明けましておめでとうございます。

年末のご挨拶もせず、新年のご挨拶もすっかり遅くなりました。

ブログをご覧いただいた皆様、昨年はどうもありがとうござしました。

本年もどうぞよろしくお願いします。

さて、本年最初のお題はカートリッジです。
年始のお遊びということで年中無休のハードオフへ行ってきました。

ジャンク品のショーケースに面白そうなものを発見!
パイオニアのカートリッジPC-770EXです。
視聴時ノイズしか出なかったという代物。
でも観察したところカンチレバーもスタイラスも異常はなさそうで、音が出なくても針だけ無事なら、ヤフオクで互換品の本体を入手すれば聴けるだろうという魂胆で購入しました。このカートリッジは針に価値があるわけですから。

レジで値札より安いのでアレッと思ったら、新春初売り19%オフでした。
19%は2019年なので「19」ということでした。

持って帰って早速聴いてみると確かに爆音ノイズ。
よくあるアース不良時のノイズです。
本体内部で接触不良を起こしているのか?
シェルリード線が断線でもしているのか?

で、ヘッドシェルを見ていたらピンの長さが違うではありませんか。
ハハーンこれが原因じゃないの?

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元からこうなっているようで、こういうのは初めて見ました。
トーンアーム側のピンはバネで前後するようになっているので、ある程度の差は許容できるはずなのですが、短い方がきちんと接触できない可能性もあります。

ということで、ヘッドシェルを交換したらノイズは発生しなくなりました。
しかししばらくするとまた爆音ノイズ発生。
再度ヘッドシェルを差し直すとノイズは解消されたりされなかったり。

いろいろトライした結果、トーンアーム側のピン位置が微妙にずれて、きちんと接触していないのではないかという結論になりました。
トーンアーム側のピンは何とか元に戻り、普通に聴けるようになりました。
結果、かなりお安く動作品のPC-770EXを入手することができました。

このカートリッジは4チャンネル再生用の特殊楕円針が付いています。
パテ・マルコニー型研磨というものらしいです。
写真のとおりダイヤチップはかなり小さいもの。

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カンチレバーは普通のストレートタイプですが薄い軽量型で、サスペンションワイヤーが付いているシリーズの上位機種になります。

久しぶりに比較試聴をしました。

比較試聴の方法は2枚のリー・リトナー『オン・ザ・ライン』(ダイレクトカットディスク)を2台のレコードプレーヤーで同時にかけて、自作フォノイコライザーの入力セレクタで瞬時切替しながら比較する方法です。今回の比較の相手はシュアーM95HE。

レコードプレーヤーはビクターJL-B41(ACサーボモーターに換装)とデンオンDP-2000モーター/ビクターニュージンバルサポートトーンアーム/デンオンDP-77キャビネットです。これまで何度も比較試聴をして、レコードプレーヤーの音質差は無視できることが分っています。ヘッドシェルの差も同じ素材なら気になりません。

左 : シュアーM95HE(針:ハイパーエリプティカルN95HE)

右 : パイオニアPC-770EX(針:パテ・マルコニーPN-770EX)

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PC-770EXは出力がかなり小さいです。4チャンネルカートリッジのように高域を伸ばしたカートリッジは出力が小さくなります。多分超高域に追従できるよう振動系を軽くするために、マグネットを小型にしてあるからだと思います。でも音量がかなり小さいのでマグネットの劣化による減磁もあるかもしれません。なのでスイッチで切り替えるのと同時に音量も同じくらいになるように調整しながら試聴。

これも毎度思うのですが、超高域に追従する針形状のものは高音がきめ細やかになっておとなしくなります。当然の結果として松田聖子のサ行は非常に素直になって聴きやすいです。巷では4チャンネル用カートリッジは高音がきつくなるような話が出回っていますが、私がいくつか試聴した結果では、高音はおとなしくなる傾向があります。

誤解のもとは高音が伸びているから高音がよく出るという先入観だろうと私は思っています。それってプラシーボ効果ですよ(笑)! まあ4チャンネルカートリッジでもベリリウムカンチレバーの場合はベリリウムによる高音の華やぎだと思います。

PC-770EXは高音がおとなしいのでバランスの関係で中低音はよく出るように聴こえ、少し濃厚な風味があります。私としてはM95HEくらい高音が出てほしく、それによって感じる鮮やかな音が私は好きです。ただし接合楕円針との比較では、シュアーのハイパーエリプティカル針はおしとやかに聴こえます(笑)。

ついでに書いておくと、M97EDとM95HEを比較試聴したら音量はほぼ同じで、非常によく似た音でした。わずかな違いはM95HEのハイパーエリプティカル針の効果で、高音がほんの少しおとなしいというものでした。ひょっとするとこれも先入観なのかもしれません。

針圧1.5gでチェックレコードは問題なくトレースできるので、劣化しているにも関わらずトレース性能が落ちていないのは優秀だと思います。

シュアーのMM型カートリッジが一番しっくりくる私にとって、PC-770EXの音は手元に残しておきたいという程のものではありませんでした。

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レコードプレーヤー探訪 HT-500

その昔結構人気があったレコードプレーヤーを解剖してみました。
Lo-DのHT-500です。
ハードオフでカートリッジとヘッドシェルがないジャンク品(1,080円)を入手。
その後ヤフオクでカートリッジとヘッドシェル(取扱説明書も)付属のジャンク品を
安く落札して聴けるようにしました。

これはお掃除後の状態でそこそこきれいになりました。


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こちらはヤフオク入手のジャンク品で脚が1個不足。
脚はプラスチック製、薄めの底板への取付で高さ調整不可。

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フルオート機ですが中はスッキリ整理されています。

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以前入手したHT-400と比較してみました。左:HT-400、右:HT-500
価格差4,980円以上の差があるように感じます。
HT-500は戦略機で価格以上の物量が投入されていたと考えれば、
HT-400が価格相応なのでしょう。

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顕著な差はキャビネットの板厚とモーターの大きさ。
肝心な部分がコストカットされてしまうのが世の現実です。
その他HT-500はプラッターとアームパイプに制振材料を採用しています。

フルオート機構用に専用モーターがあり、合理化されたメカになっています。

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モーターがキャビネットの板にしっかり取付けられているのは良いです。
プラッター外周の飾りとモーターカバー部はプラスチック製。

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モーターはLo-Dお得意のユニトルクモーター。
軸受けも含めしっかり作られています。

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フルオート機構は簡単に取外せて、組立コストの低減ぶりが分かります。

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アームベース部は価格なりのプラスチック製。

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がっかりしたのはトーンアーム。
アームパイプに制振材(V.C.METAL)を使っているのは良いのですが、
アームの回転部分がプラスチック製でした。
こちらは捨てるので一部を折って材質を確認しました。
アームを支える「C」字型の支柱はアルミ製で何とか強度を保っています。

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アルミプラッター上部にステンレス盤を貼り、
材質(共振周波数)の違いによる接触面の摩擦を利用して制振しています。
プラッターを叩くと「コツコツ」と鳴るのでアルミだけとの違いは良く分かります。
ユニトルクモーターはトルク変動が少ないので、
外周部を厚くして慣性モーメントを稼ぐようなことはしていません。

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フルオート機能は問題なく動作しました。
音楽を楽しむにはこれで十分ではないでしょうか。
私としてはトーンアーム周辺のプラスチック多用が気に入りません。

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ハードオフへ持っていったら取説付きということもあり、
そこそこ高値で売れたので元は取れました(笑)。

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レコードプレーヤー探訪 SL-7D

またしても落札してしまいました。
毎度のジャンク品でDENONのSL-7D
「またしても」と書きましたが前のはSL-71Dなので少し違います。
多分SL-7Dの後継機がSL-71Dです。

何でまたとお思いでしょう。
前回のSL-71Dではモーターを分解しなかったので、
今回はモーターの中身を見たくて入手したのです。

これはお掃除後の状態で、少しは見られるようになりました。


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ゴム脚がつぶれてせんべい状態。
上に物を載せてひどい環境で保管されていたことがうかがえます。

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ACサーボモーターのマニュアル機。
このモーターはLUXのPD282とほぼ同型です。
DENONにしてもLUXにしても安い価格帯にこのモーターを使用。
フジヤのモーターは安く買えたのだろうと思います。

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モーターを取り付けてある鉄板を浮かせるゴムが溶けてドロドロ。
相当ひどい環境で保管されていたのでしょう。
早速モーターをばらします。

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モーター上部のカバーを開けると、回転数検出部が現れます。

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フジヤ系モーターお得意の回転数検出機構で、
前に分解したTOA DD-100やAurex SR-F430のモーターと同じです。


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ローターは薄い銅のカップで、ビクターのACサーボモーターと似ています。
軸は細いですがプラッターが軽いのでこんなものでしょう。

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中央に回転の抵抗となる半円状のプラスチックがあります。
これと同等の機能のものはDENONのACモーターにも付いています。
上の写真でローターの軸に段差があるのが見えますが、
この段差部分が上記のプラスチック片に引っかかって抜くのに一苦労。

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私の推測ですが、ACモーターは電源を切ってもかなり長く回るので、
あまり長く回らないようにしてレコード交換までの時間を少なくするのが、
このプラスチック片の目的ではないかと思います。

ステーターのコイルはち密に巻かれていて魅力的(笑)。

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いつものようにオイルをテクニクスの保守品に交換。
ローターを挿そうとしたのですが、
プラスチック片がひっかかって何度トライしても上手くいきません。
面倒になったのでプラスチック片を外してしまいました。
おかげでモーターをOFFしてもプラッターは2分以上回り続けます。

脚が使い物にならないので交換。
キャビネットに鬼目ナットを打ち込みました。

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DENONのレコードプレーヤーから外しておいた脚を取り付けて完成です。

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モーターを取り付けてある鉄板のゴムが溶けていたので、
ホームセンターでワッシャを買ってきて入れました。

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特に問題なくレコードを聴けました。
これで十分だと思います。
私はモーターを見て満足したので、本機はハードオフへリサイクル。

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レコードプレーヤー探訪 DP-35F

お久ぶりです! 生きてます(笑)。

DENON最後期のモーターが見たくて入手したDP-35F
ハードオフで1080円でした。
専用ヘッドシェルがないので音は聴けないことを承知で入手。

外観は比較的きれいです。

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なぜかゴムシートが裏返しでした。
ヤフオク出品写真でものこの裏返しは結構見かけます。

私が嫌いな電子制御トーンアーム「ダイナミックサーボトレーサー」。
最初は武骨な形状だったのですがこの頃にはすっかりスマートです。

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DENONお得意のプラッター外周部の磁気パルスをヘッドで検出する方式。
この方式は最後まで守られていました。

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プラッターは軽量1kg。

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底板は薄めのプラスチック製で脚も小ぶりなもの。

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キャビネットも薄めのプラスチック製で強度不足は否めません。
(プラッター外周の飾り部分は強度に貢献しているとは思います。)
前記事のDP-30Lより定価は少し高いくらいだと思いますが、
電子制御トーンアームにお金をかけている分、
こういう肝心なところをコストカットしてしまっています。
大きい制御基板はモーター制御とトーンアーム制御で半々くらいの回路。


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トーンアームの水平回転制御部分。
私は電子制御トーンアームはギミックだったと思っています。

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薄いキャビネットなので電源スイッチが縦に取付けられず、
写真のような機構になっています。

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そして気になっていたモーターがこちら。
もはやACサーボモーターではありません。
CD時代を迎え、コストが高いACサーボモーターを使えなくなったのでしょう。
時代の流れを感じさせます。

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モーターは薄いキャビネットに取り付けています。
もはや強度もへったくれもありません。

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ドライブ基板が一体化されています。

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丸い鉄板に機械巻きコイルを4つ貼り付けたただけの組立簡単モーター。
この手の扁平モーター採用の理由は製造コストが安いことに尽きるでしょう。
コアレスと言うけれどベースの鉄板がコアの役目を兼ねています。

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回転軸は必要十分の太さ。
プラッターが軽量なのでローター磁石は薄く径も小さめ。

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軸受けが太くてしっかりしているのが唯一の救いです。

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DENONは拘っていたACサーボモーターを捨て、
DCサーボモーターに切り替えたことを認めたくなかったのか?
「両方向サーボ」とか言っていて、「DC」の文字が見当たりません。

私には魅力が薄いレコードプレーヤーです。
回転は正常のようで、トーンアームの動作は未確認。
このレコードプレーヤー、どうしましょうかね~。

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レコードプレーヤー探訪 DP-30L

今回探訪するレコードプレーヤーはDENONのDP-30Lです。
モーターが見たかったので入手しました。
簡単な動作確認済みで競合者なし。
送料を含めても3000円しませんでした。
付属していた針曲がりカートリッジを売れば落札金額くらいにはなるか?

汚れは少なめで動作は問題ありませんでした。

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底板は標準的な厚さのプラスチック製で脚はゴム製です。
脚を固定するネジは底板の固定も兼ねているので高さ調整はできません。

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キャビネットは硬質樹脂で厚みもあり、指で押したくらいではたわみません。
適所に補強リブがあり、薄手の木製キャビネットよりは剛性が高そうです。
この頃までは廉価品でもキャビネットを疎かにしていなかったように思います。
オートリフトアップ機なのでマニュアル機よりは電気回路が多め。

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これがリフトアップのためのモーター(右側のコイルが巻いてあるもの)です。
機能の割には大げさなモーターに感じます。
バーを左右に動かして左のリストアップのためのカムをゆっくり回します。

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レコードのエンド検出はLEDとcdsで光のなし⇒ありを検出する無接触型。
エンド位置の調整は右端真ん中の白いダイヤルで行うようになっています。
このダイヤルはキャビネット上部からアクセスできます。

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回路は1枚の基板にスッキリまとめられています。
モーターの制御はTCA955(シーメンス製)というIC1個で行っていて、
ドイツシーメンス社製というのがいかにもモーターっぽくて納得。
ちなみにネット上に本機のサービスマニュアル(英文)があり無料入手可能。

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これが気になっていたモーター。
DENONのACサーボモーターとしては3世代目くらいか? 
DENONのACサーボモーター最終章。
この後にもDENONのモータはありますが、DCサーボモーターになります。
小ぶりなモーターが時代の流れを感じさせます。
しっかりした筐体に入っているのは好感が持てます。

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モーターは補強用鉄板ではなく樹脂キャビネットにネジ4本で取付。

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モーターはアウターローター型になっています。

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ローターは厚みがあるしっかりした作りのものです。
軽いターンテーブルなので軸はこのくらいの太さで十分でしょう。
軸の底に軸受けボールが入ったタイプ。

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ステーターコイルの巻き方には合理化の波を感じます。
作りやすくなっているとは思いますが・・・、マニア心をくすぐる要素が減退。
いつものように古いオイルを無水エタノールでクリーニングして、
テクニクスの保守用オイルを再塗布しました。

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ということで使ってみました。
トーンアームは水平回転軸にがたつきがあるかないかくらい。
トーンアームの高さは、普通のカートリッジを標準的なヘッドシェルに取付けた
高さに調整されているので、高さ調整ができなくても問題はないでしょう。
クォーツロックではありませんが回転は安定しています。

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スッキリスマートなデザインは悪くないと思います。
特に不都合なくレコードを楽しめますのでマニアでなければこれで十分。
オートリフトアップがあるので便利です。
良いレコードプレーヤーだと思います。
でも私にとっては面白みが少し不足している感じです。

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レコードプレーヤー探訪 JL-B41

今回入手したのはビクターのJL-B41です。
以前入手したJL-B41Ⅱと比較したくて入手しました。

詳しく確認していないということでジャンク品。
遠方からの出品のためか競合者なしで1000円。
付属カートリッジ(針折れ)を売れば送料分くらいにはなると思い落札。

タバコのヤニ汚れがひどかったです。

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お掃除してヤニさえ落とせば結構きれいになりました。
下の写真はクリーニング後。
これは私のブログ常連のDCモーターですね。

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脚は底板に取り付けられていて高さ調整可能。
この脚はJL-B61と共通ですが、JL-B31の脚とは微妙に形状が異なる物で、
高さが異なるので注意が必要です。

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マニュアル機ですし、回転制御基板はモーター下部にあるのでスカスカ。
モーター以外は電源基板と電源トランスしかありません。
外枠の板厚はそこそこあるし、鉄の補強棒などにお金がかかっています。
トーンアームのシールドは簡易な物になっています。

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こちらはJL-B41Ⅱです。
後継機なので鉄の補強棒がなくなりコストダウンが図られています。
トーンアームのシールドはこちらの方がきちんとしていて改善されています。
モーターと制御回路は全くの別物でACモーターです。

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ターンテーブル(プラッター)はきれいに作られていて、
裏を黒色塗装までする手のかけようです。

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早速モーターを分解してみます。
上部のプラスチックカバーを外すとローターが見えます。
これって前の記事のSR-355と全く同じモーターです。

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モーター軸受けのところにボールベヤリングが入っているタイプです。
オイルはいつものテクニクス保守用に交換。

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トーンアームコードに接触不良があったので別機種から外してあった物に交換。

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元々付いていたのと同じくらいの太さなので固定具もそのまま利用。

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電源コードは一部導線が露出していて危険なので、
こちらも別機種から外してあった物に交換。

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これまたいつものように回転数調整ボリュームを接点復活材で処理すれば、
問題なく使えるレコードプレーヤーになりました。
トーンアームにがたつきはなく、かなりの上物です。

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このままで問題なく使えるのですが・・・。
このモーターにありがちな回転し始めの回転数遅れと、
LPレコードを半分くらいかけたところで定常回転になる部分が、
私の耳では検知不能なピッチ変化だとしても気になってしまいます。

(注)このDCモーターにいくつか触れてみて、モーターの性能としては
   やはりいまいちということになりました。
   ダイレクトドライブ初期に各社に採用されていたにもかかわらず、
   すぐに衰退したのはその性能故かと想像しているところです。

突然ですが、
ここでJL-B41Ⅱのモーターのオイル交換もしてあったので報告します。
中身の違いも見てほしいです。

上部のプラスチックカバーを外すと回転数検出機構が見えます。

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この状態で磁気伝達プレートと一緒にローターを外せますが、
ネット上にあったTT-71のメンテナンス記事と同様に、
回転数検出基板を外してしまいました(右側はカバープレート)。

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ローターは渦電流を発生させる銅製のカップです。
電流が流れれば良いので磁性材である必要はありません。
かなり薄いもので、これがケースとステーターの細い隙間で回転します。
モーター軸受けは太くしっかりした物なので強度的には優秀。
上部のフェライト磁石は回転数検出用です。

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TT-71のDCモーターはローター部がフェライトマグネットで、
回転数検出基板の内径より大きかったので基板を外す必要がありました。

以前入手したJL-B41Ⅱはトーンアームが壊れていたので、
JL-B61用のトーンアームを取付けて使っていました。
その後そのトーンアームは結局元の所へ戻したので、
JL-B41Ⅱはモーターだけ外して解体してしまいました。

ということで上記のとおりDCモーターが気にいらないので、
外してあったJL-B41ⅡのACモーターに換装することにしました。
モーターを取付けてあるプレートやスイッチの配線をまとめて交換します。
ターンテーブル部とスイッチ類を外すとこんな感じになります。

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基板が当たるのでキャビネットを少し削る必要があります。
交換後はご覧のとおり上手くフィットします。

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私はこのACモーターが好きなので今度はこれをオーディオラックに据え付け。
いいですね~。回転の滑らかさや安定感はこちらの方が上ですね。
まあ全くの私の感触なので当てにしないでください(笑)。
ビクターのこのトーンアームはスマートで美しいです!

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この場所は当分これで決まりだと思います。

使い始めて少し気になることがあります。
針圧1.5gのカートリッジを乗せただけでほんの少し回転数が下がります。
最初からほんの少し回転数を上げておけば良いだけのことですが・・・。
気になると言えば気になります。
やはりこのACモーターはトルクが少ないようです。

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レコードプレーヤー探訪 SR-355

まだまだやります(笑)。
今回はオーレックスのSR-355
オーレックスはこれで3台目になります。
これは上面が全面鉄板になっていて、剛性はかなりのものだと思います。
そこに惚れて入手しました。

よく確認せずに落札したらトーンアームのバランスウェイトがありませんでした。
どうりで安いはずです。1,400円也。
状態もあまり良くありません。
まあ、付属していたヘッドシェルとカートリッジ(針折れ)を売れば、
元は取れるでしょう。

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大きな脚なのに高さ調整機能はありません。
脚の中身はよくあるゴムカップなので単なる見た目重視。

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脚は薄めの底板に取り付けられています。

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マニュアル機なので中身はスカスカ。
これも当時多くのメーカーが採用していた例のDCサーボモーターです。
キャビネットの外枠は薄めの板ですが補強はされているし、
天板は鉄板と合板の2重構造なので強度は十分だと思います。

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トーンアームは鉄板に直接取り付けてあります。
シールドケースがないのはコストカットのためでしょう。

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バランスウェイトがないので付属トーンアームは使えません。
痛みもあるし良いものではないので別のトーンアームに交換します。
まずはトーンアームとアームレストを外します。

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天板はご覧のとおり大きな穴はなく、強度が落ちないようになっています。
この広い鉄板のおかげでキャビネットは結構重いです。

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交換するトーンアームはDP-1700(モーターはDP-2000に交換)の
キャビネットに取り付けていたビクターのトーンアームです。

DP-1700の取り付け穴位置だとトーンアームが最内周になったあたりで、
トーンアーム後部がダストカバーにぶつかってしまうため、
ダストカバーを閉めて再生できませんでした。

このキャビネットならダストカバーにぶつからないように設置できます。
トーンアームに合わせアームレストの位置も変更。
φ21mmの穴はホールソーで開けました。
合板の穴も広げています。

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合板の穴はこんなんに広げる必要はありませんでした。

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脚が1個壊れていたのでこちらも交換します。
高さ調整ができる脚を取り付けるために今回はこんなものを使いました。

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これを底板に打ち込みました。

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脚はDP-1700のキャビネットに付けていたビクターのもの。
アームケーブルを通す穴も開けました。

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モーターのオイルも交換します。
モーターの高さとの兼ね合いからモーターは合板の方に取り付けています。
モーターのプラスチックカバーがないので外すとローターが見えます。

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SR-255やPL-1250とは違い、軸受の下にボールベアリングが入っています。
こちらの方が少し高級品のようです。

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プラッターは外周が厚くなっていて慣性質量を稼いでいますが、
中身が抜いてあるためそれほど大きい効果はないと思われます。

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アームベース部のリング板を入れると高すぎて水平がとれなくなるので、
アームベースだけ取り付けるようにしました。

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ということで、オーディオラックの定位置にこいつが収まることになりました。
このトーンアームは使いやすくて経年劣化が少なく良いものです。
がたつきがないのに非常に敏感に動きます。

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しばらく動かさないで電源を入れると、最初モーターの回転が少し遅く、
LPレコードを半分ほどかけたところで定回転になるのはしょうがないでしょう。
遅いといってストロボが少し流れるだけで、
私にはその程度のピッチの変化は分かりません。
お気に入りのビクタートーンアームが使えるのでしばらくこれを常用します。

(注)これまでの体験を総括すると、この初期のDCモーターは回転安定性に
   少々難ありという結論になりました。
   各社がこのモーターをやめて、独自のモーターを採用していくことになる
   のは、このDCモーターの性能面の問題に気付いたからではないのかと
   想像しているところです。

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