「十五夜」のライブレポートです。
お待たせ致しました。「十五夜」のライブレポートをします。
ブログ解析ツールのなかにどういう「検索ワード/フレーズ」で私のブログに来たかがわかるのですが、今日は「十五夜 寺村」「十五夜 alone」「寺村容子」などで検索している方がいらしています。多分ライブレポートを期待されているものと思いますが、さてどうなりますことやら(笑)。
甲府の「アローン」 http://jazz-in-alone.com/ に行くのは実は2度目なのですが、前回は「甲府ジャズストリート」というイベントの時に行ったので、「アローン」のライブを見るということでは初めてということになります。
「十五夜」 http://www.hinocatv.ne.jp/~bateria/ というグループは、吉祥寺ジャズ喫茶「メグ」のマスターにして文筆家の寺島靖国さんが起こしたレーベル「寺島レコード」からCDを出している松尾明トリオのピアニスト寺村容子さんが所属するもう一つのグループです。リーダーはドラマーの大澤基弘さんで、ベースは磯部ヒデキさんです。
「寺島レコード」のCDはベースとシンバルを強調するという極端なバランスから私は敬遠しているのですが、ディスクユニオンの宣伝コメントに「めくるめく哀愁溢れる旋律」なんて書いてあるものだから、そんなピアノを弾く寺村さんが気になっていました。ネットで「十五夜」のCDを試聴できるサイト http://www.myspace.com/isoboojazz もあって、聴くとなかなか良かったのです。
そんな時に「アローン」のホームページを見ていたら、ライブの予定が入っているではありませか。しかもチャージ¥1,500!これは見にいくしかないでしょっ!ついでにそこでCDも買っちゃいましょう。
前置きが長~い。
さてっと、「十五夜」ライブは7時30分~となっていました。私の予定が押し気味だったので「アローン」にはほぼ7時30分に着きました。もう演奏が始まっているのかと思ったらまだでした。お店に入ると演奏が始まりそうな気配なし。あれっ!一瞬日時を間違えたのかと不安になりましたよ(笑)。
お店の中を見回すと「十五夜」のメンバーと見られる方達の他に、お客さんが私を含め4人しかいません。「おいおいっ、それはないよ~!」っと私が心配(笑)。その後何人かお客さんが来て10人になりました。う~ん!日曜日とは言えもう少しなんとか・・・。
私がここで宣伝すれば次回は倍は来客するはずです。って本当?
演奏開始は8時でした。3人がポジションにつきおもむろに演奏開始。知っているスタンダード曲なのに曲名が出て来ない・・・。オーソドックスなピアノ・トリオというのが第一印象です。演奏後寺村さんのMC・・・、たどたどしいつぶやきトークがイイ。「十五夜」としては今回初めて甲府に来たそうです。リーダーの大澤さんは何度か「アローン」に来ているとのことです。
2曲目はスティーブ・キューンの「サガ~」つぶやきトークがよく聞き取れませんでした(笑)。この曲はキューンらしい美旋律のワルツ曲。寺村さんのピアノは美旋律を生かしてフレーズを繊細に重ねていく感じなのですね。キレやスピードで勝負というのではなくおっとり丁寧にやさしいタッチで弾いていきます。この演奏は良かったなあ~。
曲名が思い出せなかったブルージーな曲をやたのですが、どうも黒っぽい曲との相性はよくなさそうに見えました。ブルージー曲が全くダメということもなさそうなので合う曲もあると思います。リーダーの大澤さんの曲を2曲演奏しましたが、寺村さんの紹介のとおりとっても聴き心地の良い曲ですね。サンバのリズムで演奏された曲はなんとなく松岡直也を思い浮かべてしまいました(笑)。
磯部さんは結構強靭なベースで寺村さんの音に寄り添う感じに弾いていました。高音から低音まで使うソロも良いですね。大澤さんはオーソドックスなドラムスで的確なリズムを供給しつつやわらかいグルーヴを作っていました。ブラシのプレイの時に特にそれが生きるように思いました。
「十五夜」は、寺村さんの感性溢れるピアノに自由に弾かせて、それをベースの磯部さんがサポートしつつ寺村さんから音を引き出させるように触発していき、ドラムスの大澤さんは二人を見守りつつリズムを支えてグルーヴさせて行っているように見えました。3人の関係がなんか微笑ましいのです。
「十五夜」のサウンドは強烈なインパクトはないのですがじわじわ心にくる感じです。
寺村さんのピアノを聴いた感じでは、寺島レコードの売りである「演奏はガッツ」に結びつかないのですがどうなのでしょう?もう一つの売りである「曲は哀愁」の部分を寺村さんのピアノが担当して、「演奏はガッツ」はベースとドラムスが担当しているのでしょうか?音のバランスには目をつぶって、寺島レコードのCDも買おうかなあ~。
とここまでがファースト・セットの部分です。始まる前に結構生ビールを飲んだので、記憶が怪しいところがありますがご容赦下さい。
長くなりそうなので、休憩以降は明日のブログへと続きます。
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コメント
いっきさん、帰ってきました。ふ〜ぅ。やっぱり東京が一番ダゼ(笑)。ライブ!&クリニックとも大成功でした。キャパを越えるほどの入場者に慌てましたが、どうにか収容できました。どうも、沖縄のライブでは当日来た客は「満員です」と帰してしまうのではなく、「立ち見でもよろしければどうぞ」というのが定番なのだそうです。せっかく来たのだから・・・ということなのでしょうが、オイラは納得できません(笑)。その分、事前にチケットを買って貰った人が快適ではなくなるからね。ん〜今後はどうしようかな?まぁ、嬉しい悩みと云えば、嬉しい悩み。
投稿: tommy | 2008年7月29日 (火) 11時21分
tommyさん。こんばんは。
お疲れ様でした。ライブ&クリニック大成功&大盛況でよかったですね。
クリニック後の客席増設も凄いですよね。tommyさんのお客さんへの心遣いとできることはやるという姿勢には教えられます。
立ち見O.K.というのは沖縄の人のおおらかさなんでしょうかね~。悩みどころですね。
今回のライブでまたスコット・ラファロのファンが増えたんじゃないでしょうか。着々とコザに浸透していっていますよね。いつかは菊地さん招致ですね(笑)。
投稿: いっき | 2008年7月29日 (火) 20時52分
でもね。最近は悩みも多いんですよ(笑)。何と云ってもオイラのスピードについて行けない人たちからの非難も多い。地元のルールに従いなさいという人もいる。まぁ、殆どが誹謗中傷、嫉みに近いものだと思っているのですが、生活がかかっていない事が一番の要因でしょうね。「生活のために本気でやっているところに、遊びの店を持ち込むな」という事だと〜飲み物の価格350円も腹が立つのでしょう。店の人気が高くなるほど、風当たりは強くなると思います。まぁ、気にはしていませんが、気にしているフリはしないとね(笑)。それならコザ一番のカフェ、バー、ライブハウスに仕立てあげようと、余計に思うオイラです(笑)。
投稿: tommy | 2008年7月29日 (火) 21時33分
なるほど、いろいろ難しいですね。
うまくいくとうまくいったで誹謗中傷と嫉みはつきまとうものなんでしょうね。そんなことにめげず、tommyさんらしく既成概念をぶち破ってくださいね。
生活が苦しいときこそ逆に遊び心がないとダメなんじゃないかという気がします。でもそれって人間として器が大きくないとできないかな・・・。
投稿: いっき | 2008年7月29日 (火) 22時25分