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「いーぐるnote」(その1)

私のジャズ喫茶「いーぐる」歴は、まだ4年くらいなのでそんなに長くありません。それも「連続講演」にしか行かないのですから、常連と言ってもらえるかどうかもわからないくらいです。

まあ「連続講演」には結構な回数行っているとは思いますが、須藤さんと八田さんの講演にはまだ一度も行ったことがありません。別に内容が気に入らないとかではなく、たまたま都合が合わないだけです。

なぜ「いーぐる」に行くようになったかと言えば、仕事の関係で東京に引っ越したからです。それまでは茨城県の北のほうに住んでいたので、東京のジャズ喫茶に行くなんてことは考えてもみませんでしたし、時々出張で東京には来ていましたが、ジャズ喫茶に行く余裕はありませんでした。

話は更に遡りますが、「いーぐる」とマスター後藤さんの存在を意識したのは、ジャズを聴き始めてしばらくしてスイングジャーナル誌面で「メグ」のマスター寺島さんとの論争記事が載った頃です。その後、後藤さん著「ジャズ・オブ・パラダイス」を読んでファンになっちゃたのです。

一方で「辛口JAZZノート」を読んで寺島さんのファンにもなっちゃたのです。私にとって後藤さんと寺島さんはジャズ喫茶マスターの両横綱なのです。そのお2人が対決したCDがあることをご存知ですか?

P131 『THE DUEL・寺島靖国×後藤雅洋』です。15のテーマーを決めてお互いに選曲するという、対決15番勝負なのです。CDが出た年がわからないのですが80年代後半だと思います。

対談と選曲理由が書かれた冊子が付属していて、これを読むとお2人のジャズに対するスタンスがわかるという仕掛けです。お2人ともあの頃から基本は変わっていませんね。まあ寺島さんはその後オーディオの比重が高まってから変化しますが、後藤さんはまったくブレなしですね(笑)。

テーマと選曲をいくつかあげておきましょうか。寺島×後藤の順です。

2R(ラウンド) : 「ジャズはテーマだ/ジャズはアドリブだ」
ジェリー・マリガン『カリフォルニア・コンサーツ』から《レッド・ドア》
ソニー・ロリンズ『ニュークス・タイム』から《チューン・アップ》

3R : 「これがピアノ・トリオだ」
『ピアニスト・ガロー』から《恋のチャンス》 (アル・ヘイグ・トリオ)
『アメイジング・バド・パウエル』から《パリジャン・ソロフェアー》

10R : 「メグのテーマ/いーぐるのテーマ」
ボブ・ブルックマイヤーetc.『ストリート・スインガーズ』から《アローヘッド》
『チャーリー・パーカー・オン・ダイアル』から《オーニソロジー》

11R : 「ジャス入門のこの一曲」
ビル・パーキンス&リッチー・カミューカ『テナーズ・ヘッド・オン』から《スペイン》
キャノンボール・アダレイ『サムシン・エルス』から《サムシン・エルス》

といった具合でなんとも面白いのです。15Rすべてお見せしたいのですが、めんどくさいのでゴメンナサイ!

このCDは2枚組で、「メグ」CDと「いーぐる」CDに分かれています。だからどちらかのCDを聴けばテーマに対する選曲を続けて聴くことが出来て、それぞれの考えがはっきりわかるという仕掛けです。

そうだ!このCDを持っているという方、是非コメント下さい。「このCD持ってるよ!いいだろう!」と、このCDを持っていない後藤・寺島ファンに自慢しましょう!

だいぶ脇道にそれちゃいましたね。本当は「いーぐるnote」に書き込みをしたことや、あそこはどんな場なのかについて書くはずだったのですが、そこに行く前にいろいろ書いてしまったので、「いーぐるnote」については明日書くことにしましょう。お楽しみに!

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コメント

このCDは、音源の中身よりも、
正直、ブックレットの対談のほうが面白いです(笑)。

投稿: | 2008年8月21日 (木) 00時52分

こんばんは。
雲さんもこのCDを持っていたんですね。
そのとおりですね。ブックレットの対談のほうが面白と思います。
懐かしいCDです。

投稿: いっき | 2008年8月21日 (木) 20時51分

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