重厚なピアノ・トリオ
いよいよ北京オリンピックが迫って来ました。ブログにもオリンピックネタが増えることでしょう。今日は女子サッカー「なでしこジャパン」の試合がありました。格下相手に先制を許してやっとのことで引き分けとは・・・、しっかりしてくれ~!久しぶりに女子サッカーを見ましたがゆるかった~。
さて、今日はピアノ・トリオの渋いところを紹介します。ウィリアム・パーカーの『Luc’s Lantern(ルクス・ランタン?)』(2005年、Thirsty Ear)です。メンバーは、ウィリアム・パーカー(b)、山本恵理(p)、マイケル・トンプソン(ds)です。
ウィリアム・パーカーは、フリー・サックス奏者デヴィッド・S・ウェアのリズム隊を務めるベーシストです。そのリズム隊のピアニストはマシュー・シップですが、このアルバムではニューヨーク在住の日本人女性ピアニストの山本恵理を起用しています。
このアルバムはまずパーカーの強靭なベースが聴きどころで、録音が良いので全編にわたってベースに浸れます。ベース好きの方には是非聴いていただきたいですね。全曲パーカーが作曲していて、作曲センスはなかなかだと思います。私は深みのあるバラード曲に惹かれますね。ただし単なる美メロ曲はありませんのでヨロシク!
それにもまして耳を惹かれるのは山本のピアノです。日本での知名度は低いと思いますがなかなかのピアニストです。まあそうでないとニューヨークでやっていけるわけがありません。マシュー・シップには当然負けるとしても、イイピアノを弾きます。
一言で言うと重厚なピアノでしょうか。しっかりしたタッチで深くて美しく翳りのあるピアノを弾きます。これをブラインドで聴かせれば、ピアニストが日本人女性だとわかる人はいないと思います。それにパーカーの曲の持つ雰囲気をうまく引き出していて、まるで自分の曲を弾いているようなところが凄いんです。
ドラムスも重いグルーヴを作っていて、トリオとしてのまとまりはイイですね。ミディアムかスローの曲だけなので、夜にドップリピアノ・トリオに嵌りたいときにはオススメです。お気軽美メロ・ピアノ・トリオとは正反対の良さがあって、私はこのピアノ・トリオが好きなんですよね。ちなみに難解なところはありませんからご安心下さい(笑)。
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