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「ブルーノート廃盤セール」に行ってきました。

昨日ディスクユニオン新宿ジャズ館の「超・ブルーノート廃盤セール」に行ってきました。恒例のセールです。電車の到着時刻の関係でいつも開店の少し後にお店に入ります。このセールは人気が高いので毎度混雑しています。お店のスタッフ出勤時に並んでいる場合は整理券を配るらしいのですが、並んでいる人はいるのかな?

お店に入ると今回も混雑していました。全部買うわけじゃないのにめぼしいものを10枚くらい抱えている人もいます。前の同セールでお見かけした人もチラホラいます。私はさらっと棚をひと通り見て2枚くらい気になるものを確保した後、新入荷品なんかの棚をチェックします。というのもめぼしいものを抱えた人が買わないものを棚に戻したり、レジカウンターで盤質なんかをチェックした後に買わないものなどがもう一度棚に戻って来るからです。好みは人それぞれなので戻ってきたものが自分の好みのものだったりするのです。

ということで3枚くらい確保しました。昨今ブルーノート盤はどんどん入手できなくなっているので値段は上がる一方です。壁には5万円オーバーものがかなりあるし20万円を超えるものなんかも数枚あります。それだけ価値の高いオリジナル盤が集まっているということなのですが、このご時勢そんなものを買う人はそうそういませんよ。私なんかは1枚3万以下と決めています。それで高いものを1枚買うよりは1万円代前半のもの2枚買いたいのです。それから私は何よりコンディション重視です。「B+」(「A」は無いに等しい)でコメントでも「状態きれい」とか書いてあるものを選びます。

さて待ち時間に5/3に行われた「超・US廃盤セール」の棚もチェックしました。するとこちらにもほしいものがまだ3枚ほど残っていました。今回はブルーノートもほしいものがあまりないのでブルーノート1枚とUS廃盤1枚を買うことに決めました。各1枚ずつ選んでレジカウンターで盤質の目視チェックと試聴をさせてもらいました。O.K.でしたので購入!ではそれを紹介します。

P19 まずはジョー・ヘンダーソンの「インナー・アージ」です。『MONO、NY、溝なし、VAN GELDER刻印、耳あり、ジャケ傷み、コーティングなし、インナースリーブあり、コンディション「B」』というものです。コンディション「B」でしたが擦れは多めでも聴くとノイズは少なかったのでO.K.でした。値段もなんとか1万円台前半。これは後藤さん著「ジャズ選曲指南」で知り、最近の再発輸入盤でお茶を濁していたのでオリジナル盤がほしかったのです。

私はいくら条件が合ってもアルバムの内容が気に入らないものは買わないことに決めています。私はジャズファンであって、ブルーノートファン、オリジナル盤ファン、オーディオファン、ジャケットファンなどではないのです。良い演奏あってのジャズレコード集めなのです。

「インナ・アージー」(BLP4189、1964年rec.)のメンバーは、ジョー・ヘンダーソン(ts)、マッコイ・タイナー(p)、ボブ・クランショウ(b)、エルビン・ジョーンズ(ds)です。ジョーヘンのブルーノート第4作目にして同レーベル唯一のワンホーン・アルバムです。このメンバーですから新主流派のゴリゴリ・ハードバップですね。ジョーヘンのテナーのスモーキーな力強い音と個性的なうねるフレーズが満載で、マッコイの新しいハーモニー感覚による重厚な演奏やエルビンのうねる強力リズムは最高です。これは文句なくイイでしょ!

P20 次はハンク・ジョーンズの「カルテット-クインテット」です。『サボイ、赤レーベル、溝あり、RVG手書き、MONO、コーティングジャケ、コンディション「B+」』というものです。これは「盤きれい」のコメントどおりで良いコンディションでした。値段1万円強なら買いです。バンゲルダー録音ですが素直に録っています。これは後藤さん著「ジャズ・レーベル完全入門」で知り、日本盤を購入して私のお気に入りになったものです。オリジナル盤が入手できるとは思っていませんでした。

「カルテット-クインテット」(MG-12037、1955年rec.)のメンバーは、ハンク・ジョーンズ(p)、ドナルド・バード(tp)、エディ・ジョーンズ(b)、ケニー・クラーク(ds)、マッティ・ダイス(tp)です。全5曲中マッティ・ダイスが加わるのは2曲です。このアルバムは何が良いかって?バードのトランペットですよ。ストレートに淡々と吹くところがとても気持ち良いのです。ハンクの地味だけど要所を押さえるプレーもなかなかです。コテコテ「ステーキ」とは違った「マグロのさしみ」の味とでも言いましょうか?日本人好みの聴けば聴くほど味が出るアルバムなのです。

そうそう私の持っている日本盤(1991年発売のキング盤「最後のジャズLP」シリーズ、この盤もなかなか良い音)は寺島さんがライナーノーツを書いています。このアルバムはジャズ喫茶のオヤジが知る隠れた良盤なのです。

P21 最後にディスクユニオン吉祥寺ジャズ館で買ったオリジナル盤、ポール・デスモンドの「テイク・テン」を紹介します。この盤は人気がありませんね。オリジナル盤、溝あり、コンディション「A/B」で\2,835です。メンバーは、ポール・デスモンド(as)、ジム・ホール(g)、ジーン・チェリコ(b)、コニー・ケイ(ds)です。こちらはジャズ本にもよく出てくる名盤なのですが内容が地味なせいもあり不人気なんですね。レーベルがRCA VICTORというものジャズファンにとってはインパクトがないんですよね。

これも日本盤を持っていて気に入っているアルバムです。寛ぎに溢れたデスモンドのアルトを満喫できる良いアルバムなんですけどね。ただ寛いでいるからと言ってだらだら演奏しているわけではありません。スジはきちんと1本通っていてクオリティーも高いです。趣味の良いジム・ホールのギターとのマッチングも最高。MJQのコニー・ケイのドラムも軽快にしてスインギー。ボサノバも数曲やっていてこれがなんとも快適なのです。ゴリゴリジャズの合間に時々無性に聴きたくなってしまいます。音だって実は大手RCAらしいHiFi録音なんですよ。素直な録音が音楽性に合っています。これはやっぱりオリジナル盤の方が音が良いですね。

最近、話題の廃盤・レア盤CDが再発されるので聴いてみると、内容が???なんて言うのがあって、ちょっと懐疑的な気分になっています。高い廃盤・レア盤CDを買う意味があるのかなあ?廃盤・レア盤CDは結構再発されますからね。デジタルはコピーしても劣化しないから、リマスタリングしなければ再発CDでも音は変わりません。まあジャケットが変わっちゃったりするんだけど、私は拘りませんので問題なしです。昔からレア盤は必ずしも名盤ではないと言われていますが、お店の宣伝に煽られてレア盤ばかり聴いているような人がいるとしたら、同じジャズファンとしてちょっと悲しい感じがします。余計なお世話なのかもしれませんが・・・。

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