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久々にオーディオの話題

久々にオーディオの話題です。とは言っても最近のオーディオ機器の話ではなく昔の機器の修理についてです。

P126私は以前に紹介した2台のレコードプレーヤー:ROKSANラディウス3/SME3009RとDENON DP-80/FR-64fxのほかにもう1台予備器としてDENON DP-3700Fも持っています。これはターンテーブルの回転が不良だったものをオークションで安く入手したものです。このターンテーブル部は当時一世を風靡したダイレクトドライブのDP-3000です。不良の原因はサーボ制御が効かず高速回転してしまうというもの(ありがちな故障)でした。これを修理して使用しようというわけです。ちなみにDP-3000はクオーツロック(水晶発信器で高精度に回転を制御)ではありません。

P127このターンテーブルは中を開けてみると非常にシンプルなものであることがわかりました。ご覧のようにモーター(中央の銀色の太い円筒)と電源トランス(奥の金色の箱)とコンデンサ(奥の銀色の細長い円筒)と制御基板(手前)が各1個と操作部(右側の黒いカバー部)しかありません。業務用にも使われるだけあって、メンテナンスがやり易い用にシンプルになっていたのでしょう。修理箇所はというとサーボ制御が効かないのですから制御基板になります。

P128基板修理で問題になるのがトランジスタです。DP-80修理の時はトランジスタが製造中止のものばかりで代品を探すのにとても苦労しました。さてDP-3000はというと、これが汎用品だったので秋葉原でまだ売っています。1種類見つからないものがありますが、これは代品が簡単に見つかりました。(注)3年程前のことで最近は未確認です。トランジスタも安いものばかりです。写真は修理後のものです。

ただしメタルキャン型のトランジスタが2個使われているのですがこれは見つからないと思います。代替品を使う場合はモールド型になるでしょうから、実装には工夫が必要になります。でもこのトランジスタは壊れにくいようです。それから専用ICが1個使われていてこれも入手困難でしょう(秋葉原で入手可能。コメント参照)。実はこれまでにオークションで故障したDP-3000を5台入手して修理したのですが、いずれも制御基板に実装されている小型トランジスタが壊れていました。それから制御基板は旧型と新型の2種類があり、実装部品が少し異なるものがあることもわかりました。

修理にあたっては、全ての小型トランジスタと電解コンデンサとブロック型ダイオードを交換しました。もちろん全ヶ所の古い半田を吸い取って新しく半田をやり直しました。メタルキャン型トランジスタは放熱用アルミ板に取付けてありますが、放熱効率をよくするためにシリコングリスも塗り直しました。これで快調に動作しています。このターンテーブルは修理がやり易いので腕に自信のある方は修理にトライしてみてはいかがでしょうか?

さて、おもしろいことにオークションをとおしてDP-3000の修理を依頼してきた方がいて、ものを送ってもらって故障原因を調べたところ、回転スタートのマイクロスイッチが接触不良になっていました。このマイクロスイッチも代替品(オムロン製)が容易に入手できました。

プレーヤーDP-3000Fに話を戻しますが、本来アームはDA-305相当品が実装されています。このDA-305は回転部がゴムで支持されていて音が柔らかくなる傾向があります。私はこれが嫌いなのでアームはFR-54を実装しています。それと私が入手したものはモーター軸受けの磨耗も少ないようでストップ・スイッチを押してから回転が止まるまで50秒くらいかかります。ちなみにDP-3000はブレーキ機構はありませんので、回転が自然に止まるのを待つとレコード交換に時間がかかります。

キャビネットDK-100とターンテーブルDP-3000のアームレス・プレーヤーDP-3500へ、アームFR-54を実装したものは当時ベストセラーだったらしいですが、今聴いても特に不満は感じられません。オーディオ全盛期の良いものはちゃんとメンテナンスすれば今でも充分通用しますね。

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コメント

私もDP-3000を所有していますので大変興味深く拝見させて頂きました。
そろそろオーバーホールと思っていますが、自分で出来るスキルも道具も持ち合わせていません。
私も可能であればオーバーホールをお願いしたいと思っております。

投稿: yossan | 2008年3月23日 (日) 09時41分

yossanさんこんにちは。いっきです。
東京に住んでいたときは簡単に秋葉原へ部品を買いにいけたのですが、山梨県甲府からだとそうもいかないので最近はこいうことはやっていません。
オーバーホールをお考えでしたら専門の業者へご依頼されたほうが良いのではないかと思います。
自分の気に入った機器を大切に使うことは良いことですよね。お力になれなくて申し訳ありません。

投稿: いっき | 2008年3月23日 (日) 10時57分

こんばんは、朝コメント書き込んだのですが反映されていないので再度書き込ませて頂きます。
わたしのDP-3000もスイッチが不調になっています。内部のTRは情報が多いので問題なく調達できましたがマイクロ・スイッチはいっきさんの情報のみでした。念の為、マイクロ・スイッチも用意したいのですが型番、購入店等判りましたら教えて頂きたく書き込みました。

投稿: ばーどらんど | 2008年5月11日 (日) 23時40分

ばーどらんどさんこんにちは。いっきです。
マイクロスイッチの型番は「SS-5GL」です。オムロンのホームページのデーターがありますので参照願います。http://www.omron.co.jp/ecb/products/sw/12/ss.html
私は秋葉原のお店で買ったのですがどこで買ったのかは忘れてしまいました。ごめんなさい。特殊な部品ではないのでオムロンのスイッチを売っているパーツ店ならば扱っているのではないかと思います。
この記事に対する反響があってびっくりしています。DP-3000は当時すごく売れたんですね。それを修理して使っている方がたくさんいるというのも凄いことです。これだけ愛用されているオーディオ機器というのも珍しいでしょうね。

投稿: いっき | 2008年5月12日 (月) 13時14分

こんにちは。
早速のご返事有難うございました。ラジオ会館あたりで購入できそうです。
ところでDP-3000に使われているICのTA7061APですが下記の店で購入可能です。これもネットのDP-3000修理記録からです。

http://www.mscom.or.jp/tkt01/hp/takahiro.htm

投稿: ばーどらんど | 2008年5月12日 (月) 14時48分

ばーどらんどさん。こんばんは。いっきです。
スイッチの件、有効活用していただければ幸いです。
IC:TA7061APの情報を教えていただきありがとうございます。
今度秋葉原へ行った時に2個くらい買ってこようと思います。在庫がまだあると良いのですが・・・。
DP-3000の修理に関するブログがいくつかあるようですね。検索して覗いてみます。

投稿: いっき | 2008年5月12日 (月) 21時06分

こんばんは、いっきさん。

ICの件ですが2週間ぐらい前に買った時はかなりの量が入った(100個以上)ビニール袋の中から出てきましたのでまだ大丈夫かと。120~130円/個でしたので2台所有しているので5個ほど買いました。

投稿: ばーどらんど | 2008年5月13日 (火) 01時06分

ばーどらんどさん。ICの情報ありがとうございます。在庫の心配はなさそうですね。値段も安いんですね。

投稿: いっき | 2008年5月13日 (火) 01時49分

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