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「ディス・アイ・ディグ・オブ・ユー」

「ディス・アイ・ディグ・オブ・ユー」という曲ご存知ですか?ハンク・モブレーのアルバム「ソウル・ステーション」に収録されているモブレー作の曲です。モブレーはロリンズやコルトレーンのような時代を築いたサックス奏者ではないですが、ハード・バップというフォーマットの中で手堅くポジションを確立していたと思います。そんなモブレーの「ディス・アイ・ディグ・オブ・ユー」を若手サックス奏者がやったアルバムを紹介します。

P191 最初にモブレーの「ソウル・ステーション」(1960年rec. Blue Note)を紹介しておきます。メンバーは、ハンク・モブレー(ts)、ウィントン・ケリー(p)、ポール・チェンバース(b)、アート・ブレイキー(ds)です。ワンホーン・カルッテットなのでモブレーの淡々として繊細なプレーが満喫できます。ふわっと柔らかいサックスの音が良いのですが、ともするとモッサリしてキレがないと言われてしまうのが惜しいところです。ケリーの鍵盤上をコロコロころがる粒立ちの良いピアノや、ブレイキーの元気なドラムも魅力です。聴いておくべき定番アルバムですよね。

P192 さて若手のアルバムはこれ。リッキー・ウッダードの「カリフォルニア・クッキング!」(1991年rec. CANDID/Black Lion)です。メンバーは、リッキー・ウッダード(as,ts)、ドゥワイト・ディッカーソン(p)、トニー・デュマス(b)、ハロルド・メイソン(ds)です。これもワンホーン・カルテットです。これは「ジャズ選曲指南」に掲載されているアルバムです。私は中古CDをすぐに見つけて買いました。Amazonで購入できます。ちなみに、ライナーノーツを書いているのは後藤雅洋さんです。

ウッダードの音は”コクがあるのにキレがある”という感じのなかなか魅力的なもので、演奏は王道ハードバップです。1曲目はサックスとドラムだけで数フレーズ吹いてすぐにピアノとベースが入るのですが、ここを聴くだけでノリノリ感が湧いてきます。そのまま続くサックス・ソロがグングン押してきて気分はウキウキ、リズム隊もドライブ感をしっかりサポートしていてこれは快適ですぞ。

つづくスロー・バラードは浮つくような感じはなくじっくり吹いてなかなか堂々としたものです。そして「ディス・アイ・ディグ・オブ・ユー」、原曲を大事にしてオーソドックスにやっていますね。そしてここでもノリノリです。いや~快適快適のハードバップアルバムです。アルト・サックスも吹いていますが、こちらも太く厚くかつキレもある音で気持ち良いです。この手のやつだとエリック・アレキサンダーばかりが取り上げられますが、リッキー・ウッダードも負けていませんので、ヨロシク!

今度の土曜日4月12日に、ジャズ喫茶「いーぐる」http://www.02.246.ne.jp/~unamas/eagle.htmlで「ハンク・モブレイ特集」がありますよ。
行ってみようかな。

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