まで。曲後の余韻も前回ほどきになりませんでした。なぜだろう?あと電子ピアノを弾いた後音階で歌ってくれたので今回はよくわかりました。「あ~それね。なるほど。そんな単純なフレーズだったんだ」って感じです。

この調子で慣れてくれば、今までのジャズ番組のパーソナリティーとは違うノリがあって面白いのではないかと私は思いました。

ミュージックバードのみの特典。アフターアワーズ編の5分。
今日はディレクター嬢とのなんちゃってジャズ・セッションが最高に面白かったです。楽器が出来るのが羨ましく思いました。別にアドリブが出来なくても楽しい。でっ、面白いのはアドリブなんかやったことのないディレクター嬢に、雲さんが無理やりアドリブをやらせた(笑)結果出てきたフレーズです。

雲さんが途中で「スーパーマーケットみたい」とか「クリスマスみたい」とかちゃちゃを入れているのが、まさにそんな感じです。私が考えるに、何の予備知識もないとこから溢れ出すメロディーって意外と体験的に心に残っているメロディーなんじゃないかということです。ディレクター嬢のメロディーはスーパー的でありクリスマス的であるということなんじゃないでしょうか?カワイイと思いました(笑)。

雲さんスミマセン!今日はウィスキーを飲みながらラジオを聴いて、これも書いていますから、とんでも発言をしている可能性があるので、危ないところがあればイエロー・カードを出して下さい(笑)。よろしくお願いします。

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サブシステムのプリアンプを交換!

そろそろ変え時。というわけで今日はサブシステムのプリアンプ兼フォノイコライザーとして使っているアンプを交換しました。

P192 これまではヤマハC-2aを使っていました。このプリアンプは約30年前に人気があり、今でもオークションではそれなりの高値で取引されています。私もこれをYahooオークションで入手しました。昔憧れたアンプなので是非一度聴いてみたかったのです。この薄型で精悍なデザインはかなりお気に入りです。フォノイコライザーも大変ノイズが少なくストレートな音で人気機種だけのことはあると思いました。

写真の説明をしておきましょう。一番下がC-2aです。その上はデジタルエンターテインメントシステムD/AコンバータDAC520、その上がレコードアクセサリー達とお遊びで作ったレベル・メーターです。レコードアクセサリーは左から、針先クリーニング用のタバコのフィルター部分オーディオテクニカのスタイラスクリーナーナガオカ(ジュエルトーン)の静電気除去器オーディオ・テクニカのディスクスタビライザーAT-618です。こいつらはレコード再生に必須なんです。

P193 そして交換したのがラックスのCL-32です。真空管式のプリアンプです。元々はこちらのアンプを使っていたのですが、約2年前に電源ランプの球が切れたのをきっかけにC-2aに交換しました。すぐにランプは青色LEDに交換していたのですが、アンプを交換するのがめんどうだたのでそのまま使用していました。

交換後の写真いかがですか?このアンプも薄型でかっこいいデザインです。細いレバーが特にお気に入りです。交換した青色LEDもシャンパンゴールドのフロントパネルに映えているってもんじゃありませんか?こっちのプリの方が少し背が高いので、自作レベルメーターが入らなくなっちゃいました。あまり使わないので撤去です。かわりにコード長の関係でFRのMCトランスXG-5をここに設置しました。今はMCカートリッジなのでPASSしているんですけどね。

アンプ交換が大変なんですよ。何しろレコードプレーヤー2台とCDプレーヤー2台(メインとサブ)とチューナーと衛星放送チューナーの6台を接続しなければならず、さらにフォノイコライザー(REC)出力とプリアウト出力も接続しなければなりません。

何よりラックが壁を背に据付られているので、後ろ側へ回りこむことができません。プリアンプを半分くらいラックに納めたうえで、ラックに手を突っ込んで入出力コネクタを手探りして、RCAコードを接続していかなければなりません。更に曲線が自然になるようにコードもさばくのでなかなか大変なのです。

入れ替え前には溜まったホコリの掃除も必要です。そんなことをやっているとすぐに1時間くらい経ってしまいます。だからしょっちゅう交換する気にはなりません。

さてやっと接続と設置が終わり電源を入れたら音が出ません!あれっ?保存しているうちにまた出力ミュートリレーが接触不良?と言うのは前にも接触不良になったので、使ってもいないのにまたかと疑ってしまいました。こういう時は音量を上げると接触不良が解消されたりします。案の定音量を上げると解消されるのですが、音量を下げてしばらく鳴らすとまた接触不良です。

20分ほど音量を上げ下げバランス調整ツマミを回して格闘(笑)。自分で言うのもなんですが意外と辛抱強いもんです。なんだ~苦労して交換したのに~これってダメなの?(涙)そこでなぜかローカットフィルターのスイッチを回してみたのです。エッ!これを切り替えると治るじゃありませんか?そうなのですリレーじゃなくてこのスイッチの接触不良だったのです。何度も切替して接点を磨きます。フ~ウッ、解決!

人間て一つのことを疑うと他を疑わなくなっちゃうことがあるんですよ。これまでも仕事の不具合調査で何度同じような目にあったことか・・・。今回は20分でわかったのでよしとしましょう。アンプを作った時の不具合とか、次の日にならないとわからないことだってありました。それから比べたら今回は全然カワイイもんです(笑)。

P194 それではCL-32のお話をしましょう。これもYahooオークションで入手しました。中を覗いてビックリ、イコライザー部の12AX7(2本)はテレフンケン!菱形マーク。この真空管はご存知の通り高いんですよ。天板に大きな傷ありということで、他に比べて安めの落札価格だったので、ラッキーだと思いました。他の真空管は全て松下。これも良し!

P195 さて電源を入れて一応音が出ましたが、オーバーホールすることにしました。まずブロック型電解コンデンサー以外の電解コンデンサーは全部(と言っても少ない)交換しました。フィルムコンデンサーも全部交換しました。電源ON/OFF時のミューティングリレーも交換しました。これが大変だったのですが、古い半田を取り除いて全半田付けをやり直しました。写真のとおり半田もピカピカです。

ということで久しぶりに電源を入れたので今日は慣らし運転をしています。やっぱりレコード(イコライザー)の音が特に快適です。暖かみと芯があって聴いていて安心感があります。オリジナル盤なんかウットリって褒めすぎです(笑)。やっぱりCL-32はいいなあ~。この秋はオーディオの秋!

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「PCMジャズ喫茶」は面白い!

今日の夕空がきれいだったので写真におさめてみました。

P188_2 写真下の中央に見える山影が櫛形山です。その左側には南アルプスの山並みが少しだけ見えます。3,000m級の峰が連なっているんですよ。冬になると雪化粧して天気の良い日には凄くきれいです。

いかがですか櫛形山から雲が放射状に湧き出す感じがなんとも壮大です。私は空を見上げて雲の形とか動きを見るのが好きなんです。私ってロマンチスト?ジャズメン占いのメセニーの特徴でもあります。そうそう「自然派なのに機械に強い」とも書いてありました。

P189 P190

次はベランダのバラ。最近またたくさん花を咲かせています。右の赤いほうは「うどん粉病」にかかりつつも頑張って花を咲かせているところがけなげです(笑)。左のピンクのほうはほんの少し「うどん粉病」があるのですが、ますます絶好調。今年はいつ頃まで花を咲かせ続けるやら?

さて、本題に参りましょう。「PCMジャズ喫茶」を聴いたので、またまた戯言なんぞを言ってみたくなりました。ちなみに今回は雲さんは出演していません。この放送を聴いていると思わず一緒に笑ってしまいます。レギュラー3人のキャラクターが分かれば分かるほど面白いんです。

今回のゲストはジャズ歌手の戸坂純子さんです。この方について知りたい方はGoogleで検索してみて下さい。自身のホームページがあります。いや~っ、寺島さん、岩浪さん、長澤さんの3人(210歳トリオ)に囲まれてタジタジです。戸坂さんも主張すべきはしていますが、完全にオジサン達、いや寺島さんに押されています(笑)。

最初に戸坂さん自身のアルバムから《ジャズト・イン・タイム》をかけるのですが、ちょっと凝ったアレンジとアップテンポの歌唱がお気に召さなかったようです。岩浪さんが優しい目で見たアドバイスであるのに対して、寺島さんはもうプロデューサー気取りで言いたい放題です。

自身のレーベルでミュージシャンのアートな要望と、自身の一人のリスナーとしての要望とがぶつかりあっているのを、ここでもまた展開しています(笑)。
終いには寺島さん「戸坂純子のプロデュースをするのは大変だ。自分の世界観を持っていますから」って、笑うしかありません。

それで今回は、最近の寺島さんの「番組を改革するぞ」の路線に沿って、歴史的名盤を聴いて総括しようという趣向です。とは言っても全然総括していませんから(笑)。
まずは岩浪さん。オーネット・コールマン『チェンジ・オブ・ザ・センチュリー』から《ランブリング》。岩浪さんはこのブルース曲が好きだとか。

寺島さん「オーネットが出現したときジャズ界は大騒ぎでしたね。」なんて話から始まって、当時の評論家が良し悪しどっちにつくか問題だったという話になります。
寺島さん油井(正一)さんがオーネット・コールマンに(賛成するほうに)ついた時、この人は偽者だと思いましたね。」と、アーアッですよ。
でもこれってそのまま真に受けちゃあいけません。寺島流レトリックですから(笑)。

長澤さんから爆弾発言「この人は社会的に有名になろうと思っている人で、ジャズ・ミュージシャンとして有名になろうと思っていないと、思っていましたよ。」って唖然!
これにはさすがの寺島さん「恐ろしいこと言いますね。長澤さんらしいシニカルな解釈ですね。」と返します。そこでオシマイ。これ以上話すと危険領域です(笑)。

ここで戸坂さんにコメントを求めます。ここまでのやりとりを聞いていて、戸坂さんもなんて答えようか戸惑った顔をしていたみたいです。そりゃそうでしょう!
寺島さんはちゃんと助け舟を出します「心地良く感じたのか?不快に感じたのか?どっちです。」と、このあたりはちゃんと考えてます。
戸坂さん「心地良かったです。スイング感が重くもならず。」と言います。

寺島さん「ホーンは無調でやっているけれど、スイング感は、リズムが4ビートを刻んでいるからある種流れが良くきこえると思う。」と、適切なフォローです。
そして、「今聴くとほんとに普通というか。逆に古臭く聴こえるんですよ。」
「こういう時代のエポック・メイキングな音楽は時代を経ると古臭くなる。」
「そこへいくと普通の4ビートのスタンダードものっていうのは古びないですね~。」
と、いつもの持論を展開。これはまあ正しいところもあります。

そして岩浪さん「でもこういうデフォルメした音楽、例えばピカソの絵だって最初出てきた時は驚いたけど、今は何億円も皆認めて、鼻が2つあろうが・・・」と、さすが、まっとうなことを言うじゃあありませんか!
寺島さん「これは実に評論家的な言い方だよね」とくさします。
岩浪さん「僕は小学校2年から評論家だなんだよ。」って、
寺島さんもこれには「いいですね~。」と、一同笑。イイぞ岩浪さん(笑)。

寺島さん「ただね、僕はね、オーネット・コールマンを救済する唯一の言い方としてはね。この人のね作曲能力。皆さん認めないけどイイ曲いっぱい書いてますよね。」と。出ましたいつものメロディー論!
岩浪さん「ロンリー・ウーマンなんか歌になってるよね。」とフォロー。
寺島さん「それからラテン・ジェネティックスとかね。ホエン・ウィル・ザ・ブルー・スリーブとかね。」と。さすがに良く知ってますね。

この話題は終了。次に寺島さんがコルトレーンを持ってきます。

寺島さん、CDの梱包袋の蓋を剥がす時の音にについて「僕はこの音を聴く度に人生いやになるんだね。」 パリパリッ!「ほらこの音。」
一同袋は捨てれば良いんじゃないかと言うんですが、
寺島さん「捨てたくないんですよ。これが好きなんですよ僕は。」と、
岩浪さん「じゃあ文句言わなきゃいいじゃないですか?」と言うと、
今度は寺島さん「好きだからこそ文句を言いたいんですよ。」って、もう勝手にして下さい!

あーくだらない!でも面白い!これを聴きながら爆笑ですよ。私!

さてコルトレーン『プレイズ・ザ・ブルース』から《ブルース・フォー・エルビン》の2つのテイクをかけて、これらをめぐっていろいろ議論するのですが、こちらはまともな議論になっています。寺島さん、コルトレーンは普段嫌いとか言ってますが、選曲も良いし、聴きどころもちゃんと押さえていて岩浪さんとも議論が噛み合っています。
『プレイズ・ザ・ブルース』は私もほしくなりました。

岩浪さんがこの2テイクを巡って良いことを言います。
そしたら寺島さん「それどこかに書きました?」と質問。
岩浪さん「今思いついた。」と、
寺島さん「そういうこと書かないとダメなんだよね~、評論というのは。」と、
岩浪さん「反省します。」 一同笑。

長澤さん「岩浪さんはよく言うんだけど、この場でそういう質問があるから言うけど、普段は閃かないって。だからいつもここに来てればいいんですよ。」と、
岩浪さん「だから僕はこの番組で成長しているんですよ。」と、
すかさず寺島さん「私と長澤さんが成長させているんですよ。成長料もらわなきゃいけないんですよ。たまにはカツ丼の一杯もおごって下さいよ。」
いあ~これがあるから楽しい!

この後、寺島さんからのフリに答えた戸坂さん「日本人はこういうマイナー(短調)な曲が好きで、私の番組のリスナーさんからのリクエストが100%マイナーな曲なんですよね。だからコルトレーンの曲は日本人の好みとか心を突いているので、この暗さは日本人にピタッとくるのかと思って聴いてました。」の一言を巡って、
寺島さん「なんか日本人は、みたいな上から見たようなものを感じるんだけど。」と、噛み付いて一悶着あります。あ~、大人気ない!
ここに詳細は書きませんが、私は戸坂さんの主張を応援していました。寺島さんちょっとひがんでませんか(笑)。

ここまで番組約1時間、つまり半分です。この後も面白い話があるのですが、長くなるのでもう書きません。長文ご容赦願います。
こんな調子じゃ、次回の雲さん出演時のレポートがまた長くなりそうで怖い(笑)。

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日本人ジャズを聴こう 久々!

明日は高野雲さんのラジオ版「快楽ジャス通信」の2度目の放送「ソニー・ロリンズ特集」です。皆さん聴きましょう!

全国コミュニティーFM局では毎週土曜日20:00~20:55に放送。
ミュージックバードでは毎週日曜日22:00~23:00に放送。

そして今日は久々!日本人ジャズを聴こう!です。

P187 今日紹介するのは、渡辺香津美『マンディ・ブルース』(1974年rec. RVC)です。メンバーは、渡辺香津美(g)、土岐英史(as,ss)、板橋文夫(p)、岡田勉(b)、日野元彦(ds)です。このころの渡辺はジャズです。フュージョンのフの字も出てきません。

全6曲中2曲が渡辺のオリジナルなんですが、タイトル曲《マンディ・ブルース》は曲名どおりブルージーな曲で、《オン・ザ・ホライズン》はコルトレーンの《ネイマ》を思わせるスピリチュアルでモーダルな曲と、フュージョンの渡辺からはちょっと想像がつかないです。両曲ともなかなか良い曲です。

それにしてもギターが上手いですね。この録音当時は21歳です。この歳にしてテクニック的にはジャズ・ギターを極めちゃっています。でも、個性という点ではちょっと弱いですね。胸に引っかかる何かを持っていません。まあこの歳ですからそれもしょうがないのですが、本質的にどこかジャズを傍観しているような感じがします。この後、フュージョンへ向かうのも頷けます。それが正解だったんじゃないかと思います。

土岐英史は、ご存知ジャズ・ヴォーカル土岐麻子のお父さんですが、その後はサンバ系フュージョンに行く人です。3曲に参加してアルト・サックスとソプラノ・サックスを吹きますが、この頃の演奏はコルトレーンの影響がみえみえです。ただし、スピリチュアル度はそれ程高くなく、土岐独特の爽やさなフレージングが私は好きです。

面白いのは土岐のバックで板橋がピアノを弾いている時やソロをとる時はマッコイ・タイナーに聴こえてきちゃうところです。本家マッコイからするとコテコテ度は落ちますが悪くはないと思います。日野のドラムはエルビンとは言いませんが、地にしっかり足の着いた重厚なリズムを刻んでいて好きですね。ベースの岡田はそつなく仕事をこなしています。

さて、土岐が参加していない曲やスタンダードの演奏はというと上記の理由でどうも物足りなさを感じます。《ラウンド・ミッドナイト》なんかも食い足りないような気がします。このアルバムは若き日の渡辺を捉えた記録として聴いておいたほうが良いというくらいかな。まあ、悪くはないですよ。

tommyさんから貴重なコメントをいただきましたのでここにそのままUPさせていただきます。tommyさんどうもです。

渡辺香津美はこの頃、高柳さんのところにピッキングだけ習いに通っていたそうです。ジャズなピッキングがどうしても気になったんでしょうね。ジャズもロックも同じではない・・・拘りが面白い。これは当時、高柳さんと頻繁に演奏していた池ちゃん先生から一昨日仕入れた情報です。タイムリーなネタでした(笑)。

(注)池ちゃん先生=池田芳夫さん(tommyさんのベースの先生

今年も「甲府ジャズストリート」(10/25土)が近づいてきました。昨年は渡辺香津美が来て生で超絶ギターを満喫できました。超感動しました(笑)。今年、近藤房之助はちょっと微妙なのですが、小沼ようすけ、谷口英治、川上さとみ、安富祖貴子は見たいです。

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吉祥寺ジャズ・ミーティング(その3)

昨日はたくさん書いたので疲れました。今日はさらっと書いておきましょう。

「Sound Café dzumi」を出て、いよいよ本当の目的である飲み食いをしようというわけですが、めざした井の頭公演近くの焼き鳥屋には既に待ち行列ができているありさまです。土曜日の夕方、吉祥寺の街には若者が溢れておりますです。ハイ!

その焼き鳥屋からは焼き鳥の煙がモウモウと湧き上がり、隣のスターバックスのオープンテラスにもたちこめています。にもかかわらず、そのオープンテラスで悠々とコーヒーを飲む若者がいるってのは面白いですね~。私達一同も呆れて見ていました(笑)。

さて、もう一軒の焼き鳥屋も待ち行列。ならばということで、のうさんトウチャンおすすめの焼肉屋へ行くことになるのですが、場所がどうもよくわかりません。のうさんトウチャンが携帯でご家族の方からナビを受けつつ、我らオヤジ4人は若者が溢れる吉祥寺を右往左往したのであります。なんてジャジーなんだろう(笑)。

無事ビル4階の焼肉屋についたら1時間待ちとのこと。それじゃあさっき空いていそうだったエレベータ・ホール前のお好み焼屋でいいやということなりました。やっぱりジャジーな決め方です(笑)。お好み焼き屋に入ると中はやっぱり混んでいるんですね~。店員さんがとにかく威勢の良い掛け声を連呼する粋な店でした(笑)。

各テーブルには鉄板があるんですが、お好み焼きは厨房で焼いてから持ってきてくれます。まあそんなことはどうでもよろしい。お酒を飲みつつ楽しいジャズ談義が交わされたのでありました。ジャズ談義の内容についてはオフレコです。ゴメンナサイ!(笑)

ほどほどの時間でお店を出たのですが、私の帰りの電車までにはまだ時間がありました。皆さんが私に「どうするの?」て聞くので、私が「じゃあ下北沢のジャズ喫茶「マサコ」にでも行って時間をつぶそうかなあ」なんて言ったら、皆さんも「マサコ」に行ってみたいということになりました。

井の頭線にのって下北沢へGO!お店はいつものとおりです。何度かレポートしているので、今回は細かいことは書きません。いかにもレトロなジャズ喫茶は皆さんにも気に入っていただけたみたいです。お店にいる間にかかったのはチェット・ベイカーハンプトン・ホーズ知らないタイトルのレコードとマイルス『ワーキン’』のCDです。コーヒーを飲みつつtommyさんとオーディオ談義などをしました。そしてお店を出て帰路につきました。

今回の吉祥寺ジャズ・ミーティングは大成功でした。私のブログ・ネタを気遣っていただいた雲さん!ご覧のとおり楽しいブログが書けました。ランキングも久々に上昇しているみたいでうれしいです。読者の皆様ありがとうございます。

ちょっと話は変わります。ジャズ喫茶「いーぐる」の後藤さんが、私の愛読しているオーディオ雑誌「管球王国」「ブルーノート盤の聴き比べ」をされたそうなんです。一緒に試聴されたのがオーディオ評論家の新忠篤さん和田博巳さんっていうのが興味津々です。

以前私は、新さんがやっていた自作管球アンプの試聴会に2度参加したことがあります。当時は神田のYMCA会館のチャペルでやっていたんですよ。だからなんとなく親しみがわきます。それから後藤さんと和田さんはジャズ喫茶「ジニアス」のマスターの兄弟弟子だという話が「いーぐる」のdiaryに書かれていたので、これまた「ジニアス」もからんで親しみがわきます。

そういうわけでこの3人が試聴した結果にはかなり期待して良いと思っているのです。多分次号にその記事が掲載されると思いますので、管球オーディオ・ファンの皆さんも是非読んでみて下さい。

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吉祥寺ジャズ・ミーティング(その2)

今日はノーベル化学賞をまた日本人が受賞しましたね。なかなか凄いじゃありませんか。でも今回受賞した4人のうち2人はアメリカの大学にいるってどうなんでしょ?単に日本人が受賞したとか言ってうかれてはいられない気もするのですが?こういう先生方にこそ日本で教えてほしいものです。

さて、やっと「Sound Cafe dzumi」(サウンド・カフェ・ズミ)のレポートを書くことにします。吉祥寺駅の西側のガードの交差点を南側に少し行って、通り沿いの井の頭公園の反対側のビルの7階にあります。2階のエレベーター・ホールからエレベーターに乗って7階で降りると、オ~ッ、そこはもうお店の中です。

P181 こじんまりとした店内にはテーブルが4個と椅子が10脚くらいあります。カウンター席もありますが、CDとか雑誌が置いてあったような気がしたので座れるかどうかは不明です。tommyさんもご自身のブログ http://ameblo.jp/tommy-tdo/entry-10147905845.html#cbox に今回のことを書いているのですが、このお店、リビング・ルームっていう感じです。

P182_2 tommyさんがすかさずオーディオをチェックして、「スピーカーがカワイイッ!」なんて言いました。私が「ハークネスですよね。」ととんでもない知ったかぶり(汗)。マスターが「バロンです。」と訂正。ついでにJBLのカタログまで見せてくれる気の利きようです。ちなみにハークネスはバックロードホーンでもっと大型でした。

これでオーディオ好きの客としてマスターと意気投合。つかみはO.K.(笑) マスターが「オーディオ好きの人は久しぶりに来ました。」と言ってました。そうでしょうね。オーディオ好きの人はなかなかフリー・ジャズは聴きませんよね。

バロンについては上記のtommyさんのブログを参照願います。バロンは、tommyさんのスピーカーと同じJBLのD130ユニットを使ったスピーカーシステムなので、tommyさんはこのサイズとルックスに惚れちゃったようです。わかるな~その気持ち。tommyさん。もし購入を考えられているなら秋葉原のジュピターオーディオ http://www.jupiteraudio.com/ にあるかもしれませんよ。他にもきっと興味をひくようなものがありますよ~(笑)。

P184 コーヒーを注文した後、チャーリー・ヘイデン『ジタン』のレコードをかけてもらいました。う~ん、イイ音です。でもこのヘイデンのベース音がtommyさんの記憶するベース音と異なる印象だったため、tommyさんは帰ったあとに早速研究してしまうのであります。その研究成果はtommyさんのブログ http://ameblo.jp/tommy-tdo/entry-10147934178.html#cbox を参照願います。いや~っ、面白い内容です。

このあたりでお店のオーディオについて説明しましょう。プレーヤー:マイクロのSX-111SV、アーム:サエクの名機WE-407/23、カートリッジ:オルトフォンのMCジュビリー、プリアンプ:アキュフェーズのC-280、CDプレーヤー:ワディア16、パワーアンプ:JBLの名機SE-401、これでスピーカー:JBLバロンを鳴らし、パワーアンプ:クォードの606A、これでスピーカー:ロジャースのLS3/5Aを鳴らします。

なんとスピーカーはJBLとロジャースを一緒に鳴らしています!潔癖性のオーディオファンなら怒り出しそうです(笑)。バロンとLS3/5Aは全く異なる設計思想のスピーカーなのにそれを一緒に鳴らしちゃうっていうのはある意味アバンギャルドです(笑)。でもパワーアンプとスピーカーの組み合わせがアメリカとイギリスに統一されているのはさすがです。音はよくブレンドしていて、ひとつのスピーカーの音になっていましたよ。一言で言うと厚くてコシがある音です。

そういえばマスターが「カートリッジがちょっとお店には向いていないんですよ。前に針をまげて青くなりました。」と言っていました。そりゃそうでしょう。このカートリッジ凄く高額ですからね。必ずしも慎重にばかり扱えないお店の営業用には向きません。

P185 次にかけてくれたのが、マスターオススメのミロスラフ・ビトウス『イマージェンス』のレコード。ベース・ソロです。これも良い音で鳴っていました。どうしてヨーロッパのベーシストが弾くとこうも格調高く深い音になるのでしょう。やっぱりクラシックの伝統はここにも息づいているのでしょうね。ビトウスを見直してしましましたよ。そうそう曲が終わったらマスターが拍手を要求(笑)。私達一同拍手!なんておちゃめなマスターなんでしょう。

次にマスターがかけてくれたのが、そろそろボーカルも聴きたいでしょうということでカサンドラ・ウィルソン『ニュー・ムーン・ドーター』。これも輸入レコードというところがミソです。カサンドラの例の姉御ヴォイスがこれまた気持ちよく鳴りました。ロニー・プラキシコのベースも強靭です。雲さんはカサンドラが好きなので喜んでいました。終わったらまた一同拍手(笑)。

P183 忘れずに買いとかなきゃ、コーヒーはとても美味しいです。それから窓からの眺めが素晴しいです。眼下には井の頭公演の緑が広がり、ご覧のとおり遠くまで見渡せます。この眺めをみるだけでも来る価値はありますね。いや、眺めよりもマスターの気さくな人柄とオーディオの音の方に惹かれるものがあります。

P186 次はお店にいた常連さんが持ってきた蜂谷真紀(voice,p)と加藤崇之(ac-g)の『ミクロマクロ ドリーム・ヴィジョン』をかけました。この声に雲さんが鋭く反応。早速CDのジャケットを見せてもらうことに。バップも良いんだけど、こういう開放的でイマジネイティブな音楽も心が広がる感じがしていいものです。

ここのお店はフリー・ジャズのお店っていうイメージなので、ガチガチのフリー・インプロビゼーションものばかりかかるのがと思ったら、上記のごとく非常に柔軟な選曲にセンスの良さを感じました。これはこれで私は凄く気に入りました。

音楽を聴きながら、お店にあったフランスとイタリアのジャズ雑誌を見せてもらいました。デザイナーのtommyさんと編集人でもある雲さんはこれらの雑誌のセンスの良さに感心していました。私もそれには全く同感です。それはデザインだけでなく取り上げるミュージシャンにもあるのです。フランク・ザッパやジミヘンの特集がありつつ、ジャズ・ジャイアンツがあり、今が旬のミュージシャンもフォローしている。このセンス!

ちなみにフランス誌の新譜紹介などは私の好みに近いところを押さえていたのが気に入りました。私が数日前に紹介したE_L_B http://ikki-ikki.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/post-51c6.html も紹介されていましたよ。

こういうカッコイイジャズ雑誌が日本にもあって売れればイイんだけどなあ~。ジャズ雑誌=SJ誌な人達はこういう雑誌をどう思うのであろうか?あ~あ、こういう雑誌を買うジャズ・ファンであってほしいなあ~。

ということでそろそろお店を出ることに、とても心地良い時間を過ごすことができました。ここは私の好きなジャズ喫茶の上位にランク・インしました。なので、吉祥寺に来た折には是非また寄らせてもらうことにします。

このお店のマスター泉秀樹さんがミュージックバードの番組「Free Music Archive at Sound Café dzumi」をやっていることは昨日書きました。この番組、お店で見たのと同じように泉さんが小気味良いトークをしています。かける曲は途中で音量が下がりその曲をバックにトークするほうが長いんですよ(笑)。

アシスタントはディレクターの渡邊未帆さんが担当していて、この方がJAZZ TOKYOweb版「Free Music Archive at Sound Café dzumi」 http://www.jazztokyo.com/mb/free_music/v01/v01.html を書いています。昨日放送分が今UPされています。

これって雲さんの「快楽ジャズ通信」のコンセプトとかぶってますよね。要チェックです。

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吉祥寺ジャズ・ミーティング(その1)

今日はノーベル物理学賞を日本人3人が受賞しましたね。おめでたいじゃありませんか。

さて昨日の続きです。真空管オーディオ・フェアを見たあと吉祥寺へ向かいました。15時に「ボニー&クライド」で待ち合わせです。今回のジャズ・ミーティングは、雲さんの「快楽ジャズ通信」の放送が始まるので、ジャズをネタに飲みましょうというのが目的で、ついでに吉祥寺のジャズスポットも見てこようというものです。

P180_2 「ボニー&クライド」はジャズ喫茶「メグ」のマスター寺島靖国さんが経営する喫茶店です。雲さんが私のブログのネタになるようにということでここに集合することになりました。雲さんに感謝です。集まったメンバーは、のうさんトウチャン、tommyさん、雲さん、私の4人です。のうさんトウチャンは、「いーぐる」の納涼持込盤大会の時にtommyさんから紹介していただきましたが、雲さんとtommyさんとは前からジャズ友だった方です。

「ボニー&クライド」の店内には、寺島レーベルの「MAYA」のポスターや『アロン・トゥギャザー』のポスターが貼ってありました。スピーカーはJBLのPA系のものが天井近くに無造作にセットされていて、レジの近くにはレコードプレーヤーGT-750があったのですが、上に物が置かれて使えない状態です(笑)。備えてあるCDも200枚くらいでした。普通の喫茶店ですね。

それではジャズスポットへということで、Sound Café dzumi」へ行くことにしました。しかし事前に行くことを決めていなかったのでお店の場所がわかりません。本屋で雑誌に載っていないか調べてもなかったので、雲さんが携帯でネット検索して電話番号を調べ、tommyさんがお店に電話してやっと場所がわかりました。私はそれを傍観しているだけでした。ごめんなさい!う~ん、でもなんてジャズな人達なんだろう(笑)。このノリ最高です。

そういえばSound Café dzumiのマスター泉秀樹さんがパーソナリティを務めるミュージックバードの番組「Free Music Archive at Sound Café dzumi」を今日聴いたら、なんと4月から9月までやった内容の再放送が今日から始まりました。お~っ、グッド・タイミングじゃありませんか!この放送ってまさにあのお店で収録していたんですね。これからできるだけ聴くことにします。

今日はSound Café dzumiについて書こうと思っていたのですが、インターネット・エクスプローラーが重くて即々動かないので明日書くことにします。なんでこんなに不調なんだろう。あ~あ、やんなっちゃう。

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真空管オーディオ・フェア

10/4(土)にいつものジャズ友の皆さんと吉祥寺にてジャズ・ミーティングを開催しました。ジャズ・ミーティングとは言っても主な目的は飲み会なんですけどね(笑)。一応ジャズ・スポットにも行ってきました。その詳細は後日書きます。

今日はジャズ・ミーティングの前に行った「真空管オーディオ・フェア」についてレポートします。ここ数年私の真空管熱も冷めてしまったので行っていませんでした。今回ジャズ・ミーティングの日と重なったのでちょこっと覗いて見ようということになりました。

P175 当日乗った電車(かいじ)は甲府を出発するときから遅れが出ていたうえに、大月駅で列車入れ替えの際に安全確認信号が出されたとのことで大月駅手前で途中停車し、おかげで新宿到着が40分も遅れました。

大月駅のあたりは稲刈りをしている田んぼもありましたが、ほとんどのところがもう稲刈りは終了し、写真のとおり稲が干されて脱穀を待つ状態でした。八王子のあたりでは運動会をやっていて、まさに実りと体育の秋まっさかりでした。

P177 さて、新宿駅で中央特快に乗り換え御茶ノ水駅へ向かいました。駅を出たらもう12時を回っていたので近くのカレー屋で昼食をとる事にしました。お店オリジナルのカレーはなかなか美味しかったです。そこから日立製作所本社横の坂を線路沿いに下りて秋葉原の損保会館へ向かいました。

P176_2 「真空管オーディオ・フェア」の入場料は¥500です。このフェアが始まってしばらくは無料だったのですが、一度ホームレスの人が来たりしたりしてちょっと雰囲気が怪しくなった事があり(←私の推測理由)、開催場所も変わって有料になりました。まあ開催日2日間有効で¥500なので安いと思いますよ。

入口受付で入場料を払うとタグをくれますので、それを首から下げていれば会場の出入りは自由です。入口ロビーで昼食の弁当を売っているところがこのイベントの客層を物語っています(笑)。一年に一度この日のために上京してくる人達もいて、会場の外へ食べに行く時間すら惜しい人がいるのでしょう。そういう人のためのお弁当です。単なる幕の内弁当っていうのがいかにもなのです。

2階の即売会場から覗いてみるとなかなか盛況でした。出展しているお店の人が「やっと一段落した」とか言っていました。なるほどと思いました。目玉商品ネライの人がいて開場前から並んでいるなんて噂を前に耳にしていたたからです。10時開場なのでそれから2時間くらい混みあい、私が入場した12時半頃にやっと空いてきたということなのでしょう。

この即売会場には秋葉原のお店だけでなく地方のお店も出店しています。私は今回買う予定がなかったので見ただけでした。そうそうオーディオ・チェックに適した高音質CDなんかを売っているので昔は買ったりしましたが、結局あまり聴かないし最近はチェック用のCDがいくつかあるのであまり興味がなくなりました。

P179 次は3,4,5階のメーカーごとの展示室とイベント会場に向かいました。最初にサンバレーの展示/試聴室に入るとかなり大きい部屋で、自社のアンプの比較試聴をやっていました。これが今時のプレゼンでビックリ。真空管オーディオ・フェアもここまできたかと思いました(笑)。さすが今売れている会社はちょっと違います。

パソコンとプロジェクタを使って今鳴らしている機器を映し出しながらのデモです。デモ内容の資料には上記のようなチャートがありました。ちょっとナウイでしょ(笑)。ただ使っている音源はベタです。ジャズでは、ジョニー・グリフィン、クリスチャン・マクブライド、スコット・ハミルトン、アート・ペッパーの4枚。アハハです。比較していた中では、私はSV-275ver.4が気に入りました。マッキンのMC-275のコピー版ですね。

このフェアはガレージ・メーカーが出展していますから、とことんアマチュアイズムに徹しているところがあったりして面白いんですよ。今大変でしょうけれど、こういうメーカーにも頑張ってもらいたいと思います。かといって私がそういうメーカーのものを買うかというとそうじゃないんですけど・・・。

次に入ったのは日本オーディオマックトンFALの共同展示/試聴室です。何の期待もなく入ったのですが、壁に「音が見える」とかって書いてあったと思います。オイオイって感じですよ。しかし、ここで鳴らしていた見たこともない謎のスピーカーの音が良いんでビックリです。色々なところで音を聴いてきたので私は最近はあんまり良いとか思わないのですが、これが良い音なんですよ。

しばらくデモを聴いてわかってきたのですが、安めのCDプレーヤーに日本オーディオのD/Aコンバータにマックトンのプリと300BPPアンプでその謎のスピーカーを鳴らしていたのです。300BPPの20Wくらいの出力で大きい音が出るのでビックリ、だってそのスピーカーは小型平面スピーカー・ユニットなんですよ。バスドラの空気感、ピアノの立ち上がり、シンバルの浸透力、かなり気に入りました。

この謎のスピーカー、家に帰ってネットで調べたらFALというガレージ・メーカーのSupreme-C90EXWhttp://www.fal.gr.jp/products/speaker_system/supreme_c90exw/ でした。能率97dB/1m、どうりで小出力のアンプでよく鳴るはずです。これ特注品で価格不明です(笑)。このメーカー:FALは、この平面スピーカー・ユニットを巡って、調所電器 http://www5b.biglobe.ne.jp/~chosho/index.htm とちょっといろいろあるようです。でも良い音だったんだよな~。将来ほしいかも。

P178 その他色々な展示を見たのですが、上記のところがインパクト大だったので、ほかのところはあんまり印象に残りませんでした。左の写真は数メーカーの共同展示室です。部屋の周りをメーカーがぐるりと囲んでいて、短時間づつ順番でデモしてました。

イベント会場ではオーディオ評論家の石田義之さんがご自分で録音したSLの音をデモしていました。かけた後に「音楽を良い音で聴くためにオーディオをやる人が多いでしょうが、SLの音みたいに良い音を聴くためのオーディオがあってもいいんですよ。いろいろな考え方がありますから」というようなことを言ってました。

私も昔は良い音に惹かれて、オーディオ評論家の長岡鉄男さん推薦の外盤『梵鐘』『セイシェル』(懐かしい)なんていうCDを聴いたこともありました。でも良い音質の音源を求めて聴き始めたジャズのマイルス『パンゲア』(音は凄く悪い)を聴いて、音質に関係なくジャズに嵌っちゃったんだから面白いです。今は音だけを聴くことはほとんどありません。

今回会場にいたお客さんを見ていたら若い人も結構いましたね。良い事だと思います。前はもうオジサンだけの社交場でしたから(笑)。本当はもう少しゆっくり見たいような気もしましたが、ジャズ・ミーティングの待ち合わせ時間も迫ってきたので、吉祥寺へ向かうことにしました。

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高野雲の快楽ジャズ通信を聴きました!

高野雲の快楽ジャズ通信、第1回目の放送を聴きました。

私のところではコミュニティFM局「エフエム甲府」の受信状況があまり良くないので、ミュージックバードで聴いています。ということで日曜日22:00~23:00放送です。

聴く前から私もドキドキ、ワクワクです。22:00前にオーディオの電源を入れてしばし待ちます。気が付いたらオーディオの前で正座していました(笑)。オイオイ私が緊張してどうするのっ!いよいよ放送の始まりです。

いや~雲さんの緊張が手に取るようにわかります。高音質衛星デジタル・ラジオ、ミュージックバード恐るべし。「雲さん、落着いて、落着いて、雲さ~んっ!」番組の概要説明も無事終わりました。

そして本日のお題「ビル・エバンス」のお話です。最初にかけたのはやっぱりこの曲、アルバム『ワルツ・フォー・デビーから《マイ・フーリッシュ・ハート》です。ところで雲さんってビル・エバンスからジャズ入門していたんですね~。正統派王道路線です。

私みたいに最初に買ったのが日野皓正の『ダブル・レインボー』とは大違いです。これ、デジタルレコーディングだったので音が良いだろうと思い、フュージョン路線だと思い込んで買ったんですよ。そしたら全然違うじゃないですか、菊地雅章を迎えてあの『ススト』にも通じるアバンギャルド路線だったんですよ。よくジャズが嫌いにならなかったもんです。

それはさておき、曲が終わった後の解説で、曲冒頭のドラマー:ポール・モチアンのブラシの「シュワ~」の気持ち良さを紹介していましが、「確かにっ!」です。でも気持ち良いフレーズと言ってピアノで弾いたところがよくわかりませんでした。私の注意力不足ですが、できれば2度弾いてほしかたです。

さてエバンスというとリバーサイド・レーベルの4部作なんですけど、この4枚を聴いて満足じゃあつまらないので、それ以外も聴いてほしいと言うことで、『ユー・マスト・ビリーヴ・イン・スプリング』からタイトル曲をかけました。実は私これ持ってないんです。ジャズ評論家の中山康樹さんも推薦していました。やっぱりイイですね。これっ。買いたくなりましたよ。

次は意外、でもエバンスの音楽性を知るにはこれだろうなあと私も思います。マイルス・デイビスのアルバム『カインド・オブ・ブルー』から《ブルー・イン・グリーン》。この曲ができたきっかけとなるマイルスとのエピソードを紹介してくれました。私知りませんでした。なるほどなるほどです。この話ってマニアックじゃありませんか?(笑)

さて、エバンスと言うとピアノ・トリオなんですけど、雲さんは敢えて別の楽器との共演を取り上げています。でも私、これありだと思いますよ。初心者に闇雲にピアノ・トリオを薦めるんでは能がない。こういうところから聴いたって全然良いんですよ。

ギターのジム・ホールとの共演『アンダー・カレント』から《マイ・ファニー・バレンタイン》。アップ・テンポでのインター・プレイの妙味。

ハーモニカのトゥーツ・シールマンスとの共演『アフィニティ』から《ジ・アザー・サイド・オブ・ミッドナイト》。エバンスはエレピ。エレピとハーモニカの音の溶け合い。ちなみに、このアルバムは私のブログでも前に紹介していますよ。

フルートのジェレミー・スタイグとの共演『ホワッツ・ニュー』から《スパルタカス~愛のテーマ》。映画にも詳しい雲さんならではの、ベースのラファロとのエピソードが泣けます。美メロ曲。エバンスの伴奏が素晴しい。

最後の曲は雲さんの好きな曲、『エブリバディ・ディグス・ビル・エヴァンス』から《マイノリティ》。フィリー・ジョー・ジョーンズがドラムを叩いているんですね。これ私持っていません(涙)。フィリー・ジョーのドラムがイイですね。私はレコードを探しているのですがなかなかないんですよ。でも雲さん、初期のエバンスが一番好きってちょっと反則かも?(笑)

何はともあれ無事番組終了です。「雲さんお疲れ様でした!」。最初なので緊張するのは当然だと思います。内容は雲さんらしさが出ていてとても良かったのではないかと思います。次回の放送が楽しみです。

あっそうそう、気持ちは凄く伝わってくるのですが、ちょっとマイクに近寄り過ぎの場面もありましたよ(笑)。55分ってやっぱり短いですね。しゃべることが本当に限られてしまうことが実感できました。

ミュージックバードにはオマケの5分があり、番組ディレクター嬢との面白いトークが聴けるのですが、放送内容はシークレットということにしましょう。なぜって?聴取料を払って聴いている人の役得だからで~す。

ちなみに番組の内容について、雲さんのブログ「快楽ジャズ通信」でも紹介されていますので、是非ご覧になって下さい。

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ジャズ・ミーティングがありました。

今日は私的ジャズ・ミーティングがありました。詳細は後ほど。

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のようなところなどへ行ってきたんですよ。
さてここはいったいどこなのでしょうか?
いや~楽しかったです。

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雲さんのラジオ「快楽ジャズ通信」明日放送!

いよいよ明日(10/4)、我らが雲さんのラジオ版高野 雲の快楽ジャズ通信第1回目が放送されます!どんな放送になるのかとっても楽しみです。

全国コミュニティーFM局では毎週土曜日20:00~20:55に放送されます。

甲府の中心街近郊にお住まいの方は、エフエム甲府 76.3MHzにチャンネルを合わせて是非聴いてみて下さい。

高音質で聴きたい方は、音楽専門・衛星デジタルラジオミュージックバードへ加入すれば聴くことができます。

こちらの放送時間は毎週日曜日22:00~23:00です。第1回目の放送は10/5です。

10月の放送内容は以下のとおりです(ミュージックバード放送日)。

10月 5日/ビル・エヴァンス~代表的名演集
10月12日/ソニー・ロリンズ~黄金の1950年代
10月19日/フィニアス・ニューボーンJr.(ゲスト:ジャズピアニスト松本茜
10月26日/ビリー・ホリデイ

「快楽ジャズ通信」はジャズ初心者向けになるとのことですが、雲さんはあの手この手を駆使してジャズの聴きどころをナビゲートしてくれるみたいなので、マニアの方も何か新たな発見ができるのではないかと思います。上記のとおりゲストも来ますよ。

また、ラジオの「快楽ジャズ通信」ブログ「快楽ジャズ通信」が連動して進められて行くので、ブログではラジオの放送で言い切れないことを補足したり、番組でかかるCDを楽天かAmazonにリンクして購入できたりするということです。こちらも楽しみですね。

第1回目はビル・エバンス特集なので、1枚アルバムを紹介します。

P174 『シンス・ウィ・メット』(1974年rec. Fantasy)。ヴィレッジ・ヴァンガードでのライブ録音です。メンバーは、ビル・エバンス(p)、エディ・ゴメス(b)、マーティ・モレル(ds)です。ジャケットのエバンス、この頃長髪で口ひげモサモです。昔のオールバックの大学教授風エバンスとは隔世の感がありますね。

このレコードは私が最初に買ったビル・エバンスのレコードということで、思い出深いものがあります。次に買ったのは当然超名盤『ワルツ・フォー・デビー』ですよ(笑)。

ヴィレッジ・ヴァンガードでのライブというと、ベーシスト:スコット・ラファロがいた時の『ワルツ・フォー・デビー』と『サンディ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード』があまりにも有名ですが、この『シンス・ウィ・メット』も決して悪くはありません。

A面1曲目《シンス・ウィ・メット》の出だし、エバンスが無伴奏で弾きはじめる数音、そのタッチを聴いただけで心にくるものがあります。今宵はイイ演奏が聴けそうだと感じます。その後ベースとドラムが加わってミディアム・テンポで展開していくところ、客席から拍手が起こってそこがまたイイんですよ。ゴメスのソロがフィーチャーされますが、いつもの高音を多用するソロは好みがわかれるところかもしれませんね。

A面2曲目はジョー・ザヴィヌル作曲の《ミッドナイト・ムード》。ワルツの曲で哀愁感漂う良い曲なんですよね。私はこれが大のお気に入りです。ザヴィヌルってやっぱり良い曲を作ります。この曲はエバンスも気に入っていたのか、他のアルバムでも演奏しています。この曲をまるで自分が作った曲の如く弾き切ってしまうエバンスはやっぱり凄い。甘い曲なんですけど芯が一本ビシッと通っているところがイイんですよね。

A面3曲目《シーソー》。これもワルツ曲でゆっくり弾き始めます。途中から入るゴメスのバッキングは強靭でしっかりエバンスを支えているところが聴きどころだと思います。ぞして一挙にアップテンポの4ビートになるんですが、ここからはエバンスの力強く小気味良いフレーズが次々繰り出されてきて気持ちイイです。最後はスロー・テンポに戻りしっとりと曲を閉じます。

実はこのレコード、私はほとんどA面ばかり聴いていて、B面はたまにしか聴かないのですが、こちらもイイです。

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E_L_B

前回のレコード・CDハントで4枚の新譜を買ったのですが、紹介がすっかり遅くなってしまいました。今日はその中の1枚を紹介します。

P173 E_L_B『ドリーム・フライト』(2007年rec. ACT)です。E.L.T.(エブリ・リトル・シング)じゃありませんよ(笑)。メンバー3人ERSKINLEBENITAの頭文字をとってE_L_Bです。メンバーは、ピーター・アースキン(ds)、グエン・レ(el-g)、ミシェル・ベニタ(b)、ゲストのステファン・ギラウム(ts,ss)です。

最近の私はアースキンが入っているとついつい買いたくなってしまいます。ウェザー・リポートにいた時はそれほど好きではなかったのに、その後いろいろなアルバムに参加しているのを聴くうちに、柔軟で繊細なドラミングが好きになってしまいました。

今回はベトナム系フランス人:レと同じくフランス人:ベニタとのグループということで、きっと洒落たジャズをやっているんじゃないかと期待して買いました。予想どおり洒落たコンテンポラリー・ジャズをやっていますね。でも軽いフュージョンではありません。

レのギターにはもう少し激しいものを期待していたのですが、優等生的にやっています(笑)。今時のエレクトリック・ギター奏者らしい要素をいろいろ備えていると思いますが、個性と言う点ではちょっと薄い感じです。でもこのバンドのスマートなサウンドには合っていると思いますよ。

ベニタは全編アコースティック・ベースで、なかなか深くて強靭な音です。このベースのおかげでサウンドが薄くならずにすんでいると思います。私は結構フランス人ベーシストが好きなんですよ。アンリ・テキシェからはじまって、J.F.ジェニ-クラーク、ブルーノ・シュビヨン、フランソワ・ムタン、クリストフ・ウォーレムとか良いと思います。皆さんアコースティック・ベースをグウォン・グウォン鳴らします。

ゲストのギラウムのサックスもサウンドに彩りを添えていますし、ソロでもしっかり役をこなしていると思います。まああくまでもゲストであってグループに溶け込んでいますから、強い主張はありませんね。それからアースキンはいつもの気持ち良いドラムを叩いていますのでご安心下さい。

たまにはこういうお洒落だけどきっちりクオリティーはキープしたジャズを聴くのも良いと思います。

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日本フリージャズ史

前に私が「日本人ジャズを聴こう」なんて記事をかいたら、tommyさんも同日のブログに似たタイトルで記事を書いたことがあって、これからは日本人ジャズも聴いていくことになりました。tommyさんからフリーなアプローチの日本人ジャスを聴こうという提案がありまして、私も同意したのですが、実はその方面に私は疎かったのです。

それで、例の「いーぐる納涼持込盤大会」の打上げの時に、tommyさんが村井康司さんに「日本人のフリージャズについて書いた良い本はありませんか?」と尋ねたら、「副島輝人さんが書いた「日本フリージャズ史」が良いですよ。」との回答がありました。興味があった私は翌日早速その本を買いました。

P172_2 読み進んでみるととコレがなかなか面白いのです。山下洋輔、吉沢元治、富樫雅彦、佐藤允彦、高柳昌行、阿部薫など錚々たる面々のエピソード、当時の社会情勢、やっていた音楽がとてもわかりやすく書いてあるのです。今やっと100ページくらい読んだところなので、まだまだこれから面白くなるんだろうと期待しています。

実は「いーぐる」でも話題になった北里義之さんの「サウンド・アナトミア」をちょっと前に読んだのですが、高柳昌行については興味が湧いたものの正直あまり面白くなかったし、一度読んだだけではよくわからない部分もありました。

それで今回もフリージャズに関する本だったので、あまり期待をしていなかったのですが、前記のようになかなか面白いので今気をよくしているところです。まあ、読んだだけではダメなので、音も聴かなきゃなあと思っています。

昨日たまたまミュージックバードの「Free Music Archive at Sound Café dzumi」吉祥寺のSound Café dzumiのマスター泉秀樹さんがパーソナリティを務める番組)を聴いたら、なんと「1969年の日本のフリージャズ」について放送しているじゃありませんか。

ゲストはかの副島輝人さんです。そこではまさに読んだばかりの「日本フリージャズ史」に書かれていたことが音源を紹介しつつ放送されたのでありました。なんというめぐり合わせなんだろう!ちょっと気持ち悪いくらいです(笑)。

かかった音源は佐藤允彦の『パラジウム』(これは持っています)、富樫雅彦の『ウィ・ナウ・クリエイト』(これが聴いてみたかったんですよ)、山下洋輔の『ダンシング古事記』、高柳昌行の『ニュー・ディレクション』、沖至の『殺人教室』です。いづれも途中フェイドアウトで少しの時間しかかからなかったのが惜しいところです。

『ウィ・ナウ・クリエイト』と『ニュー・ディレクション』は気に入りました。今から約40年前にこんな音を作り出していたとは凄いですね。最近はこういうパワーと創造性ってあんまり感じられなくなっちゃいましたね。あの頃っていろんな意味で社会に反逆パワーが溢れていたからこういう音が出てきたんでしょうね。

佐藤允彦が4年のところ2年でバークリー音楽学校を卒業して帰ってきた話をしていましたが、当時のバークリーは講師が凄かったけど今は良い講師があまりいないなんて話がありました。またコマーシャルな音楽を勉強するには良いけれど、クリエイティブな音楽は学べないとかも言っていました。バークリーも地に落ちちゃった(笑)。

当時の彼らが目指したものは日本人のオリジナルなジャズだから凄いという話があり。いつまでたってもイミテイターはイミテイターだし、エピゴーネンもエピゴーネンでしかないからね~。なんて厳しいことも言っていましたよ。今オリジナリティーに溢れるジャズ・ミュージシャンてどれほどいるんだろう・・・。

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CDのアートワーク、WINTER&WINTER

さて昨日の続き行ってみましょうか。CDのアート・ワークです。

P168_2 ドラマーのジム・ブラックは今ニューヨークのジャスにおける最注目ドラマーの一人です。とは言っても日本じゃあなかなか知られていません。ジャズ誌にも紹介されていませんからね。そのジム・ブラックのグループ:alasnoaxisの『スプレイ』(2001年rec. WINTER&WINTER)のアートワーク。

このWINTER&WINTERというレーベルはドイツのレーベルで、前身はM-Base派やティム・バーンなどの新世代をバック・アップしたJMTレーベルです。ジャズだけでなくクラシックや現代音楽の作品もリリースしています。JMTからの流れで新しいジャズをサポートするレーベルだといえます。ポール・モチアンのエレクトリック・ビバップ・バンドなどの旧譜も再発しています。

P170 このレーベルのパッケージはとても凝っていて、厚紙によるジャケットでプラスチックは使っていません。CDのホルダー部分もご覧のとおり厚紙を重ねたものです。右側にあるのがイラストの小冊子です。こんな凝ったジャケットにもかかわらず値段は日本盤よりむしろ安いのですから驚きです。

P171_2 このイラストの作者は奈良美智です。tommyさんのコメントによると「米国、ヨーロッパでも人気のポップアート・現代美術の作家」とのことです。私はこの手のことに疎いもんで・・・。tommyさん、教えていただきありがとうございます。そのtommyさんはアニメっぽい絵がダメだそうです(笑)。

ちなみに他のCDにも全て小冊子が付いていて、イラストあり写真ありタイポグラフありといろいろなアート作品が見られるのがイイんですよ。このレーベル、最近私が注目する人達の作品があるので、私の中では要注目レーベルとなっています。

P169_3 それでは演奏内容について紹介しましょう。メンバーは、ジム・ブラック(ds他)、ヒルマー・イェンソン(el-g他)、クリス・スピード(ts他)、スクリ・スヴェリソン(el-b他)です。各人色々な楽器やエフェクターを使っていますので、詳細は裏ジャケットの記載を参照して下さい。

ジム・ブラックを知るきっかけは、ジャズ喫茶「いーぐる」の連続講演:益子博之さんの「21世紀ジャズへのいくつかの補助線」です。この講演の内容については、カテゴリーの「いーぐる」連続講演をクリックして見て下さい。

このアルバムは、益子さんが21世紀型のジャズの特徴とする「即興性の後退」「触覚的なサウンド・テクスチャー」「リズムの複雑化」といった要素を持ったアルバムです。従来ジャズの形式と言われる4ビートやコード・モードに基づく即興などからは離れたところにあるので、前述の3要素を音としてある程度わからないと面白さが見えてこないと思います。

いきなり8ビートのロック・インスト調の曲で始まります。ギターのサウンドがバックを埋め、クリス・スピードのクラリネットがアドリブをするわけでもなく淡々とメロディーを吹いていき、ジム・ブラックがドタバシャ・ドラムを叩く曲です。こういうサウンド構成がそもそも珍しい。ジャズじゃないと言われればそうかもしれないです。

次も8ビートで今度はスローな曲です。クリス・スピードはテナー・サックスを吹きますが、ここでもアドリブはほとんどやっていないと思います。テナーのサウンドの微妙な色合いを聴くべきでしょう。ギターは空間系でノイズ系です。ベースはファンク・ベースでゴリゴリ。曲の途中でリズムのテンポを凄く遅くしたりするのが独特のアクセントを生み出します。それにしてもジム・ブラックは柔軟で繊細なリズムを刻みますね。パッと聴いた限りでは荒々しいんですよ。でもよく聴いて下さい。

3曲目も荒々しいリズムから始まってノイズ・ギターが暴れたあと、いっきに静かになりアコースティック・ギターがのどかに奏でられます。だんだん盛り上がってきたら、フュージョン調になりシンセがフレーズを奏でていきます。ここでのジム・ブラックのリズムは爽快なキレがあります。

とまあ基本は8ビートの曲が続きますが、なかにはフリーなアプローチの曲もあります。このアルバムで聴くべきは、サウンド・テクスチャーに込められた音の感触ジム・ブラックが叩き出す柔軟で繊細で複雑なリズムのテクスチャーそれぞれの曲で全員が作り出すある感覚的な曲のイメージ、ということになるでしょうか。コード進行に基づくアドリブ回しとかを期待してもそんなものはありません。

言葉で書くのは簡単なんですが、これを音として楽しめるかどうかは、慣れが必要だと思います。それでも、何のガイドもないところから聴き始めるよりは、言葉による説明があったほうがずっと早く楽しめるようになるのではないかと思っています。こんなのジャズじゃないとか言わないで、好奇心がある人は是非聴いてやってほしいと思う私です。

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