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「いーぐる」の新譜特集レポート(前編)

「いーぐる」noteにまつわるいろんな事情はさておいて、新譜特集の中身をレポートします。今回は益子さんが2008年上半期の新譜からオイシイところを紹介するとともに、ニューヨークへ行ってきたので、ニューヨーク・ダウンタウンの状況を報告しました。

今回もゲストに「ジャズ批評」の前編集長原田さんを招いて、二人でユーモアを交えて紹介していこうというものです。ちなみに前回はこのお二人のボケ・ツッコミが大好評でした。原田さんもしばらく前にニューヨークへ行ってきたので、現地の状況をフォローしてくれました。

① Andrew D'Angelo Trio『Skadra Degis』から「Lame」
ぱっと聴き、私は『ゴールデン・サークルのオーネット・コールマン』が頭に浮かびましたよ。でも聴いていくとリズムが目立つ現代性がありますね。益子さんはアンドリュー(as)の不安定な音程(ヘタなところ)が、音の表情を変えている感じで好きだと言っていました。ナルホドなのです。ライブを見るとCDで聴くより音が太いらしいです。「いーぐる」の大音量でもライブの音にならいとは、録音が悪いのかCDの限界なのか? 私はディスクユニオンの新譜チェックはしていたけれど未入手。気に入りました。

② Ingebrigt Haker Flaten Quintet『The Year of the Boar』から「90/94」
出だしを聴いて、私はドルフィーの『アウト・ゼアー』が頭に浮かびましたよ。ヴァイオリンが何となくロン・カーターの弾くチェロに重なったんです。途中からジェフ・パーカー(シカゴ音響派「トータス」のメンバー)のギター・エフェクトが入ると危険になりますね。デイヴ・レンピスのアルトも凶暴です。益子さんがシカゴの人達が入ると暴力的になると言ってましたが、これはかなり気に入りました。ディスクユニオンの新譜チェックも漏れていました。Amazonは高いので、ディスクユニオンの店頭で買おっと。

③ Food(グループ名)『Molecular Gastronomy』から「Khymos」
アルバム・タイトルといい曲名といい、こんな英語使いません(笑)。益子さんの新しいジャズのキー・ワード「触覚的な音」の入ったやつです。益子さんは「普段聴く音量より大きいので耳障りな感じがする」って言ってました。私はこれはなしかな。

④ Maria Kannegaard『Marylando』から「Av Veien」
P87 このアルバムはディスクユニオンの新譜をチェックして先週買いました。ここで取り上げた曲はホコン・コーンスタのパフパフ・サックス音が面白く、ベースがグィングィンきて気持ちイイ。かなりパーカッシブな曲でソロが少ない現代性。ピアノもガンガン・リズムだけ弾いている感じです。こいつは結構手強いアルバムですよ。要注意。

⑤ Eivind Opsvik『OverseasⅢ』から「Neil」
ロック色の強い曲ですね。ジェイコブ・サックスのウーリッツア・ピアノがワイルドで、ジェフ・デイビスのヴィブラフォンがクールで、良い対比になっています。これもソロっぽいものがない曲です。う~ん、やっぱ現代性。録音エンジニアがレニー・クラビッツを手掛けたりする人らしく、60年代アナログ・サウンドっぽくしているとか。確かにレトロ調。リーダーのアイヴィン・オプスヴィークのアルバム『オーヴァーシーズ』『オーヴァーシーズⅡ』を持っていますが両方好きです。 このアルバムもほしいのですが、自主レーベルらしくて日本未発売とのこと、早くディスクユニオンで扱ってほしいです。

⑥ Brian Blade & The Fellowship Band『Season of Changes』から2曲「Rubylou's Lullaby」「Stoner Hill」
P37 このアルバムは既にブログで紹介済みなので省略します。益子さんはヴィレッジ・ヴァンガードのライヴを見てきたそうですが、大人気だったそうです。アルバムはソロがないが、ライヴのほうはソロもあって演奏時間も長いとか。ライヴの時に隣に座ったオジサンの話が面白かったです。

⑦ Kurt Rosenwinkel Group『The Remedy-Live at the Village Vanguard』から「Chords」
P88 このアルバムは入手済みです。カートの新作は迷うことなく買いでしょ。メンバーは、マーク・ターナー(ts)、アーロン・ゴールドバーグ(p)、カート・ローゼンウィンケル(g)、ジョー・マーティン(b)、エリック・ハーランド(ds)です。このメンバーですから分かる人は音が聴こえてくると思います。

ここまでソロがあまり無い曲ばかりだったので、ここでソロをたっぷり聴いてもらおうという趣向で、この長尺曲(16分)を取り上げたということです。

原田さんは「新しいモダン・ジャズですね。」と言い、益子さんは「カートは演奏が荒いんだけどグッとくる。メセニーは演奏が上手いんだけどグッとこない。」と言ってました。原田さんがすかさず「メセニーには既に充分楽しませてもらったんだからもういいじゃないですか」とフォロー。さすがお二人のご意見には納得ですね。原田さんは「2枚組みだし高いのでまだ買ってないけど買いたい。でも1枚でイイ。」と言ってました。私も実はそう思いました(笑)。

今日はここまでにします。ここまでで半分ですね。当日は残り半分も続けてトータル約2時間半の講演でした。途中に益子さん原田さんのトークが入ってちょっと気が抜けるんですけど、中身が濃い演奏ばかりなので、結構疲れましたよ。

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「いーぐる」連続講演」カテゴリの記事

コメント

いっきさん。おはようございます。
昨晩は高瀬アキ+池田芳夫の「エスプリ」の入手に失敗!落ち込んでいます(笑)。ン〜、上手く落札できなかったぜ!木曜日には池ちゃん先生から貸して貰うことになっているので、それほど気合いの入った入札ではなかったのですが、油断しているスキに持って行かれるとね(笑)。
それにしても、いっきさんは触手がどんどん伸びていますね。やっぱりお店始めた方がいいかも?(笑)。土日だけやっている、イタリア料理とジャズの店「一希」。いい国産ワインも手に入りそうな環境なのでいいかも?始めたら、ちょくちょく東京に散歩に来れなくなるのが泣き(笑)・・・考えただけでも楽しい。
あっ、そうだ「ラファロ」でハウスワインとして出すといい、安くて美味しい国産ワインありませんか?心当たりがあれば教えてください。

投稿: tommy | 2008年7月14日 (月) 05時15分

イタリア料理とジャズの店「一希」。
うーん、頑固オシャレ。
いや、こだわりオシャレな感じがして、なんかカッコ良さ下ですねぇ。
やって!(笑)

え~、エスプリ失敗ですか。
それは残念。

ワインは国産じゃなきゃダメですか?

女房の会社、フランスに農園持っていてワイン作りもやってるようなので(だから我が家はいつもワインだらけ)、そっち方面も訊いてみましょうか?
けっこう、うまいですよ。

そういえば、昔つきあっていた彼女も、外資のワインを中心とした酒の輸入会社に勤めていたんだった。くっそー、まだ付き合っておけば良かった(笑)。

あと、女房の親父さん、イスラエル方面の食料品(ワインやグレープフルーツなど)輸入にも携わっていたようなので、そちら方面も聞いてみましょうか? もっとも定年退職しちゃっているけど……。

いっきさんのレポート面白いですよ。ぜんぜんお堅くないですよ。

投稿: | 2008年7月14日 (月) 19時10分

tommyさん。雲さん。こんばんは。

「エスプリ」落札失敗。残念ですね。私も「間がさす」というんでしょうか?何かに気をとられた隙に落札されちゃったことが何度かあります。コレって結構悔しいんですよね(笑)。

イタリア料理とジャズの店「一希」。頑固オシャレ・・・、う~ん、「頑固」は最近のいろいろなことを鑑みて、ちょっと遠慮したいです(笑)。
お店をやるなら”めせにー”(ひらがな)にしたい!なんかオシャレで柔らか・さわやか~な感じしませんか?えっ、私には似合わないって?いいんですっ(笑)。山梨県産ワインは私も目の付け所だと思っています。がっ!しかし、今は「夢」ですよ(笑)。

国産ワインですか?残念ながら私ワインは飲まないのでわからないんですよ。ゴメンナサイ。もっぱら量販酒屋で買うモルト・ウィスキーを飲んでいます。それに今はジャス一辺倒で他に手が回っていないんですよ。トホホ・・・。

「奥様の会社がフランスに農園を持っていて・・・」とは、雲さんはなんか私の想像を絶する環境にいますよね。う~ん魅力的です(笑)。

投稿: いっき | 2008年7月14日 (月) 20時33分

あ、女房が所有する会社、
というわけじゃなくて、
女房が勤めている会社ですよー。
もしかしたら、女房が社長だと勘違いしてるかもしれないので、念のため(とはいえ、女房は私より男なので、将来は独立して社長を目指しているようです・笑)。

パスタ屋「めせに~」は、
なんか、パスタがヤワヤワそうな感じ(笑)。

あ、そうか、「めせに~」の最後を「~」で打ったから、デンデロに感じたんだ(笑)。

いっきさんは、モルトウイスキーですか。
私と合うなぁ。
ちなみに、シングルモルトですか?

頑固、いいじゃないですか(笑)。
私は好きよ。

投稿: | 2008年7月14日 (月) 20時43分

アハハ、奥様が社長の会社だと早合点しました(笑)。だっていつもワインだらけって書いてあるんだもん。ワインの輸入会社でも経営なさっているのかと・・・。あ~勝手な妄想が・・・いかんいかん。誤解であること了解致しました。

「めせに~」じゃなくて「めせにー」です(笑)。だって私はジャズマン占いで「パット・メセニー」だったって言ったじゃないですか。

シングルモルトが多いです。¥3,000くらいの10年ものを適当に選んで飲んでいます。「マッカラン」のスモーキーさとか好きかも。ちなみにモルトウィスキーについては語れるほど知りませんが、今何を飲んでいるくらいは今度ブログにUPしよっと。

頑固は私にとっては憧れです。パパ乙女、私大好きです(笑)。アレッ?私何を言ってるんでしょう。

投稿: いっき | 2008年7月14日 (月) 23時00分

オイラ、絶対「めせにー」はいやだな!軟弱そうで(笑)。NG!
イタリア料理のジャズ茶房「いっき」か「一希」ですよ!「いっき」って勢いあるし、漢字によっては意味がすごく深いよ。「一希」だと女性客が増えそうでしょう。「一気!」だと急性アルコール中毒の人が増えそうな気もするが・・・(笑)。

投稿: tommy | 2008年7月15日 (火) 00時37分

tommyさん。こんばんは。

「めせにー」ダメですか?私は軟弱者(カイ・シデン)ですよ(笑)。
「一希」ってそんなにイイですか?女性客増えますかね?
私の本名の漢字表記「一希」がね~。そういえば家の菩提寺の和尚さんからも、良い名前だと褒められたことがありましたっけ。この名前をつけてくれた両親に感謝!ちなみに正しい読みは「かずき」ですから~っ。「いっき」はあだ名で~す。小学校の時は「農民一揆」とか言われて、傷ついたこともあるんですよ。カワイイッ!

投稿: いっき | 2008年7月15日 (火) 01時37分

じゃあ、「一騎」とかは?
一騎当千の「一騎」。
赤兎馬に乗った呂布みたいで強そう。
農民一揆なんて、一騎で蹴散らしそう。でも、女性客こなさそう(笑)。

イタ飯というより、もはや「戦国料理」とか「三国(志)料理」とかですね。←なんじゃそりゃ?

じゃあ、ジャズマン占いに基づいて、私は、マッサージ屋を開きましょうかね?
実際にあるマッサージ屋の「こりとれーる」に対抗して、
「コリ取れん」。

ダメじゃん(涙)。

投稿: | 2008年7月15日 (火) 01時51分

これ以上「いっき」で遊ばないで下さい。キケンです(笑)。

戦国料理「一騎」、三国(志)料理「一騎」って、探せばどこかにありそうじゃないですか? えっ、そんなのないって、アハハ(笑)。

「コリ取れん」。 おもしろい!でも、もうつっこめません。

寝ま~す。おやすみなさい。

投稿: いっき | 2008年7月15日 (火) 02時30分

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