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甲府「桜座」の「黒田京子トリオ」ライブ

昨日、甲府「桜座」の「黒田京子トリオ」のライブへ行ってきました。トリオのメンバーは黒田京子さん:ピアノ、太田恵資さん:ヴァイオリン,ヴォイス、翠川敬基さん:チェロです。黒田京子トリオについては http://www2u.biglobe.ne.jp/%7Ekkyoko/trio/top.html をご覧下さい。

私は早坂紗知さんのグループで黒田さんを知りそれから気になる存在でした。このブログで前に書いたように、早坂さんのグループは一度ライブを見ています。黒田さんは甲府「桜座」に何度か来ていたと思いますが、私はこれまで一度も見に行ったことはありませんでした。そこで今回、いつもジャズの管楽器の音ばかり聴いているので、たまには弦楽器の音も聴いてみたくなって、黒田京子トリオを見にいくことにしました。実はCDも聴いたことがなく全く初めてなのでした。どうなることやら。

Live4 開演が少し遅くなったのですが、どうやら太田さんの到着が遅れたらしいです。まっご愛嬌。1部の始まりは「hindehinde」、楽器の編成からしてやっぱり現代音楽的な演奏なんだなあと思いつつ、なかなか快適な演奏でした。曲が終わって黒田さんが軽く挨拶して、その後は太田さんがMCを担当することに、ぼそぼそつぶやきトークが良いです。1部はアルバム『Do You Like B?』からやるそうです。と言っても私、「聴いたことありませんから!」

ちなみに上記アルバムは買って帰りました。それを聴いて記憶を補足しながらこのレポートを書いています。

2曲目は黒田さん作「Nijuoku-Konen no Kodoku」(読みにくいかも知れませんがCDの表記に従いました。20億光年の孤独)、宇宙の果てというイメージの神秘的な曲です。寂しげなんだけど憂鬱感はありません。何か内に秘めたる力があるというのか?

3曲目は太田さん作の「moko-haan」です。水?焼酎?で喉をうるおして太田さんがうなりのようなホーミーのような変なヴォイスを・・・、これが渋い声で良い味、太田さんのお人柄なのかかいやらしさがなく自然発生的なのが◎です。黒田さんが手拍子で軽妙なリズムをとるのも楽しい!これは民族音楽フレーバー、ワールド・ミュージックもやるんですね、このトリオ。ここらあたりから私、楽しくなってきました。

Live3_2 そして4曲目は富樫雅彦さんの「waltz step」。私はこの曲を佐藤允彦さんのアルバム「Live at Mores」で演奏されているのを聴いて好きになりました。サーカスを連想させる甘くせつないワルツ曲。この日、この曲が一番良かったです。まあ好きな曲というのが大なんですけど・・・。3人によって曲の持つイメージが広がり、優しい曲になっていました。やっぱり曲が良いと演奏も良くなるんだなあ~。これはジャズだよね。

1部ラストは翠川さん作「check1」。タンゴ風の曲想のアップテンポの楽しい曲です。体がうきうきする感じが良いです。ここまで1時間弱ですが短く感じました。

ここまで聴いて、このトリオは、クラシック、ジャス、ワールド・ミュージックなどの要素を持って即興演奏するグループなんだと思いました。ソロをとるタイミングの間合いやソロとバックのコントラストは絶妙のコンビネーションでリズム感なんかも息はピッタリ。堅苦しさがなくフレキシブルなところや、聴こえないくらいの弱音からピアノの強打までダイナミックレンジが大きいのに優しい感触が良かったです。なにか「品」があるんですよね。

Live5 さて2部の始まりです。富樫さん作「valencia」。曲の途中で太田さんが小型拡声器を持ったので、これはやばいかも?と思いましたが、ぜんぜん。フランス語?のようなつぶやきでエコー効果?のようなノスタルジックな感じを引き出すセンスの良いものでした。富樫さんは良い曲をたくさん作ったんですよね。

2曲目も富樫さんの曲、これは前述のアルバムには入っていないそうです。この曲が終わった後にハプニング?があったせいなのか、この曲の記憶があまりありません。

そのハプニングとは?桜座の従業員が5月に結婚して今日招待しているので、彼らのために1曲やって下さいというもの。無茶ぶりですよ。あなた!太田さんは結婚生活の極意などをつぶやきつつうまくかわして?「次にやる曲がちょうどいいんじゃないでしょうか?」と彼らに捧げることに、私たちも彼らに祝福の拍手をしました。この幸せもの!

Live6 その3曲目は樹齢400年の樹にインスパイアされて黒田さんが作った曲でした。情景が浮かんでくるような曲でした。良い天気、荒、雨降り、雪・・・その樹をとりまく気候の変化は、結婚した2人に訪れるであろういろいろな状況にも似ているのでありました。ホントだピッタリじゃありませんか!めでたしめでたし。

4曲目は翠川さん作「あの日」。これも前曲に似てなんか情景が浮かんでくるような曲でした。太田さんのタンバリンを大きくしたような太鼓(すずはなし)のプレー、黒田さんのポエトリー・リーディング少々も良い味付けになっていました。この2曲のような曲がこのトリオのめざす音楽なんなのかな?と思いました。とくにジャンルわけとか不要な黒田京子トリオの音楽です。

最後は4ビートの一番ジャズ的な曲。翠川さんのチェロのピチカートがカッコよく決まっていました。翠川さんは昔ジャズのベースを弾いていたらしいです。

アンコールは「Baka no Watashi」。その前に、久々に会った友達、先ほどの新婚の2人、「桜座」のライブを仕切っている方(昔、新宿PIT INにいたとのことで、「桜座」にくるジャズ・ミュージシャンの方は皆昔お世話になったと言います。凄い方なのです。)、「桜座」、甲府の人の幸せを願ってということで、黒田さんがお友達の方とデュエットで「高砂や」を熱唱。途中で太田さんが小型拡声器内臓のパトサイレン音でちょっと乱入というお茶目なところもあって、アンコール曲へ突入。

楽しいライブでした。ライブ後、カフェ・ラウンジ?スペースの机を並べ変えて鍋かなんかを出してましたから、スタッフや友達と打ち上げパーティーをやったんでしょうね。

P36 そうそう2枚目のCDが資金不足で出せないとか冗談?を言っていまいたが、1枚目(写真)が曲のモチーフ+αと言う感じの短い曲が多いので、2枚目は是非ライブ録音にしてほしいなあと思いました。今回のライブを観て強くそう思いました。

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