« ジャズ・カフェ「スコット・ラファロ」を応援したい。 | トップページ | 重厚なピアノ・トリオ »

ヴィンテージなデュオ

昨日の山梨は大荒れでしたが今日は荒れませんでした。昨日の山梨大停電、今日も全国ニュースでやっていましたね。停電によっていろいろなところで問題が発生していたようです。

P113 さて、雲さんとtommyさんが推薦していたけれど、甲府のCDショップには売っていなかった秋吉敏子&ルー・タバキン『ヴィンテージ~デューク・エリントン・ソング・ブック』(2008年、ティートックレコーズ)をAmazonで買ったので紹介します。

ちょっと話は脇道にそれますが、最近ネットで話題の田村翼『メモリーズ・オブ・サマータイム』をAmazonで注文したのだけれど、発送がかなり遅れたうえに、発送されたと思ったら今度は商品が届かないのです。既に注文してから2週間以上経ちました。こんなことは今回が初めてです。一体どうしたのでしょう?

ちょっと気になることがあります。それはこの商品が「佐川メール便」で発送されたということです。私の偏見かもしれませんが、佐川急便には疑問符が付いていてしまっているのです。佐川さん、疑問符を払拭してほしいよ~。それで今はAmazonで状況を確認中です。ちなみに後から注文した上記『ヴィンテージ~』は「佐川メール便」ですが問題なく届きました。

話は戻って『ヴィンテージ~』。タイトルでは秋吉敏子が先に記されていますが、これはルー・タバキンのサックス&フルートを主役としたアルバムですね。私には秋吉が夫タバキンを内助の功でサポートしている感じに聴こえました。

タバキンのサックスはウネウネしたフレーズで落としどころがよくわからないという印象があったのですが、ここではエリントン曲集ということもあってか、原曲を生かしたフレージングで勇壮なソロをとっているのがとても良いと思います。13曲中2曲で吹くフルートも力強くてイイのですが、なんか尺八的な響きが感じられるところがあって面白いです。

秋吉は円熟の境地でピアノを悠々と弾いている感じがします。こういうプレーは年齢を重ねないと出てこないですね。ソロなどもしっかりとっているのですが、全体としてはタバキンより目立つ感じはなく一歩ひいているように聴こえます。タバキンのバックに回ったときは本当にうまくサポートしています。内助の功だと思います(笑)。

私はこの夫婦デュオ、日本的な夫婦感に支えられた演奏に思えるのですがいかがでしょう? もはや他人が色々言うことはないまさにヴィンテージな演奏で、派手さはないですがじっくり味わえる内容になっていると思います。

さて話は変わって、ジャズ喫茶「いーぐる」8月16日(土)「納涼持ち寄り大会」が開催されるそうです。参加者持ち寄りのアルバムを気軽に楽しむお楽しみイヴェントとのこと。うれしいことに後藤さんからお声が掛かったので私も参加させていただきます。選曲が悩ましい・・・。楽しいイヴェントになりそうです。

|

« ジャズ・カフェ「スコット・ラファロ」を応援したい。 | トップページ | 重厚なピアノ・トリオ »

日本人ジャズ・アルバム紹介」カテゴリの記事

コメント

8月23日と30日に、私がゲスト出演した「PCMジャズ喫茶」が放送されますが、そのときの回で「VINTAGE」流れます(笑)。

私が選んだのは、《オール・トゥ・スーン》。もとより美しい曲ですが、ピアノとテナーのバランスが良いので、このアルバムを聴いたことがない人にとってはもっとも良い印象を与える演奏かな、と思ったのです。

曲によってはタバキンのウニョウニョサックスが前面に出すぎたり、逆にピアノの比重の高い演奏があったりで、意外と両者が均等に味わえる演奏ってないんですよね。

ウニョウニョサックスといえば、《オール・トゥ・スーン》では、そのウニョウニョっぷりも曲調にあわせて抑えめになっているのも好感です。

いつものように、寺島さんの反応は芳しいものではありませんでしたが(笑)、この“演奏”の評価は“曲が良い”という理由で、珍しく(というか初めて)×ではなく△なリアクションでした。

秋吉さんのこと、色気のないピアノとか、ネームバリューだけ高くて実態が伴っていないのではないかみたいな、いつもの論法を展開していました(涙)。

あとは、聴いてのお楽しみ~

投稿: | 2008年8月 6日 (水) 07時08分

おっ!買いましたね。ジャズ友にススメられて買うのも、また新しい聴き方です(笑)。ジャズ友ってメーワクな友だちでもありますからね。ホント自分が好きな物は、ジャズ友も好きに違いないと思い込んでいますから(笑)。でも、その1枚には思い出がしみ込んでいます。
先月25日の「池田芳夫ライブ!」のリミックスが終わったとの連絡がありました。ついでにDSD録音してDSD MASTERまで作ってくれたそうで、スゴイ音になったらしい。現状ではプレステ3でしか聴けませんが、オイラはそれを次の「いーぐる」に持参するかも?後藤さん、プレステ3繋いでくれるかな?オーディオ・ファンも興奮させたい(笑)。

投稿: tommy | 2008年8月 6日 (水) 19時04分

こんばんは。

雲さん。
《オール・トゥ・スーン》は良い曲ですね。コレ、ゆったりしたペースで丁寧に演奏されていてイイ感じなんですよね。
それにしても寺島さん、これでも△ですか?まあ、寺島さんの△だからかなり好意的と捉えて良さそうですね(笑)。
秋吉さんに関するコメントはいつも通りですね。世間から評価されていると、「神格化」とか「ネームバリューだけ」とか言ってことごとくけなす(笑)。それに「色気がない」って、寺島さんが言う「色気」は「艶気」の方だからなあ~。「艶」「エン」「エ~ン」(涙)。
でも毎回期待を裏切らないコメントをする寺島さんは「カワイイ」!あとが聞きたいです!

tommyさん。
ジャズ友推薦はこれからどんどん取り入れていきたいです。これまではユニオンの新譜コメントと後藤さん推薦で購入していましたが、選択肢が広がるのはいいことだと思っています。
ピアノ・サックス・デュオは私にとっては触手が伸びにくいフォーマットなのですが、そういうのを聴く良いきっかけになります。
「池田芳夫ライブ!」のリミックス聴きたいですね~。後藤さんはプレステ3を繋いでくれると思いますよ。そういうことには柔軟なのが後藤さんだと思っています。

投稿: いっき | 2008年8月 6日 (水) 20時36分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ヴィンテージなデュオ:

« ジャズ・カフェ「スコット・ラファロ」を応援したい。 | トップページ | 重厚なピアノ・トリオ »