追悼ハイラム・ブロック
今日も暑いですね。最近暑いので育てている花の成長が早いんですよ。ということで、先週紹介したバラが咲きましたのでご覧下さい。真紅の八重バラがきれいでしょ。一度葉が病気にかかって剪定したあとなので、花が少々小ぶりなのはしょうがないかなっ。左側の株にも蕾があるので近いうちに咲くことでしょう。
それで今日は最近亡くなったハイラム・ブロックのアルバムを紹介します。52歳という若さで亡くなってしまったとは本当に惜しいことです。喉頭ガンで亡くなったらしいですね。私の父も一昨年ガンで亡くなったので、人事では片付けられない今日この頃なのです。
ハイラム・ブロックは2度生で見ています。「ライブ・アンダー・ザ・スカイ」(懐かしい)に出演したデヴィッド・サンボーン・バンドのメンバーでした。1回目はよみうりランドのオープンシアターEASTで、2回目は仙台のどこかの公園?(名前は忘れました)です。どちらのライブもステージから客席に降りて、お客さんの間をギターを弾きながら動き回っていました。中には迷惑そうな女性客もいましたよ(笑)。お祭り男ですね!
さて、アルバム紹介です。まずは『フロム・オール・サイズ』(1986年rec. ATLANTIC)、ハイラムの2枚目のソロ・アルバムです。この頃はご覧のとおりスマートだったのですが、最近は相当お腹が出ていたようです。このレコードは例によってディスクユニオンで安く買いました。フージョンは安くて良い!
メンバーは、ハイラム・ブロック(g,key,vo)、ウィル・リー(b)、クリフ・カーター(key)、ケニー・カークランド(key)、チャーリー・ドレイトン(ds)、Dr.ギブス(per)他です。デヴィッド・サンボーンとマイケル・ブレッカーが1曲づつゲスト参加しています。
全編でハイラムのギンギン・ギターが聴けます。ディストーションのかかったサウンドが気持ちイイです。今日聴いてわかったのですが、マイク・スターン(g)に似たようなサウンドの部分が出てきますね。まあ2人とも当時人気が出てきたギタリストなのでお互いに影響されたところもあるんでしょうね。
ハイラムは歌も上手いんですよ。甘い声でホットに歌うところがカッコイイんです。ウィル・リーをはじめとして気心の知れたメンバーに支えられて、ロック寄りの気持ち良いフュージョン・サウンド聴かせてくれます。夏にビールでも飲みながら聴くと気分は上々です。
次は『24丁目バンド』(1978年rec. DENON)です。これはハイラムが参加する同名バンドのファースト・アルバムです。日本のDENONが制作したアルバムなんですよ。当時最先端の自社製PCM録音機による録音です。要はデジタル録音、当時のデジタルはPCM(パルス・コード・モジュレーション)だったのです。最近はDSD(ダイレクト・ストリーム・デジタル)もあります。
メンバーは、ハイラム・ブロック(g,vo)、クリフ・カーター(key,vo)、スティーヴ・ジョーダン(ds)、ウィル・リー(b)、サミー・フィゲロア(per)です。ロック寄りのシンプルでホットなフージョンですね。7曲中6曲でハイラムかクリフがヴォーカルをとっていてポップな仕上がりになっています。
アーバン・フージョンあり、カリプソ風あり、ロック調あり、「スクエアー」風フージョンあり、テクニカル・フージョンありと多彩な内容で楽しめます。これぞニューヨーク・フージョンというサウンドでしょうね。フージョン・ファンは必聴アルバムなのではないでしょうか。
前にも書きましたが、私はこの「FUSION」というガイドブックを参考にして、中古のフージョン・アルバムも地道に集めています。新品を買おうとはほとんど思いません。ちなみに上記の2枚もこの本に掲載されています。
他人のブログを見ると意外とフージョンについて書かれている方がいるのに驚きます。まあ、それだけフージョン世代の人がブログを書いているということなんでしょうね。
私の場合はジャズの合間にちょこっとフージョンを聴いて息抜きという感じです。
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コメント
いっきさん。こんにちは。オイラもハイラム・ブロックはNYのラジオ・シティでギル・エバンス・オーケストラで観ました。片足ピョン、ピョン飛びで観客席を回りながらプレイしていたのを思い出します・・・まだ若いのにね〜残念(オイラと同じ歳です)。
昨日は久しぶりに「いーぐる特集」に行ってきました。とても楽しいジャズ仲間の集いになりました。やはりテーマって大切ですね。エリントンが好きなジャズファンに勘違い、屁理屈野郎はいません(笑)。林さんのエリントン研究は楽しいです。そうそう、それから8月16日(土)の「いーぐる特集/納涼大祭り」は好きな1枚を持ち寄る、暑気払い企画です。いっきさんも1枚持って参加しませんか?好きな1曲+コメントを持って参加ください。いーぐるの音で、自分の好きな曲をかけるのもいいですよ。いっきさんはレコードをかけるのもいいね。
投稿: tommy | 2008年8月 3日 (日) 16時39分
いっきさん。こんばんは。雲さんに池ちゃん先生から借りた「池田芳夫&高瀬アキ/エスプリ」を貸したら、「すごくいい!」とのことだったので、これはいっきさんにも聴かせたいと、オークションでLP盤を落札しました。
http://page2.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/b75871738
今度、東京に出て来た時にあげるからね。お楽しみに!オイラは、すでにCD盤をオークションで手に入れてあります(笑)。
投稿: tommy | 2008年8月 4日 (月) 00時14分
tommyさん。こんばんは。
ハイラム・ブロックをNYで見たんですか。羨ましいです。
昨日は所用があって「いーぐる」の特集には行けませんでした。前回の「エリントン特集」には行ったんですけどね。
8月16日(土)の「いーぐる特集/納涼大祭り」は新企画ですね。参加できるように他の予定を入れない方向で調整しておきます。好きな1曲ですか~。「いーぐる」でかけるとなると肩に力が入ってしまいます。お堅いやつを選んじゃいそうです(笑)。
「エスプリ」を私のために落札していただいたなんて、凄くうれしいです。ホント感激です。tommyさんどうもありがとうございます。では8月16日にお会いしましょう。
投稿: いっき | 2008年8月 4日 (月) 01時19分
いっきさん、こんばんは。そうなんですよ「いーぐる」は正当派特集を多くやる事が大切だと思いました。それなりに研究や知識がある人たちの集まりですから、もっと骨太なテーマ、幹が必要だと・・・。ことばを転がして遊ぶのは分派でいいと思います(それも必要な時がありますから)。枝葉をメインにしてはいけないのです。
ジャズ・ファンはかなり少数派だし、音楽な趣味は生活のリアルにすぐ負けてしまいますからね(笑)。それを続ける楽しさが実感できる「ここまで来たか〜」が感じられる貢献が、それぞれに望まれると切に思いますね。そこで、オイラの実践!いっきさんは誰かから「エスプリ」をプレゼンとされるに相応しいジャズ聴きになったツーことです・・・パチパチパチ(拍手)。ね、ジャズがもっと好きになったでしょう(笑)?
投稿: tommy | 2008年8月 4日 (月) 21時02分
tommyさん。こんばんは。
確かに「いーぐる」はいろいろな方面の特集がありますからね。骨太なテーマ、幹は必要ですね。そこをしっかりさせた上で、新しい芽も育てて良い枝葉にしてほしいと思っています。ことばは必要に応じて上手く使ってほしいですね。
そうですね。「ここまで来たか~」が感じられる貢献はしたいと思っています。単なる自己満足だろうと言われたら、それはそれでしょうがないですが・・・。tommyさんの実践。いいなあ~。好きだなあ~。うれしいな~。私も頑張ります!
ジャズがこれ以上好きになると困ります(笑)。
投稿: いっき | 2008年8月 4日 (月) 23時22分