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後期アート・ペッパー

北京オリンピックの開会式。テレビで見ましたが凄いですね。ここまで派手にやる必要があるのでしょうか?これからどんどん豪華になっていくんでしょうね。「こんな調子じゃ地球温暖化は防げませんよ。」と思うのは私だけでしょうか?

選手入場が始まってからもうそろそろ3時間、やっと聖火に点火されました。中国では0時です。選手も大変なのではないでしょうか?(笑)

P116 さて今日は後期アート・ペッパー『アート・ペッパー・メモリアル・コレクション Vol.2/思い出の夏』(1978年rec.TRIO)を紹介します。メンバーは、アート・ペッパー(as)、ミルチョ・レビエフ(p)、ボブ・マグヌッセン(b)、カール・バネット(ds)です。後期ペッパーは嫌いな人がいるんですよね。私は後期も嫌いではありません。

雲さんがブログで最近発売された1980年のロンドン・ライヴを紹介http://ameblo.jp/jazzy-life/entry-10121226306.html#cboxしていたので、つられて私も後期ペッパーを紹介することにしました。このロンドン・ライブも良さそうですよ。

私はアート・ペッパーのアルバムを16枚持っていて、アルト・サックス奏者では一番多いです。最初に買ったのが『アート・ペッパー+イレブン』というのも珍しいんじゃないでしょうか?ヴィレッジ・バンガードでのライヴ3枚組も持っていますが、ディスク・ユニオンで中古品を安く入手しました。

さて、ライナー・ノーツによると本アルバムは、1978年にペッパー念願の自己のグループを率いて2度目の来日を果たした際に山形で行われたライヴ録音です。確かペッパーが亡くなった後に出たアルバムです。

この録音もペッパー個人の記録用のものだったと思われ、ペッパー婦人のローリーが原盤を制作してトリオが買い取ったものではないかと思います。音は悪くなくダイナミックでモノラルであることなんか気になりません。

この日はツアー最終日ということもあってか、ペッパーとグループ・メンバーのコンビネーションは最高です。A面1曲目「キャラバン」は、フリーキーな音も辞さないペッパーが熱いソロで飛ばします。バックのリズム陣がペッパーをガンガン煽ります。レビエフのソロも熱い熱いノリノリです。ドラムスとの8小節交換も激しくペッパー絶好調。

A面2曲目「ザ・トリップ」は、ペッパー作のちょっとエキゾチックでモーダルな6/8拍子の曲。ちょっと翳りを帯びた感じで熱くプレーしています。

B面1曲目「思い出の夏」は、スロー・バラードでペッパーが切々としかし力強くソロをとります。胸に’グッ’とくるものがありますね。続くレビエフがピアノで短めのソロをとりますがイメージをうまく繋いでいきます。これはイイ。

B面2曲目「レッド・カー」は、ペッパー作の8ビートのジャズ・ロック曲。こういうファンキーな曲も悪くはないですね。ペッパーはここでも快調だしリズム陣も8ビートがうまいです。リズム陣もここでは全員熱いソロをとります。

そうそう『Vol.1/マイ・ローリー』も見つけたら買おうと思っています。これらはCD化されないでしょうね~。皆さんもレコードを見つけたら買ってやって下さい。どうせ安いと思います。あれこんなこと言うと『Vol.1/マイ・ローリー』も買われちゃうかなっ?まあいいや!

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コメント

いっきさん、こんばんは。「北京オリンピック」が予想したよりも盛り上がらないみたいなので、ここはジャズを聴いて楽しく暮らすしかないようですね。オイラのブログがいきなり5,000アクセスなんてことにもなったので、楽しくなくなってきました。いきなり5,000人とジャズ友になんかなりたくないよね(笑)。恐るべし菊地パワー!ツーか、ネットパワーですね。
いっきさんも、閃いてオーディオいじってください・・・楽しいですよ。

投稿: tommy | 2008年8月 9日 (土) 23時02分

tommyさん。こんばんは。

そうですね。北京オリンピックは今一盛り上がりませんね。ジャス聴いて暮らすのが良いかもしれません。と言いつつ今女子バレーを見ています(笑)。
いきなり5,000人のジャズ友は気持ち悪いです(笑)。菊地さんは今ネットのジャズ系ネタではトップの人気なのではないかと思います。
今オーディオの閃きがないんですよ(涙)。明日は久々に川崎のTOPSへ行ってレコードを買おうかと思っています。

投稿: いっき | 2008年8月10日 (日) 00時38分

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