懐かしのレコードプレーヤー

今日のお題は?
私にとっては非常に懐かしいレコードプレーヤーです。
TRIOのKP-M350。
これは初めて買ったレコードプレーヤーだからです。

裕福な家庭ではなかったので親がコンポーネントステレオを買うことはなく、
友達や親せきの家にあるコンポーネントステレオが羨ましくてたまりませんでした。

その当時行ったオーディオフェア(甲府開催)には、
TANNOYのA,B,C,D,Eシリーズ(HPDユニット搭載)スピーカーが展示されていたり、
知名度が低い頃のBOSEスピーカーが展示されていて、
今となってはその2つの印象ばかりで他は忘れてしまいました。
もらってきた両者のカタログの技術部分は何度も読みました。
デュアルコンセントリック。
ダイレクトリフレクティング理論(マサチューセッツ工科大学 BOSE博士)。

私はオーディオが欲しくて欲しくて。
毎月もらうお小遣いとお年玉をためて何とかオーディオ機器を買っていきます。
最初はプイメインアンプ、次がレコードプレーヤー、次がスピーカーでした。
財源が上記のとおりですから安いものしか買えませんでした。
親が買った安いモジュラーステレオの機能を置き換える形でシステムを構築。
モジュラーステレオのスピーカーユニットを外して箱を自作したりもしています。

オーディオ機器をどこで買ったかというと当時甲府に出店したダイエーです。
当時のダイエーは安売りが売り。
家電売り場には古くなった機種を売りさばくため、
箱積みのオーディオ機器が結構な数並んでいました。
当時としては斬新な売り方でした。

その箱積みで買ったのが最初のプリメインアンプTRIOのKA-3006です。
今日の話題KP-M350はコンポーネントステレオのカタログ価格から
ダイエー値引きで買ったものだと記憶します(記憶があいまい)。
トーンアームベースがプラスチックなのが不満でしたが、
とにかくレコードプレーヤーが欲しかったのです。

余談だけれどBOSEスピーカーがブレイクしたのは80年代に入ってからで、
PA用の802が現場で圧倒的に支持されたのがその理由です。
上記理論よりも小口径ユニットマルチ接続とリアクティブエアコラムとイコライジングによる低音などによって、「小型スピーカー」から明瞭で迫力ある音が出ることがPA業界で注目されて多用されたからです。
皆さんはあまり関心がないようですが、スピーカー1個の特性を均一化して更にマルチ接続でユニット個体差を消すことで、それまでは難しいとされていた電気イコライジングによるスピーカーシステムの周波数特性フラット化が可能になったのがBOSEの凄いところです。

前置きが長くなりました。
それでは詳細を見ていきましょう。

ヤフオクのジャンクで100円!
ダストカバーが割れてトーンアームのバランスウェイトがありません。
色々思惑があるのでこれでO.K.

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筐体やプラッターはそれほど劣化していません。
奥行が狭く、プラッターの径が意外と大きいことを実感。

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モーター保持部分がプラスチックで、
筐体の上板の開口が大きいのが想定外。
これを見てやっと当時の記憶がよみがえりました。

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底板はプラスチックで脚はそれに直付け。
これは記憶していました。

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底板の厚みはそれほどありませんがリブがしっかり入っているので、
たわみなどは少ないです。

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当時底板を開けることはなかったので、
今回初めて知ったのですが、意外としっかりした作りです。
この辺りはTRIOレコードプレーヤーの当時の設計思想が
低価格なりに反映されていて好印象。
電源トランスもきちんとゴムでサポートして防振しています。
マニュアル機なのでスカスカ。

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アームリフターのレバーと電源スイッチと回転数切替スイッチと
回転数可変抵抗。
可変抵抗は接点復活剤処理しました。

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これはモーターの電源基板。
プラスチックのケースに入れる効果の程は不明。

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見たかったモーターは大きなお皿の中に入っています。
鉄板ですがモーターケースとしてはしっかりしている方でしょう。

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お皿の中に回転数制御回路と駆動回路が入っています。
モーターは小ぶりですが上位機種にも採用されていて、
当時のTRIOモーターのスタンダード。
安い機種だけれど量産効果の恩恵で手抜き品にはなっていませんでした。
ちなみに、このモーターケースはこの後簡略化されて平板になり、
KP-M350MkⅡやKP-5050などにそれが使われています。

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20極30スロットモーターは緻密な雰囲気が◎。
プラッターが軽めなので軸受は細身ですが十分でしょう。
同じモーターでも重いプラッターを回す上位機種は、
電圧を高めたり電流を増やすなどして駆動力を高めていると思われます。
軸を太くしたりもしています。

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プラッターは外周を厚くして、慣性ロックは引き継がれています。

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いきなりですが実使用のためにトーンアームを交換します。
トーンアームベースは変則的な位置の3点固定。
取付けのための筐体の穴は小さめです。

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トーンアームは前の記事のPS-X2から外してこちらに付け替えました。
固定位置の算出が甘く、筐体カットが必要以上に大きくなっています。
アームコードもこちらに移設。
シールドカバーはないですが特に問題なし。

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黒色なので見た目は締まりがあって意外とカッコイイ。
プラッターのストロボスパターンがメカメカしくて私好み。
ダストカバーはジャンク品落札したKP-F505から取っています。

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回転数はドリフトがあるけれど、クォーツロックではないのでこんなもの。
ストロボパターンの挙動を見ると、クォーツロックPLLなしの中では比較的安定。
スロット数の多さと慣性ロックが効いていると思います。

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SONY PS-X2改に変えてこちらをオーディオラックに乗せました。
これでも十分ですが、モーターを交換する企みがあります。
乞うご期待っ!

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PS-X2更なる改造

PS-X2のトーンアームを交換してしまいました。

高さ調整ができるトーンアームにしたいということで、
またしてもビクターのJL-B31のトーンアームに登場願いました。

安く入手できて信頼できるショートアームは、
私にとってはこれくらいしかありません。

調達はヤフオクのジャンクレコードプレーヤー。
トーンアーム、ダストカバー、モーター、制御基板だけ取って、
他はガレキとして処分。

モーター在庫はこれで3個になりました。
いらないけれど何か捨てられないのですw。

トーンアームはほんの少しガタつきがあるけれど問題ないレベル。
このトーンアームは汚れていても掃除すればピカピカになります。
表面処理が良いのでしょうね。もしくはステンレス製なのかもしれません。
劣化で錆が浮きまくるトリオのトーンアームとは大違い。

ホームセンターで売っているアルミ板を使って取付け。
以前書いたAUP-7000の改造で使ったアルミ板の残りを使いました。

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オーバーハングを適切にするための取付け位置が微妙で、
トーンアームの錘がダストカバーに干渉(後ろと右)しない
ギリギリの位置を探るのに少し苦労。

トーンアームから出る線はアルミホイルで適当にシールド。
アルミホイルの端をアース線接続のネジで挟んでいます。
トーンアーム本体を接地していないけれどノイズはないのでそのままです。

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ピカピカのトーンアームが美しい。
安いレコードプレーヤーですが、私にはこれで十分。

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安物でも満足できる体質になってしまったみたいですw。
お気に入りのレコードプレーヤーで聴くひと時は気分良し!

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レコードプレーヤーPS-X2をいたぶる。

お久しぶりです。
長らくブログを書く気がおきませんでした。
何か書かないと忘れ去られてしまいますよね。

今日はSONYのレコードプレーヤーPS-X2をいたぶった記事です。
SONYにしては珍しい木目調で、
価格が安い割にはそこそこの見た目ということで、
昔気になっていたレコードプレーヤーのうちの1台です。

ヤフオクで1000円落札。
どうせ大改造するつもりだったので、とにかく安いものを落札。
ダストカバーは曇っていたけれど他はまあまあ。

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モーターは回転しましたが、例によって回転数が合いません。
この手のやつは回転数調整ボリュームの接触不良なので修理は簡単。
フルオート動作もおかしいけれど、マニュアル操作するのでO.K.

ボリュームの接触不良を直すために底板を外そうとしたら、
脚が回転しないため外せません。

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色々やって分かったのは、脚が底板に固着していたこと。
無理して回したら脚のねじがとれてしまったものもあります。
接着剤で固定していたのかも?

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脚は壊れたので使えなくなりました。
底板は鉄板で重さも強度もそこそこあります。
防振材も貼り付けてあり良心的です。

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中は壊れやすくて複雑なオートメカとシンプルな回転制御基板です。
側板や上面の板厚は薄いけれど、
メカ固定の鉄板などによりそこそこ強度はありそう。

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このオートメカはPS-X6などと同じで複雑。
ブログに挙げていませんが、PS-X6の動作不良を経験しています。
こんなに複雑だと壊れやすいと思います。

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回転制御基板はシンプル。

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私、このSONYのリニアBSLモーターが好きです。
ベース部分が鉄板1枚になる前の世代で強度は確保されているからです。
この後DENONを除けば、各社ほぼこの構造の扁平モーターになります。
DENONも最後はこの手のモーターになっていました。
磁極切り替えは2個のホール素子でおこなっています。

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この回転数調整用ボリュームの接触不良をなくします。
毎度の接点復活材を活用。
回転数切替スイッチは何度も動かしているうちに接触不良は
なくなりました。

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SONYの場合、プラッターで慣性質量を稼がないので、
外周を厚くしていません。
またプラッターはとても軽量で単体では約0.8kgしかありません。
トルクがないACモーター採用のDENONより軽量。
私は個人的にプラッターは重ければ良いとは思っていません。

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メカはどうせまともに動かないので主要部品を除去。
マニュアル機としてしまいました。

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メカに連動していた回転(電源)ONスイッチは外したので、
REPEATスイッチのメカにマイクロスイッチを移設。
スイッチとメカに隙間があるのは、
そうしないとスイッチがOFF(解除)されないため。
左がOFFで右がON。
上手いこと考えたでしょ(笑)。

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脚はビクターのものに交換。
M6ネジなので、前方の鉄板のネジはタップを切り直しました。
後ろはM6ネジ用の金具を取付けしています。

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ということで、
無事マニュアルで使えることになったと思ったのですが、
ある程度進むとなぜかトーンアームが動かなくなり針飛び!
動かなくなる場所はまちまちです。
手で動かした時は抵抗なく動くんですけどね。
結局トーンアームがN.G.(涙)。

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ということで、前に入手していたPS-X6からトーンアームを移植。
アームベースはダイカストになって強度はアップ。
水平回転軸にちょっとガタがあるけれどまあ良いでしょう。

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同じシリーズなので、アーム実行長は同じで取付けネジ位置も同じ。
筐体の穴もきれいにふさげます。

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しかし高さが低いので、ベース部の固定ネジを緩め上限にしました。
高さ調整できないトーンアームなので、
固定ネジはベースの下にあり一度固定したら上からは変更不可。
出力配線は元と同じ位置に取付け。
シールドカバーは元からありません。

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見た目は違和感なく取付けられました。
まだ高さ不足だったので、平ワッシャーを1枚はさんであります。

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これで安心して聴けるようになったので、
オーディオラックの上に乗せ常用機に。
とうとう安いレコードプレーヤーを常用機にすることに(笑)。
このレコードプレーヤーはなぜか私を引き付けます。

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SONYのマグネディスクサーボは検出周波数が高いためか、
非常に安定度が良く私はこの方式が気に入っています。

で、しばらく使っていたのですが・・・。
更にいたずらしました。
前からやってみたかったクリスタルロック化!
再度登場のPS-X6の回転数制御基板を移植しました。
モーターが同じなのでいけるはず。

メイン基板にあったタッチセンサースイッチのFF回路は除去。
基板もカットしてしまいした。
FF回路が不安定で勝手に切り替わるなど問題があったからです。
電源スイッチだけで回転ON/OFF。
PS-X3みたいなものにしてしまったのです。
何とか実装できました。

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電源トランスが大きいので底板の通気口部分を切断。
鉄板なので苦労しました。
底板からはみ出てます。

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ストロボランプは水晶振動子の波形を分周していますが、
実はSONYの場合は60Hzで点滅しているらしく、
60Hのストロボパターンがきれいに静止して見えます。
33回転、45回転共にです。
ちなみにここは山梨県なので電源周波数は50Hzです。

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他社のように1本のストロボパターンにしていなかったのは、
こういうからくりだったのです。
クリスタルロック用に1本のストロボパターンにする必要がなく、
これまでの資産(ストロボパターン)が有効活用可能。

クリスタルロック化大成功!
これで安泰と思いきやっ・・・。
時々回転が変動します(ストロボパターンが1個ずれる)。
モーターとの相性があるかと思って,
PS-X6のモーターをこっちにつけたりしたのですが治らず。
(モーター軸のプラッター勘合位置が低いのでモーター取付け位置調整要)
定電圧電源の電圧を再調整したけれど治らず。
あきらめました。

実はハードオフで1650円で買ったPS-X50のジャンクから
取り外したモーター1式もあったので、この制御基板を移植することに。
もうめちゃくちゃやってます(笑)。

PS-X50のモーター軸はプラッターとの勘合形状が異なるので、
PS-X2に元々ついていたモーターに戻しました。
こちらの制御基板も何とか実装できました。

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フルオートメカのベースはとっぱらい、
モーターはスペーサーを介して取付け。
回転数は切り替えないのでスイッチは筐体内に入れてあります。
回転ON/OFFスイッチはマイクロスイッチにして、
今度はSTART/STOPスイッチのメカ部に取付け。
余っていた板でお気持ち程度の補強。

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上部も余った板を使って適当に補強。
スペーサーによるモーター取付けでプラッターを少し下げ、
トーンアームベースに入れていた平ワッシャーは無し。

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やっと、やっとです。
これで問題なく回転するようになりました。
結局PS-X6の回転制御基板の不具合だったようです。

プラッターが超軽いので、
1/4回転で定速になり、電子ブレーキは瞬停。
ブレーキが効きすぎて少し戻ります。

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ちなみに基板実装の邪魔になったので、
回転数調整ボリュームと切替スイッチが付いていた基板を除去。
なのでダミーのつまみを貼り付けてあります。
音質?良く分かりません。問題なく聴けます。

この難題をやり終えて、今私はハッピーです。
要は機械いじりができれば良いのですよ(笑)。

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追悼、チック・コリア。

ジャズピアニストのチック・コリアが2月9日に亡くなりました。
一昨日、夜ニュースを見ていたらそのニュースが流れ驚きました。
日本のニュースでその死を取り上げられるミュージシャンは多くなく、
ましてやジャズであることを考えると、チックの日本での知名度が分かります。
まずはご冥福をお祈りします。

私が追悼記事を書くジャズマンは多くないのですが、
ジャズを聴き始めてすぐに好きになった一人として触れずにおけません。

1枚アルバムを取り上げるとすれば私は『スリー・カルテッツ』。

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ジャズを聴き始めた頃にリアルタイムで買った1枚。
こういうカッコ良さを求めてジャズを聴こうと思ったので、
ヘビロテまではいかないけれど、プレーヤーの上には頻繁に乗りました。

何はともあれA面1曲目の《カルテットNO.1》がお薦め!
これを聴くとジャズを聴いている自分をカッコ良く思えます(笑)。
転調を繰り返す難解なテーマがカッコイイ!
その難解テーマをハードにブローするマイケルのテナーが圧巻。
これを聴いてグッとこないなら、あなたはジャズを聴かない方が良い。
腰の据わったガッド&ゴメスのグルーヴも◎。
そんなマイケルのブローに続き曲調一転して、
チックがかわいらしいメロディーを弾くところがまた良いのです。
難解なテーマじゃなかったっけ?
ゴメスが爪弾く高音寄りのベースソロは好き嫌いが分かれるとして、
それに続くチックのピアノソロが美しい!
スムーズに心地よいメロディーを紡いでいくところはまさにお家芸。
こういうところに参ってしまうのがチックのファンだと思います。
チックが弾くベーゼンドルファーの重厚なピアノ音は
アルバム全体を引き締め重厚にしています。

続く2曲目《カルテットNO.3》は1曲目のトーンを少し抑えた感じで、
チックが弾く美しいピアノがより分かるようになっています。
にしても曲名を《No.~》や《#~》にするのはチックならでは。
「手抜きせず意味がある曲名をつけろよっ!」と思います(笑)。

B面は《カルテットNO.2》。
PART1はデューク・エリントンに捧げています。
デュークの音楽の持つ深みある美しさが出たもの。
バラード調で入ってミディアムテンポに変わった後のチックのソロは
ここでも美しい! そして分かりやすい!
チックが持つポップな分かりやすさに私はひかれます。

PART2はジョン・コルトレーンに捧げています。
私はやっぱりこういうハードボイルドなジャズが好き。
チックのソロにはコルトレーン・カルテットのマッコイ・タイナー似の
フレーズがチラッと顔を出します。
コルトレーンのフレーズを研究したマイケルならではのソロがさく裂!
コルトレーンの手癖というかあのフレーズが聴かれます。
私はコルトレーンが好きなので、チックの”コルトレーンラブ”が良く分かります。
ガッドの力強いドラミングが演奏を”グイグイ”プッシュ。
気持ちイイッ、ガッドいいよねっ!

実はその後、CDを買ってしまいました。

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おまけの曲が4曲も入っていてそれが聴きたかったのです。
楽しみにしたその4曲なのですが・・・。
おまけの範囲を出ていません。
悪くはないけれど上記4曲と比較すると明らかに落ちます。
なおラストはチックが叩くドラムとマイケルのテナーのデュオという珍品。
リズム感に優れるチックが叩くドラムは上手いけれどちょっと単調。
オマケは蛇足という良い例かと。

でっ、一番の愛聴盤は何かというと『フレンズ』です。

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日本盤(ポリドール)なのでジャケットがスマーフ人形ではありません。
これもカルテットで、テナー以外は上記アルバムと同じメンバー。
ガッド大活躍の《サンバ・ソング》がお気に入り。

一時期チックの新譜はマンネリで聴く気が起きなかったのですが、
久しぶりに聴いてみようと思ったのは『ザ・ヴィジル』。
若手を起用していて、中でもマーカス・ギルモアのドラミングは圧巻。
ギルモア目当てで買ったところがあるけれど、大正解でした。
チックお得意のスパニッシュな演奏も良い出来です。

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このアルバムのこの曲が好き!

気楽に聴くジャズ。
アルバムの中でこの1曲が好きというのがあります。
今日はそんな曲とアルバムを紹介。

1.ミシェル・ペトルチアーニの『ミュージック』から
  《ルッキング・アップ》。

私の美メロのツボを押しまくって、”クゥ~ッ、たまらん!!”
全編に漂う切なさとペトルチアーニの力強いアドリブが好き。
生きる希望がじわじわ湧いてきて前向きな気持ちになります。
訳が分からないフレージングなれど、”グルーヴ最高!”な
アンソニーのエレべがカッコイイッ!

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2.ヤン・ラングレンの『スウェディシュ・スタンダーズ』から
  《風すさぶ草原の歌》5曲目

曲名はスウェーデン語なのですが、
寺島靖国さんの著書『JAZZはこの一曲から聴け!』にそう書かれています。
私には「風すさぶ」という風には聴こえません。
心地よい草原の風を受けながらスキップしている感じです。
6/8拍子に乗って軽やかにスイングするラングレンのピアノがGOOD!
上記本の「すいません! 一曲に絞れませんでした」の章にあり、
そのとおりの美曲が並んでいるアルバム。
ラングレンは美メロに流されず結構力強いタッチ。

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3.『ブロンボ! JBプロジェクト』から
  《歓喜の歌(Ode to Joy)》

年末定番、ベートーヴェンの交響曲第9番第4楽章で歌われえるアレ。
クラシックのJAZZ化ですけれどクラシック臭皆無。
エレピの穏やかなイントロから始まり一転。
軽やかなグルーヴに乗って演奏が進みます。
心弾み、ウキウキな気分になること請け合いな演奏。
《マンボNo.5》のモッタリなグルーヴ感なんかも好きです。

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4.LTC+マーク・ターナーの『Hikmet』から
  《スパルタカス愛のテーマ》

切ない美メロに乗ってターナーが”ハラホレヒレハレ”と吹くサックスが良。
バックのLTCはユーロピアノトリオらしいちょっとクラシカルな感じで、
品よくターナーをフォローして行きます。
私はLTCよりはターナーの演奏を聴いてしまいます。
ターナーの良い面がいっぱい詰まったアルバム。
LTCの演奏も別に悪いわけではなくターナーと良くマッチしています。
小難しいところがないのが◎。
すいません! この1曲だけではありませんでした。
《スカイラーク》も最高! アレッこっちの方が好きかも?

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最近はオーディオメカいじりはあまりせず。
PCオーディオでJAZZを気ままに聴く時間が増えています。
なぜなら最近オーディオが満足いく音で鳴っているから。
Lo-DスピーカーHS-33Dの効果大です。

 

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アンプのパワートランジスタを交換

レコードプレーヤーに関しては一休み中。
アンプのパワートランジスタを交換しました。

まずは入手したプリメインアンプを紹介。
サンスイのAU-D607Fです。
当時を知るものとしてはFシリーズの評価はもうひとつという印象。
トランスの数が減って軽くなったことや、
フィードフォワード回路の良さを上手く売り込めなかったことや、
フロントパネルのデザインが軽薄な方向になったことが影響したように思います。

そんな印象だったのでこれまで入手して聴く気にならなかったのです。
でもこれまで昔のたくさんの機種を聴いてきて、
当時の印象はあてにならないことが分かったのでやっと入手。
まあ3300円という値段(ハードオフ)にひかれたというものあります(笑)。

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まず入手して実感したのはこのデザインが気に入ったということ。
サンスイトーンを残しながら洗練された感じがあります。
ボタンがプラスチックにメッキで安っぽいという意見もありますが、
それらも含めてクリーンで軽妙な印象が好きです。
サンスイ=ブラックですが、
そこにシルバー+白木調というヤマハの専売特許を持ってきて、
サンスイなりに消化しているところは評価したいです。
(同機にはフロントパネルがブラックのものもあります。)

この頃磁性材料の悪影響という話が出てきていたので、
それに乗ってカバーを木材にしています。
筐体の非磁性材料化ということでは、
トリオが主力シリーズをプラスチック筐体にしてしまい、
賛否があったのを思い出します。
コストの関係もあると思いますが、通気口がプラスチックなのは残念。

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ダイアモンド差動回路+スーパーフィードフォワード回路。
メインアンプ回路はトランジスタをたくさん使った豪華版です。

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そしてパワートランジスタはサンケンのLAPT。
当時のサンスイアンプは非磁性材のNM-LAPT搭載の機種もあります。
NM=Non Magnetic、トランジスタ型式末尾の”N”がそれだろうと推測。
これに搭載されているのは2SA1186/2SC2837。
"N"がつかないので普通のLAPTでしょう。

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トランスは1個ですが、左右別巻き線にした左右2電源方式。
ヒートパイプを使った放熱によりパワートランジスタを基板に直付けなど、
色々な技術を取り入れています。

動作チェックしたところお決まりの保護リレー接触不良なのでリレーを交換。
この機種はスピーカー端子基板にリレーが付いていて交換は手間がかかります。
リレーをスピーカー端子近傍に配置し、AB切替はリレーのみで行うため、
出力線の引き回しによるロスを軽減。
リレーはA系統B系統用に2個あるので使うA系統のみ交換。

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リレーを交換して鳴らしたところ残留雑音がかなりあります。
なのでとりあえず初段の差動FET μPA68Hを新品に交換。
シンガポール製の現行品が今も入手可能です。

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交換しても残留雑音は減りませんでした。
筐体のアースに接触不良があるのかもしれませんし、
どこかに壊れた部品があるのかもしれません。
原因を突き止める気が起きません。

ちなみに私はパワーアンプとして使うので、
入力端子を付けてパワーアンプに直接入力するように改造しました。
このアンプはハイゲインイコライザー+ハイゲインメインアンプで、
トーンコントロールはゲインのないパッシブ回路になっています。
私は小さい音でしか聴かないのでこのハイゲインが邪魔。
プリアンプのボリュームを少し回すと大きな音になってしまうからです。
なので入力部に抵抗を追加して固定のアッテネータとしています。

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修理する気が起きず放置して数か月。
音は低音が良く出つつ少し柔らかで、高音はきめ細かくありながら繊細過ぎず、
全体的には屈託なく明るく元気に鳴って緊張を伴わない心地良さです。
私はこの音が気に入ったのですが修理するのが面倒に・・・。
LAPTを外して廃棄することにしました。
あ~もったいない!!

外したLAPTをお気に入りのIntegra A-7に取付けます。
A-7はパワートランジスタ交換がやりやすいので遊ぶには好都合。
これまではビクターJA-S75から外したものに交換していました。
ちなみにA-7は2台所有していて、
もう1台はオンセミコンダクタの最近のトランジスタを実装しています。

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それをLAPTに交換。
キャン型トランジスタを取付けるソケットが外れないので、
そのねじ穴を使ってLAPTを取付けました。

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リード線は流用しました。
放熱板への取付けには熱伝導シートで固定する方法もありますが、
音が柔らかくなるような気がしたので、
マイカシートと放熱シリコンで取付けています。

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出力オフセット電圧、アイドリング電流は再調整。
問題なく調整でき安定しています。
A-7の音はタイト系でどちらかというと緊張感を伴う音ですが、
それがほどほどに抑えられて明瞭に鳴っています。
LAPTとの相性は良いと思います。
最近のLAPT 2SA1386/2SC3519も持っているので、
いつか交換するかもしれません。

最後にAU-D607FとIntegra A-7の電源トランスサイズ比較。

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AU-D607F(左側)の方がコアが少し厚いくらいで両者ほぼ同じ。
このクラスのアンプとしては大型の電源トランスです。

快調なアンプでこんなの聴いています。

まずはマイルスの『ビッチェズ・ブリュー・ライブ』。
当時のマイルス、”カッコイイ!”の一言。
他に言葉が浮かばない。
バンド一丸トンガリまくってます。

続いてトム・ハレルの『ロマン・ナイツ』。
2000年代の雰囲気がありつつオーソドックス。
顔を上げて元気よく歩き出したくなる《LET THE CHILDREN PLAY》が好き。
胸に染みるバラードのタイトル曲、
ダニー・グリセットがエレピを弾く少し陰りのある黒い曲など、
捨て曲なしの9曲。

ラストはケニー・バロンの『ザ・オンリー・ワン』。
寺島靖国さん推しピアノ・トリオ・ブームの頃に買ったもの。
エキゾチックな雰囲気漂う《Manila》が大のお気に入り。
ウォルトンの《Bolivia》、ダメロンの《Casbah》とか、
要はその手の異国の地名が付いた曲が私は好きなのです(笑)。
《明るい表通りで》《Love For Sale》など、
好きなスタンダード曲のアレンジが気に入っています。

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ツイーターの修理

Lo-DスピーカーHS-11Dの断線していたツイーターの修理をしました。
交換していなかったHS-33Dのツイーターが、
交換したHS-11Dのツイーターより音が小さいのが気になったからです。
上手く修理できたらこちらも交換しようという魂胆。

ネット上の記事を参考に再トライです。
前回老眼で良く見えなかったので、
度が強い老眼鏡と虫眼鏡を100円ショップで購入。
100円虫眼鏡はレンズ中心辺りの画の歪みがひどくて、
焦点を合わせるのに一苦労。
これでは使えませんね。

まずはネットとゴムリングを外します。
簡単に外せます。

P95

マグネットとフレームは接着されているので、
ねじ4個を外しただけでは取れません。
マグネットとフレームの間にマイナスドライバーを入れ、
外周何ヶ所かを浮かせるようにしていると、
バリッと接着剤が一挙に剥がれます。

P96

マグネットの大きさと強固なアルミフレームが素敵!

こちらのコイルが途中で断線していたようです。
つながっているようにも見えるのですが・・・。

P97

こちらは断線していないようでした。

P98

で、断線していた方を半田付けしたのですが、
コイルの抵抗値が高いということで、
断線していないと思われる方も半田付け。
半田の一部がエッジに落ちて小さな穴が開いてしまいました。
半田が飛散してボビンにも小穴が開いてます。
まあこの程度の穴は気にしなくて良いでしょう。

P100

その後やはり最初の半田が上手くついていないということでやり直し。
こちらはコイルの巻き終わり部分だったので、
コイルをほどいて修理することに。
一度失敗して2度ほどいたのでコイルの巻きは20mm程度減。
この程度短くなっても問題はないでしょう。

P99

端子へ接続する半田部が右側に移動しているのが、
コイルをほどいた結果です。
コイル抵抗は5Ωくらいになりました。
O.K.でしょう。

2度目なので断線修理のコツが更に分かりました。
再度組み立てなおしてHS-33Dに取り付け。
音に歪みなどは感じられずきれいな音で鳴ります。
音はHD-11Dの断線していないものより大きいです。
左右の音量差はアッテネーターで調節。

HS-33Dは鳴らしているうちにだんだん調子が出てきました。
今度こそこのスピーカーで落ち着く気がします。
断線していない方がいつまでもつか心配ですが、
断線したら修理します。

快調なスピーカーで黒いの聴いてます。

エリカ・バドゥ:私の低音チェックCDのひとつ。

ニコラス・ペイトンのAORヴォーカルが聴ける異色作。

デヴィッド・サンボーンは白人なんですけれど黒いんですよ。
グルーヴ最高!
1曲スティングが歌ってます。カッコイイッ!

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