シャープ・ナイン・レコード
だいぶ前にブログで シャープ・ナイン・レコードのアルバム紹介 をしました。良心的なジャスCDを製作しているレーベルですよね。その時にこれから買いたいアルバムとしてジョー・ロックをあげておきました。
今回またしてもディスクユニオンのアウトレットでそれを購入しました。¥1,050でした。いいかげん正規の価格で買いましょうよ(笑)。アルバム・タイトルは『リベレーション』(2005年rec.)です。
ジョー・ロックは他に2枚のアルバムを持っているのですが、そのジャケット写真では茶色だった髪の色が今や真っ白。白髪の紳士になっちゃってて、まるで俳優さんのようです。耳のイアリングがチャーミングゥ~?
メンバーは、ジョー・ロック(vib)、マイク・ルドン(p,el-p)、ボブ・クランショウ(b)、ミッキー・ロッカー(ds)です。ミルト・ジャクソン・トリビュート・バンドってことです。ロンドンのロニー・スコッツでライヴ・レコーディングされています。
ミルトの曲は最初の1曲でけで、他はレイ・ブラウンやシダー・ウォルトンの曲、自身の曲やマイク・ルドンの曲なんかをやっています。ジョー・ロックのビブラフォンってそんなにブルージーな感じではありません。どちらかと言えばゲイリー・バートン系かな~。程よくブルージーで趣味の良いところがポイントです。
ピアノのマイク・ルドンは、寺島氏著「新しいJAZZを聴け!」で紹介されていたアルバム『トゥ・イーチ・ヒズ・オウン』を聴いてから好きでした。ちょっとブルージーでスインギー、程よい黒さと哀愁感が私の好みです。上記のアルバムは耳タコのヨーロッパ・ピアノ・トリオとは一味違うところがなかなか良いのです。
さて『リベレーション』ではそのルドンがエレピも弾いています。エレピを弾いたときのほうがブルージー感は強くなりますね。適度なブルージーさがジョー・ロックのそれと近いため良いマッチングです。ルドンが結構熱いソロをとっているのも聴き所です。
ボブ・クランショウのベースとミッキー・ロッカーのドラムが安定感抜群で、リズムをがっちり支えているのがまた良いのです。フロントとリズム陣の演奏の一体感は抜群ですよ。そうそうライヴなのにダレ感がないところも◎。
さすがはシャープ・ナイン・レコード、オーソドックスで質の高いアルバムを作ります。安心してオススメできる1枚だと思います。
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コメント
いっきさん。おはようございます。
いや〜。いっきさんはディープなジャズ・ファンですね。「 シャープ・ナイン・レコード」なんて、オイラ知らないもんね。確かに評価されているもの、見慣れたものばかりを聴くのも芸がないですからね(笑)。ホント、いっきさんのブログは大切な情報源だと思います。オイラ、時々冒険心を出して、ユニオンでトライするのですが90%外します(笑)。それでトライするのを自粛してしまうんですよ。〜どんどん先に行ってください。そして、いっぱいリリースしてくれると嬉しいです。
投稿: tommy | 2008年7月 9日 (水) 07時36分
tommyさん。こんばんは。
いろいろなものを聴いているので、同じものを何回もじっくり聴くことができないところはちょっと問題ですよね。新し物好きなので困ったものです(笑)。
tommyさんの合格点は厳しいですからね~。外れ90%はきついですよね。
最近のものを聴こうとするとどうしても合格点を落とさざるを得ないです。こればっかりはしょうがありません。そこまでして新しい物を聴くのはアホなんですけどね(笑)。
まあ、できるだけ高得点のものを紹介していきたいです。
投稿: いっき | 2008年7月 9日 (水) 22時06分