これでいいのか?ピアノ・トリオ、レア盤
最近のピアノ・トリオ人気やレア盤人気について少々。
グレイト・ジャズ・トリオ「チャプターⅡ」(1980年、EAST WIND)。これ有名なハンク・ジョーンズのグレイト・ジャズ・トリオのベースとドラムが、エディ・ゴメスとアル・フォスターにメンバー・チェンジした時のアルバム、ということでチャプターⅡ(第2章)です。初代のベースとドラムはロン・カーターとトニー・ウィリアムス。ヴィレッジ・バンガードのライブ盤で有名ですよね。
私がジャズを聴き始めた頃に買ったレコードです。地味なんですが味のある盤で何度聴いても飽きがこないんで私の愛聴盤です。ハンクのピアノの繊細で上品なスイング感が満喫できます。アル・フォスターのドラムの良さに目覚めた盤でもあります。このA面1曲目の「デュプレックス」はハンクが作った曲でなかなかキャッチーで、各人のソロも各々の長所が出たいい演奏なんですよ。
さて次にヨハン・クレメント・トリオ「トリオ」(1990年、AKAI[FULHOUSE])。この盤「幻のCD 廃盤/レア盤 掘り起こしコレクション」にレア度:5★として掲載されています。でも昨年再発されたので私買っちゃいました。「愉快に歌う彼のピアノは、聴いていると幸せな気分になる。・・・」とか前記の本に書いてあるので。
聴き進むうちに「アレ!!!」っと、「ウム・・・」聴いたことがある。そう10曲目に「デュプレックス」が入っているじゃありませんか!それも上記ハンクのアルバムのまんまコピーって、こんなことしていいの?もちろんソロは違いますよ。でも似ています。ハンクの演奏が好きだったんでしょうね。 しかしソロの質は明らかにハンクより落ちます。ピアノ・ベース・ドラム皆落ちます。当たり前と言えばそれまでで、そもそも比較するのがかわいそうなんですけれど。せめて違うやり方にすれば良かったのに。興醒めです。ボロが出ちゃいました。怖いですね~っ。
昨今のピアノ・トリオ人気、レア盤人気ってどうなんでしょう?上記の件が象徴している気がします。ただ気持ちよく聴こえれば良いのでしょうか?それを求めているならまあいいか?余計なお世話ですが、もっと奥があるんだけどな~。
その後、このCDはディスクユニオンへ売ってしまいました。
再発のため市場に多く出回っているとのことで、ピアノ・トリオにしては安値。
ついついユニオンの店員さんに愚痴ってしまいました。ゴメンナサイ!
レア本掲載CD・・・、再発盤で十分。
再発されないものは買う必要なし(笑)!
その後何枚か再発盤を買いましがほとんどN.G.。
あの本はダメ本ですね。
本に掲載されているだけでバカみたいな高値で販売するディスクユニオン。
結局は買う人がいるからそうなるわけでして、
買う人のバカさ加減が露呈している現象です。
まあ単なるコレクターの行為と思えばそれはそれでまあいいか。
音楽リスナーとしては無視すれば良いでしょう。
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