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TBS「ご起源さん」からデブくんのジャズ

昨日、TBSの番組”ご起源さん”の最後にやったネタ「「デブ」と最初に呼ばれた人は誰?」の回答を覚えていますか?喜劇俳優兼映画監督の「ロスコー・アーバックル」でしたよね。この人の愛称が「fatty:ファッティー」と言うことで、日本語ではそれを「デブくん」と訳していたということでしたね。

この「ロスコー・アーバックル」にインスパイアされてアルバムを作ちゃった人がいます。そうジャズ・トランペッターのデイヴ・ダグラスです。そのアルバム・タイトルは「キーストン」、無声映画を制作したアメリカの映画会社の名前からとったらしいです。「ロスコー・アーバックル」はこの映画会社から作品を出していたとのことです。

デイヴ・ダグラスはアバンギャルド・サックス奏者にしてコンポーザーのジョン・ゾーンの下から出てきた人ですね。今や説明不要の、自らいろいろなグループを率いて活躍しているトランペッターです。

P159 さて「キーストン」(2005年、GREENLEAF MUSIC)ですが、メンバーはデイヴ・ダグラス(tp)、ジェイミー・サフト(wurlitzer)、ジーン・レイク(ds)、マーカス・ストリックランド(sax)、ブラッド・ジョーンズ(b)、DJ・オリバ(turntables)です。楽器構成から分かると思いますが、エレクトリック・バンドです。ダークでレイジーなファンク・グルーヴ・サウンドになっていますが、デイヴ・ダグラスのトランペットとマーカス・ストリックランドのサックスは至ってクールにやっています。ジェイミー・サフトのウーリッツァーがサウンドの色彩を決めていますね。全編にわたりカッコイイ・サウンドになっています。

ここでウーリッツァー(wurlitzer)の補足説明をします。ウーリッツァー・ピアノは、有名なフェンダー・ローズ(rhodes)・ピアノと同じエレクトリック・ピアノです。ジャズ界でエレクトリック・ピアノと言えばフェンダー・ローズになってしまうようですが、ポップスやロックではウーリッツァー・ピアノも広く使われています。この2台のエレクトリック・ピアノは発音構造が異なる(詳細はネットで検索してください)ので、出てくる音色も異なります。私にはウーリッツァーのほうがワイルドな音に感じられます。ちなみに愛称は「ウーリー」なんだとか。

このアルバムには、ロスコー・アーバックルの無声映画「FATTY & MABEL ADRIFT」(1916年作品、日本未公開、34分)に、このアルバムの曲がサウンド・トラックとして使われたDVDも付いています。映画はおもしろいものですがサウンドは合っていませんね。何でこのストーリーにこの曲なの???と言う感じですが、そこがアバンギャルドで良いのかも?

このグループのライブは、スクリーンに映画を上映しながら演奏しているそうですが、映像とは関係なく曲だけ聴いても充分楽しめます。その証拠に昨年にはこのグループのライブ・アルバムが発売されています。私はまだ購入していませんが、購入しようと思っています。

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