後藤氏「ジャズ選曲指南」はおもしろい
昨日は寺島氏の本を紹介したので、今日は後藤氏の本「ジャズ選曲指南」(2004年)を紹介します。この本CD・レコードの聴き方の提案です。CD・レコード4枚(ただし1枚当りの演奏時間はLPレコードの片面約20分相当)を一組として起承転結の要領で選びDJ気分で楽しもうというもの。
おもしろいのはこの聴き方もさることながら、選曲されているCD・レコードにあります。4枚×30組=120枚が紹介されているんですが、ジャズ喫茶店主ならではの凝った選曲なんです。定番からマニアックなもの、50年代から2000年代まで、ジャズ喫茶で実際にかけてふるいにかけられたものが厳選されています。私もかなりCD・レコードを持っているんですが、この本に掲載されているものは1/5くらいしか持っていませんでした。ジャズ喫茶恐るべし。
本にはCD・レコードの紹介文が詳しく書いてありましたが、後藤氏の考える起承転結を実感するにはCD・レコードを入手して聴くしかないっということで、私はここに掲載されたCD・レコードを全て集めることにしました。70年代以前はレコードでコンディションの良いものという条件もあったので集めるのには大変苦労しました。おかげで今残すところあと2枚となりました。1枚はブートレグなのでもう入手不可能かな。あと1枚は1997年の輸入盤だが、売れた枚数は多分少ないので中古盤もなかなか出ないだろう。
入手方法はディスクユニオンをはじめとして知っている東京のジャズレコード専門店、Amazonネットショップ、Yahoo!オークションを駆使しました。廃盤レコードでCDになっていないものなどは、中古盤を根気強く探しました。CDでも廃盤や店頭でみかけないものが結構ありました。個々のCD・レコードについては入手方法や内容をおいおい紹介していきます。
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