アウトレットの2枚。何人の人が聴いたのか?
今日は昨年ディスク・ユニオンのアウトレット(ディスカウント)で買ったCD2枚を紹介します。これらのCDってもともと仕入れ数が少ないうえに、アウトレットになるくらいだから売れなかったということで、いったい日本中で何人くらい聴いた人がいるのだろう?ここで紹介してもまず聴いてもらえないだろう2枚です。
まずMarco Marzola(b)の「インポータント・ライフ」(2006年、Wide Music Records)。メンバーは、スティーブ・ターレ:tb、Shells、Nico Menci:p、Marco Marzola:b、Dion Parson:dsです。これジャケットが×、このジャケットを見て買おうと思う人がいるのでしょうか?では私はなぜ買ったのか?まず安かった、次にこのメンバーの中で唯一知っているスティーブ・ターレの存在、それから何となく良さそうな予感。
内容はいかに?トロンボーン・ワン・ホーンのまっとうな4ビート・ジャズです。スティーブ・ターレの爽快なトロンボーンが全編にわたって聴けます。この人派手さはありませんがテクニックもパワーもあり、バラードはまろやかな音でしっとり歌い上げます。例によってShells=ほら貝を吹いている曲もありますが、何かこもった音で私は苦手です。それからピアノが良いです。メロディアスでスウィンギーなソロ/バッキングをこなしますが、軽く流れるようなことはありません。ベース、ドラムとともにスティーブ・ターレを上手く盛り立てています。
次はアンケ・ヘルフリッヒの「ベター・タイムス・アヘッド」(2005年、Double Moon Records)です。メンバーは、アンケ・ヘルフリッヒ:p、ロイ・ハーグローブ(4曲にゲスト):tp,flh、マーチン・ジャコノフスキー:b、デヤン・テルジック:ds,perです。これは寺島靖国氏の「聴かずに死ねるか!JAZZこの一曲」に紹介されていたピアニストだったことロイ・ハーグローブの参加ということで買いました。
寺島氏が紹介しているだけあってメロディーを楽しめるピアノですね。イリアーヌ系ですがドイツ人ということでもう少し硬いところ(私の偏見?)もあります。ロイ・ハーグローブが入った曲で結構ハードなインプロも聴かせます。ヘルフリッヒが作る曲はメロディアスですが甘さに走らずなかなか良い曲ぞろいです。自作以外の3曲中2曲がモンクですが、今時の軽やかなハーモニーでスマートに弾きこなします。モンクの曲「アスク・ミー・ナウ」はピアノ・ソロですがケニー・バロンぽいかも?ロイ・ハーグローブはアップ、スローのどちらも上手いですね。さすがです。曲順もよく考えられていて楽しめる1枚。
以上2枚どこかで見つけたらよろしくねっ(笑)!
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