「いーぐる」で知ったマニアックな2枚
「いーぐる」へは連続講演の時に行くのですが、講演の前後にかかっているCDやレコードにさすがと言えるマニアックなものがあるので、そんな中から2枚紹介します。
まずアンディ・ナレル「スティックマン」(1981年、HipPocket)。アンディ・ナレル:settl drums,p,el-p、ケネス・ナッシュ:drums,percussion、スティーブ・アーキアーガ:el-g,aco-g、リッチー・ジラルド:el-b。ご存知のようにアンディ・ナレルはスティール・ドラムの名手です。これは彼の初リーダー作。ジャケットもなかなかカッコイイですよね。
初リーダー作ということもありジャズをやってますが、この後はフュージョン色が強まります。アンディはピアノも弾いていてなかなか上手ですね。全編に渡ってリッチー・ジラルドのフレットレス・ベースがいい味を出しています。スティーブ・アーキアーガのギター・ソロもなかなか聴かせますよ。日本人好みの哀愁感溢れる美曲をシンプルなアレンジでジャジーに聴かせます。派手さはありませんが心にじわっ~と染みてくる味のあるアルバムでオススメです。こういうのをお店でかける後藤さんのセンスは好きだなあ。
私はこのレコードを吉祥寺のBALLROOM RECORDのホーム・ページで見つけて買いに行きました。ここ通販もやっています。
もう1枚はアル・ヘイグ、ジミ・レイニーの「スペシャル・ブルー」(1974年、SPOTLITE)。アル・ヘイグ:p,el-p、ジミ・レイニー:g、ウィルバー・リトル:b、フランク・ガント:ds。アル・ヘイグがエレピを弾いているレコードがあったんですね。「フリーダム・ジャズ・ダンス」なんていう異色な選曲もあります。地味なジミ・レイニーのギターと哀感のあるアル・ヘイグのエレピが絶妙なブレンドを見せています。まさにスペシャル・ブルーな(特別に淹れた)ティーの味わいですね。ジャケットもこの感じをよく表しています。こちらも心にじわっ~と染みてくる味のあるアルバムです。
私はこのレコードを川崎の「TOPS」で見つけました。輸入盤ですが、ヨーロッパ盤にありがちなカッティング・レベルの非常に低い盤で、ヴォリュームを上げて聴いても何かしょぼい音なんで黄昏感が出まくってます。いづれ「TOPS」の話もブログにアップしようと思います。この日本盤を吉祥寺のディスク・ユニオンで見かけましたが、凄く安かったので世間一般には不人気盤なんでしょうね。マニアック盤の鑑です。
今日はおしまし。
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