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レコード屋巡りその3

渋谷のレコード屋巡りの続きです。

「イエロー・ポップ渋谷店」は東急ハンズ裏の坂の辺りにあります。ここはオールジャンルの中古専門店でレコードとCDを扱っています。お店は明るくて広めです。お客さんの出入りも頻繁にあります。こういうお店ではごくありふれたものの中に意外な掘り出し物が入っている場合があるので要注意です。ディスクユニオンには少ない定番フュージョンものなんかも狙い目です。

ここでは「ミュージック・インク」(1970年rec. STRATA-EAST RECORDS)の再発盤\1,300とリー・リトナーの「イン・リオ」(1979年rec. JVC)\800の2枚を買いました。  「ミュージック・インク」はチャールス・トリバー(tp)とスタンリー・カウエル(p)を中心としたグループです。この2人はSTRATA-EASTレーベルを立ち上げ、当時の黒人ジャズを引っ張った人達です。このアルバムではホーンアンサンブルをバックに熱いスピリチュアル・ジャズが繰り広げられます。  「イン・リオ」はリトナーが全編アコースティック・ギターを弾いたブラジル志向のアルバムで快適なフュージョン・サウンドになっています。これは定番フージョン・アルバムとして押さえておきました。コンディション「A」だったのですが、プチノイズが少々出ますね。

次は「イエロー・ポップ渋谷店」の斜め向かいのビルにある「マザーズ・レコード」へ行きました。ここは久々の魔窟系です。CDやレコードが山のように積み上げてあり、人が通れる隙間はほんの少しです。このお店は”マイルス・デイビス中心のジャズとフージョンやロックなど”を扱っています。ここはディープなマニア向けのお店です。多分ブート系のマイルスのCDがたくさんあるのですが、そっちはあんまり得意分野ではないのでレコードを見ることに。

わけも分からないままふらふらと奥に入っていったら、たまたまそこにマイルスのレコードが・・・、店主が上に乗せてあった商品をどかしてくれて、レコードを見ることができました。マイルスのレコードは例の「ビッグ・ジャズ・フュージョン23」シリーズのものが結構ありました。値段は高めですね。私はその手のレコードはリアルタイムで買っていますから今更という感じです。店主が「プログレのレコードがこっちにありますよ。」と上に乗っていたものをまたどかしてくれたので数枚見たのですが・・・、早急に退散することになりました。ゴメンナサイ!私には手におえません(笑)。

次のお店はハチ公前の通りを北にいったところにあるビルの中ににあるのですが、居る場所を勘違いしてしまい、そのビルを探して公園通りを右往左往してしまいました。私は地図を見るのは得意なはずなのですが・・・。

ということで「DISQUES DU MONDE」へ。ビルのワンルームのこじんまりしたお店ですが、機能的で無駄のないインテリアになってます。レコードは棚にきれいに整理されかつ余裕を持って入れられているので見やすいです。ここもお店に入ると荷物を入り口の棚に置くように言われました。スピリチュアル・ジャズやソウルやレアグルーヴなどの専門店です。

ジャズと新入荷の棚をひととおり見て気になるものがいくつかありましたが、次に行くお店に期待してたのと予算の関係からここでは買わないことにしました。お店を出るときに店主が「ありがとうございました。」と、何も買っていないのでちょっと後ろめたい感じです。でもこの一言は気持ちが良いですね。次に行った時は何か買いますよ。

同ビルにある「NOTHIN’ BUT RECORDS」へ。ここもビルのワンルームのこじんまりしたお店ですが、こちらは雑然とレコード棚(箱)が置いてあります。ジャズのレコードもDJ向けですね。輸入盤のレア盤が中心で値段もそれなりで、安いものはあまりありません。コンディション表記もありません。店主は気さくな今時のお兄さんで、先にいたお客さんと楽しそうに話をしていました。

ひと通りジャズのレコードをチェックして2枚ほど抜いたら、店主が「それ試聴しますか?」と声をかけてくれたので、聴かせてもらうことにしました。プレーヤーにレコードを乗せるとヒョイヒョイと針を移動して両面ちょっとずつ曲を聴かせてくれます。さすがDJスタイルですね。私はあまりこの手のレコード店に行ったことがなかったので、この聴かせ方は新鮮でした。良さそうでしたがわざわざレコードを買うのもどうかな~。

聴かせてもらったのはSTUNTレーベルのレコードで女性ヴォーカルもの。キーボードは知らない人ですが、ベースはマッズ・ヴィンディングでドラムはアレックス・リールです。これはCDも出ているが日本には輸入されていないようです。店主はデンマークをはじめヨーロッパへよく買い付けにいくそうで、ヨーロピアンジャズには力を入れているようです。

P15 さて私が抜いたもう1枚はクラーク=ボラーン・ビッグ・バンドの「オープン・ドア」(1967年rec. 1975年MUSE RECORDS)\4,800です。店主が突然「それは\3,800でいいですよ。」と、いきなり\1,000引きです。私値引きに弱いんですよね。これは買うことにしました。ここの店主、なかなか商売上手です。  このビッグ・バンドはケニー・クラーク(ds)とフランシー・ボラーン(p,arr)の2人による双頭ビッグ・バンドで、メンバーもヨーロッパの名手勢揃いの凄いものです。そのサウンドは重厚華麗でドライブ感溢れるリズムに支えられた大変気持ちの良いものですよ。

店主が「ジャスはたくさんあるんですがあまり陳列していないので、探しているものがあったら言って下さい。」なんて言いながらアン・バートンの「ブルー・バートン」の同じもの数枚やモニカ・ゼッタルンドの「ワルツ・フォー・デビー」なども見せてくれました。いづれも値段は高いようです。棚にはハリー・バーヴィクの「ユー・オア・ノー・ワン」(「JAZZとびっきり新定盤500」に掲載)\12,600なんかも入っていました。ここはヨーロッパのレア盤を探している方は覗いてみる価値ありだと思います。コンディションが気になる場合は試聴させてもらえば良いと思います。

帰り際に店主が「すみません!」と。「オープン・ドア」をちょっと無理強いして買わせたように感じたようです。私はレア盤だしこの値段なら問題なしと思っていたので、「クラーク=ボラーン・ビッグ・バンドは好きなので大丈夫ですよ。」と言ってお店を後にしました。店主はなかなか気さくで良い人なのでした。次はヨーロッパ・レア盤をもう少し知ってから行こうかと思います。

渋谷編はここまでです。今回は全て初めて行ったお店なのですがそれぞれ個性的で楽しかったです。渋谷を後にしてまだ続きがあるのですがそれはまた明日。

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