エルビンの濃い1枚
ここのところ毎日暑い日が続きますよね。今日は土用の丑の日ということで鰻の蒲焼でも食べるところなんでしょうが、最近私はあまり鰻を食べたいとも思いません。で、「やっぱ暑いときにはカレーでしょっ!」ということで、極普通のカレーを作って食べました。
そういえば20年前、「飽食の予言」を読んで一時期ハマチと鰻を食べたくなくなったことがありました。「飽食の予言」は食品の安全性について書かれた本のはしりで、養殖のハマチや鰻に人体に有害な抗菌剤や殺菌剤が使われているということが書かれていました。当時はショックを受けましたね。
今回の産地偽装鰻から検出された発ガン性物質「マラカイトグリーン」(殺菌剤として使う)についてもすでに書かれたいました。当時問題になっていたことが、今は中国の急速な経済成長の中でまた繰り返されている・・・怖いことです。もちろん全てがそうだといのではなく、一部にそういうことをやっているところもあるのだとは思いますが・・・。
さて本題ですが、今日はエルビン・ジョーンズの『ミッドナイト・ウォーク』(1967年、ATLANTIC)を紹介します。これは最初吉祥寺の「シュガーレコーズ」でオリジナル盤を買って気に入ったのですが、私の保管が悪くて盤にソリが生じてしまい買い換えました。でもちょっとプチノイズが気になるんですよ・・・。
メンバーは、エルビン・ジョーンズ(ds)、サド・ジョーンズ(tp)、ハンク・モブレー(ts)、ダラー・ブランド(p)、ドナルド・ムーア(b)、スティーブ・ジェームス(el-p)、ジョージ・アベンド(per)です。エレピとパーカッションは数曲に参加しています。エルビンとサドの兄弟共演も珍しいのではないでしょうか。このメンツはちょっと異色ですよね。
濃くて重い曲がたくさん入っています。でも暗くはないですよ。暑い夏に聴くとよけい暑くなるのが良いです(笑)。サドとモブレーが力を込めた熱い演奏をしているのがちょっと珍しいのではないでしょうか?数曲に参加するエレピが濃厚さを強化しているのも良い感じです。
一世を風靡したダラー・ブランドの『アフリカン・ピアノ』でも弾いていたメロディーが出てくる「ティンティヤナ」という曲が入っています。ダラー・ブランドのピアノがダウン・トゥ・アースな響きをもたらしているところが聴き所ですね。当時としてはなかなか斬新だったのではないかと思います。
なんだかんだ言ってもやっぱり一番の聴き所はエルビンのドラムです。このアルバムはいろいろな意味で面白いのですが、どうやらCD化されていないようなので残念です。
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