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ジェームス・ブラッド・ウルマー

今日は過激にジェームス・ブラッド・ウルマーといきましょう。最初に聴いたのは今から25年くらい前、渡辺香津美に憧れてギターを弾いていたジャズ好きな従兄からこれイイよっと薦められて、当時流行ったレンタルレコード屋で借りて聴きました。

P165 借りて聴いたのは『ブラック・ロック』(1982年、CBSソニー)です。メンバーは、ジェームス・ブラッド・ウルマー(g,vo)、アミン・アリ(b)、カルヴィン・ウエストン(ds)、コーネル・ロチェスター(ds)、ロナルド・ドレイトン(g)、ロン・サンダース(sax)、アイリーン・タッチャー(vo)です。ライナーノーツを書いているのは青木和富さん。当時青木さんはアバンギャルド・ジャズの最高の理解者だったのではないかと思います。

ウルマーですが、当時のスイングジャーナル誌で「ヘタ」「ウマイ」で大論争が起きていました。支持派と非支持派に真っ二つにわかれて論争していました。私はと言えば、イマイチよくわからなかったです。当時の私にはロックに聴こえたし、ブラック・ミュージックの何たるかもよくわかっていなかったから、ウルマーの音楽にあまり興味がわかなかったのです。

それで今聴いてみると面白いですね。この溢れるグルーヴの快感は何なんでしょう?気持ちイイの一言です。でも良く聴くとジャズのタメのある後ノリとは正反対のツンノメリ加減の前ノリです。せせこましいにもかかわらす黒人特有のネバッこいグルーヴ感があるところがキモカワです(笑)。

ウルマーの歌もなかなか味があるじゃありませんか。ギターのキレだって凄いもんです。そうそうアバンギャルドジャズとはいいながら、かなりポップな方向に振られているので、難解さは無いと思います。ぱっと聴いた感じではジャズファンクだと思いますが、ここにはかつてオーネット・コールマンの門下生でもあったウルマーのまさに「ブラック・ロック」が展開されているわけです。

ウルマーは、『ブラッド』とかリベレーション・ミュージック・アンサンブルの『ノー・ウェイブ』とかも面白いですよ。ジャスは4ビートでアコースティックだとか言ってないで、こういうジャズも聴いてみてほしいんですよね。

私はジャスの深みに嵌るようになって、どんどんジャスの領域が広がっていったんですが、どうして最近の人はある範囲から外に出ようとしないのでしょう。私からすれば、それは好奇心の不足以外のなにものでもないと思うのですがいかがでしょう?それとも安全地帯から出られないほど臆病な人ばかりなのかなあ?

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コメント

ウルマー!!
私も大好きです。

って、もう「納涼大会」で先刻ご承知だと思いますが(笑)

投稿: | 2008年9月27日 (土) 17時21分

あ、ちなみに、私も『ノー・ウェイヴ』大好きです。
このアルバムは、アミン・アリのドックンドックンと脈打つベースが怪しすぎです!(笑)

投稿: | 2008年9月27日 (土) 18時19分

オイラも『ブラック・ロック』は発売時に買ったと思います。その後、追っかけなかつたのは「スゲ〜乱暴者」な気がしたから(笑)。ロフト・ジャズな感じもあったね〜。キライではありませんでしたが、まだ完成されていない感じはあったな。

投稿: tommy | 2008年9月27日 (土) 22時36分

雲さん。tommyさん。こんばんは。

納涼持込盤大会の『チルドレン』でのデビッド・マレイとウルマーの共演は、ミュージク・リベレーション・アンサンブルつながりだったってことですよね。アミン・アリのファンク・ベースは確かに怪しいです。でも気持ちイイ。

当時のウルマーはいろいろ試行錯誤をやってますよね。『ブラク・ロック』の次のアルバムがかなり問題になったはずです。そういう意味でtommyさんの言うとおり完成されていなかったんだと思います。「スゲ〜乱暴者」なところが魅力的な感じもするのですが・・・。

投稿: いっき | 2008年9月28日 (日) 01時25分

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