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ヨーロピアン・ギター

今日はヨーロピアン・ギターの2枚を紹介します。紹介したいアルバムは多々あれど、何か切り口が必要だし、短いなりに紹介文を書くのも大変なのです。

P187まずはフェレンツ・シュネートベルガーの「ノマド」(2005年rec. enya)です。メンバーはフェレンツ・シュネートベルガー(ac-g)、アリルド・アンデルセン(b,electronics)、パオロ・ヴィナッチア(ds,electronics)です。アコースティック・ギター・トリオで、エレクトロニクスはほんの少しサウンド・エフェクトとして使う曲があるだけです。Amazonで購入できます。

1曲目は哀愁漂うメロディーのスロー・ナンバー。アコースティック・ギターの柔らかい音とアンデルセンの深みのあるベース音が心を落着かせてくれます。シュネートベルガーはジプシー系譜のギターを弾き、消して浮ついた調子にならないで一音一音噛み締めるように丁寧に弾いて行きます。そこにアンデルセンのベースが深くネットリからみつき、ドラムスが小気味良くアクセントをつけるという按配です。

曲はシュネートベルガーとアンデルセンが書いていますが、同じ方向性で書いているので統一感があります。全編風景が浮かんでくるような哀愁漂う佳曲です。サウンドはコンテンポラリー系でヒーリング的な心地良さがあります。しかし安易なヒーリング・ミュージックと言うのではなく、芸術性や質の高さを持った作品であることが伝わってきます。かと言って極度な繊細さとか難解とか言う感じではありません。また録音の良さがより音楽性を際立たせています。

P188_2次はヤン・エリック・コングスハウクの「ディ・アザー・ワールド」(1998年rec. ACT MUSIC)です。メンバーはヤン・エリック・コングスハウク(g)、スベイン・オラフ・ヘルスタッド(p)、ハラルド・ヨハンセン(b)、パー・オッドバー・ヨハンセン(ds)です。ギター・カルテットですね。このアルバムは雑誌「ジャズ・マスター・マガジンVOL.3」の記事「直感で選ぶ『ジャケ買い』コレクション」の中で紹介されていて、それに惹かれて購入したものです。Amazonで購入できます。

ヤン・エリック・コングスハウクはECMレーベルの録音エンジニアとして有名です。ECMサウンドを作っている人ですね。この人がこんなにギターが上手だとは知りませんでした。録音エンジニアは当然本人がやっていて、これまた当然オスローのレインボー・スタジオで録音されています。録音は特にハイファイ感を強調するようなところは無く、極素直に良く録られています。良識を感じさせるものですね。

収録曲はスタンダード4曲とコングスハウク作6曲です。コングスハウクの作る曲がまたどれも佳曲なのです。この人はいろいろな才能を持っているんですね。演奏のほうは特に上手いとか凄いとか言うのではなく、肩の力が抜けた寛ぎに溢れたものです。でもじっくり聴けばこれはこれでなかなか味わいがあるものです。ちょっとわかりずらいかもしれませんが、ジャケットのバックにはうすく本人の笑顔のポートレートが写っているんです。この雰囲気がアルバムのサウンドを現しているかのようです。それにこのワイン色好きだな~。

尖がったジャズや怖いジャズも好きですがそればかりでは疲れるので、こう言ったものも挟みながら聴くというのが、私のジャズ聴きのバランス感覚です。

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