« ジャズ喫茶「A&F」のCD | トップページ | 「KIKI BAND」in甲府「桜座」 »

シャープ・ナイン・レコーズはなかなか良い

シャープ・ナイン・レコーズというマイナー・レーベルがありますよね。最近買ったアウトレット(いつものことです)と未開封中古がシャープ・ナイン・レコーズのCDだったので、ちょっと気になってこのレーベルについて調べてみました。

買ったCDというのはディナ・デローズ(p,vo)の「アナザー・ワールド」(1999年)とマイク・ディルボ(as)の「フロム・ザ・インサイド・アウト」(1999年)の2枚です。どちらも私にとては気になるプレーヤーなのです。ディナ・デローズは昨年の甲府でのライブを観てから(ライブ・レポートはこのブログの第1回目)特にお気に入りの存在になってしまいました。マイク・ディルボは寺島本「新しいJAZZを聴け!」で「アルトの鋭いところを二人発見した。」と紹介されていたうちの一人です。さきにこの2枚のCDについて紹介します。

P153 まずはディナ・デローズの「アナザー・ワールド」(1999年)です。メンバーは、ディナ・デローズ:p,vo、スティーブ・ウィルソン:as,ss、イングリッド・ジェンセン:tp,flh、スティーブ・デイビス:tb、ドゥエイン・ブルーノ:b、マーク・テイラー:ds、ダニエル・サドウニック:perです。ディナ・デローズはこのレーベルでデビューしてこれは2作目のアルバムです。Amazonで購入できます。

このひとの歌は大人の女性のほのかな色気と優しさがありかつ小粋なところが好きですね。聴いていてほんわかした気分になるんですがそこがイイ。さらに凄いのはピアノが上手くてとてもスインギーだということです。このアルバムには歌のないピアノ・トリオでの曲が2曲入っているのですが、ここでの歌心溢れるスインギーでダイナミックなプレー、バップ・ピアノをなんの迷いもなく弾ききっているところがとても気持ち良いです。それからこのアルバムのイングリッド・ジェンセンのトランペットとフリューゲルホーンは良いですね。今更ですが見直しました。

P154 次はマイク・ディルボの「フロム・ザ・インサイド・アウト」(1999年)です。メンバーは、マイク・ディルボ:as、スティーブ・デイビス:tb、ブルース・バース:p、ナット・リーブス:b、カール・アレン:dsです。このレーベルでマイク・ディルボはこのアルバムのみです。この後クリス・クロス・ジャズへ移籍してしまいますね。Amazonで購入できます。

この人のアルト・サックスはアップ・テンポやミディアム・テンポの曲ではちょっと軽くて流れてしまうような感じがしますが、スロー・テンポの曲ではもう少し腰が据わってプレーに味が出てきますね。悪くはないのですがもう少し演奏に説得力が加わってほしいです。まあこれは1994年の録音(多分このレーベルがテープを買い取ったのでしょう)なのでもう14年たっていますから最近の演奏を聴いてみたいです。スティーブ・デイビスはこのアルバムでもディナ・デローズのアルバムでもそつなくプレーしています。チック・コリアの「オリジン」に参加したり、グループ「ワン・フォー・オール」に参加したりといろいろ活躍しているトロンボーン奏者ですね。

さてシャープ・ナイン・レコーズですがホーム・ページ http://www.sharpnine.com を見ると1995年に創立されて現在に至っているのがわかります。このレーベルがデビッド・ヘイゼルタイン、ディナ・デローズ、ワン・フォー・オールをレコーディング・デビューさせたんですね。新人発掘にも自信を持っているようです。まあディナ・デローズは今MAXJAZZへ移籍してしまいましたが。ここのカタログを見るとこの13年で41枚しかCDを出していません。量より質を重視しているのでしょう。それはCDを聴けばわかります。こういうこともあってかデビッド・ヘイゼルタインやワン・フォー・オールは他のレーベルでもたくさんCDを出していますね。

私は上記の他に以下の4枚を持っています。
デビッド・ヘイゼルタイン「ザ・クラシック・トリオ」(1997年)DIWから発売、中古購入。
タード・ハマー「サムシン’・スペシャル」(2001年)中古購入。
デビッド・ヘイゼルタイン「ザ・クラシック・トリオ・ミーツ・エリク・アレキサンダー」(2002年)アウトレット購入。
グラント・スチュアート「イン・ザ・スタイル・オブ・ザ・ナイト」(2007年)アウトレット購入。

というわけで1枚もまともに買っていませんがそれはそれとして、これら6枚を聴いてみてこのレーベルのCDはどれもがまじめに作られていると思います。ホーム・ページでも「ハイ・クオリティー・プロダクション」と謳っていますからね。なかなか良心的なレーベルだと思いますよ。なおここのCDは全てオーソドックスなバップ・スタイルだということをご承知おき下さい。私としてはアンソニー・ウォンジー、ジョー・ロック、ワン・フォー・オールなんかも買おうと思っています。多分中古かアウトレットでしょうけれど・・・。

さて明日は久しぶりに「桜座」へ「KIKI BAND」を観に行きます。昨年クリスマス・イヴの「渋さ知らズ」以来です。後ほどこちらにレポートを書きます。

|

« ジャズ喫茶「A&F」のCD | トップページ | 「KIKI BAND」in甲府「桜座」 »

ジャズ・アルバム紹介」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: シャープ・ナイン・レコーズはなかなか良い:

« ジャズ喫茶「A&F」のCD | トップページ | 「KIKI BAND」in甲府「桜座」 »