たまにはオーディオの話題
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今日はメインシステムの自作プリアンプについてちょっと紹介します。
このプリアンプは自作とは言っても、秋葉原若松通商のフラットアンプ完成基板を使っています。このフラットアンプの回路はV-FET(2SK79)によるSRPP回路の1段増幅でNFBなしのシンプル極まりないものです。V-FETは3極真空管に近い特性を持った半導体で、素子の特性が素直なのでNFBをかけなくても程良い特性が出ます。それに真空管のようなヒーターがないので回路は簡潔になるしヒーターハムとも無縁です。
使用パーツには良いものを使いました。特にボリュームは東京光音電波製の受注生産のアッテネーターを使用しています。このボリュームは秋葉原海神無線で発注しました。納品まで1ヶ月くらいかかり、値段も高かったです。入力切替スイッチはセイデンのロータリー・スイッチで1入力に対して2接点を並列にして信頼度を高めています。
電源にも凝っていて、フラットアンプ基板に実装されていた左右供用の安定化電源回路の部品をはずし、別のユニバーサルプリント基板に左右独立の安定化電源回路を組んでいます。さらに整流後に左右別のチョーク・トランス(30H、300mA)を通してから安定化電源回路に供給しています。チョーク・トランスは出来るだけ小型でインダクタンスが大きいものを探して、秋葉原ラジオセンター内の内田ラジオ(知る人ぞ知るオバチャンのアンティック・ラジオ店)で買いました。
ケースはタカチ製です。フロント/リアパネルが3mm厚なので加工が大変でした。配線材は、単線が古河電工のOFC線で、同軸線がモガミ製です。秋葉原オヤイデ電気で買いました。電源トランスは秋葉原ノグチトランスのカットコア・トランスを使っています。入力ジャックから切替スイッチまでは単線で配線していますが特にノイズは気になりません。最初はフロントパネルにレタリングをしようと思い、インスタントレタリングを買ったのですが結局していません。
このアンプは部品を購入してから完成までに2年くらいかかっています。電源基板を作ったのが1年後くらいで、ケースに穴加工をして部品を取り付けたのが半年後くらい、配線をしたのはさらに半年後くらいです。最近どうも作ろうと思ってから実行に移すまでに時間がかかってしまいます。
このアンプはゲインが高すぎて最初作った状態では残留ノイズが目立ちました。そこで無理やり出力抵抗を分割してゲインを落としています。ノイズはなくなりましたがゲインが低めなので、ボリュームは一般的なアンプより上げる必要があります。まあヴォリュームはできるだけ上げて使ったほうが良いと思っているのでこれで良しとしています。音は変な癖がなく満足しています。
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