昨年観た「桜座」ライブから「2007KAIBUTUS LIVE!」
昨年観た「桜座」でのライブの中から「Inter Improvisation Music Festival 2007KAIBUTUS LIVE!」について。これフリージャズ界の大物によるライブでした。なんでこんなマニアックなメンバーのライブが甲府に来るの?
メンバーは、原田依幸:piano from Japan、ルイス・モホロ:drums from South Africa、ヘンリー・グライムス:bass from America、トリスタン・ホンジンガー:cello from Holland、トビアス・ディリアス:tenor saxophone,Clarinet from Germany
こんな私もフリー・ジャズはあまり聴きません。でもヘンリー・グライムスとトリスタン・ホンジンガーが観たかったのです。実はこの2人のCDも持っていませんでしたが、名前は雑誌などで知っていて、フリーの重鎮であることは知っていました。ジャズを聴き始めて間もないならいざ知らず、今ならフリーも楽しめるかな~っと。
こんなメンバーでお客さんが入るのかな?と心配しながら「桜座」へ行きました。ところが多くのお客さんがすでに開場を待っているではありませんか???でも良く見ると年配の方も多く、どう見てもフリー・ジャズを聴くようには見えない方も・・・。多分主催者側のつてで動員がかかったのではないかと・・・、このメンバーで観客が少ないのは、はっきり言って失礼ですからね。
ということでそこそこの入り具合で演奏が始まりました。当然と言えば当然なのですが、いきなりフリー・インプロビゼーションです。そのまま1時間ほどノン・ストップです。 トリスタン・ホンジンガーは、自分の世界を持っていて我が道を行くという感じです。2部では変な歌と振りでユーモアなところも見せていました。 ヘンリー・グライムスは、とにかくスケールが大きく、ベースの音が良かった。演奏を要所要所でリードし締める技には見とれました。 トビアス・ディリアスは、この時始めて知ったのですが、この中では年も若いながら大御所とよく亘りあっていたと思います。 ルイス・モホロは、ところどころ何かからまわりして、周りとかみあわないようなところがありました。 原田依幸は、そつなくこなしていましたが、個性がどうもよく見えて来なかったような気がしました。
さて1部が終わって休憩へ、近くにいた中年夫婦の方帰っちゃいました。他にも帰っちゃった方がちらほら。都合が悪かったのか?1部を見れば一応動員義務は果たせたのか? 2部の途中では近くにいた若いカップルも退席。まあ全編フリー・インプロビゼーションですから・・・。
私はヘンリー・グライムス中心に見ていましたが、楽しかったですよ。正直CDで聴くのは辛いところがありますが、ライブを観ていると奏者同士のやりとりやリードしている人の受渡しや間や身振り手振りなどが見えてずっと楽しめます。
CDの即売もしていたので、ヘンリー・グライムスの自主制作CD-Rを買ってきました。ドラムのラシッド・アリとのデュオで「ゴーイング・トゥ・ザ・リチュアル」。ヘンリー・グライムスのベースがおもいっきり楽しめますが、一般にはおすすめしません。これ4曲なんですが、トラックが1つしかありませんから、あしからず。
ではまた。
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