ジャズ三昧な1日!

昨日はジャズ三昧でした(笑)。
ジャズ喫茶「いーぐる」の連続講演「2009年上半期 NYダウンタウンを中心とした新譜特集」へ行ってきました。講演者は益子博之さん、ゲストは原田和典さんでした。この「新譜特集」の模様は後日報告します。

今日の話題は「いーぐる新譜特集」前後のことです。

昨日はディスクユニオン新宿ジャズ館で「BLUE NOTE&US廃盤・大放出セール」があったのですが、それには行かずに渋谷のレコード店 「discland JARO」 へ行きました。先月、6月の通販リストが来ていたのにまだ注文していなかったのと、店主の柴崎さんと話がしたくなったからです。先日ブログに書いた「ジャズ解体新書」で、後藤さんと柴崎さんの対談を読んだからというのもあります。

P69 新宿に13:00頃に着いたので、途中銀行に寄ってお金をおろしてから渋谷へと向かいました。JAROは12:30~13:30まではお昼休み。ゆっくり行けばお昼休み終了後くらいのタイミングです。緑色の入口がお洒落です。入口を入るとすぐに階段があり、その階段にも商品が陳列されているという狭いお店なのですが、そこはジャズ・レコード・ファンにとっての桃源郷なのです。

店主はレコードを整理していました。「こんにちは。」「いらっしゃい。」の挨拶の後、お忙しそうだったので、早速お店のエサ箱(レコードを入れてある箱)を漁る私。通販リストを見ただけではピンと来ないのですが、エサ箱を見るとほしくなるようなレコードがゴロゴロしているのであります。これを桃源郷と言わずして何と言うのだろう(笑)。ここの在庫は非常にたくさんあるので端から見始めると、それこそきりがありません。ある程度絞り込んでエサ箱を漁ります。

エサ箱に『サヒブズ・ジャズ・パーティ』が入っていて、値段が安くてコンディション表記がなかったので、「どうしてこんなに安いんですか?」と店主に尋ねると「それ定価ですよ。新品。」との答えが返ってきました。そうか、私はてっきり中古盤だと思っていたら、これはこの間発売された再発レコードでした。思い込みが激しい私(笑)。「今度出たのは音質が良いと言ってますよね。」と私が言うと、「ジャズ喫茶みたいな大音量で聴くとそうでもないけれど、普通の音量で聴くと良いようになっているね。」とのお答え。さすがは聴くポイントが違います。

P67 さて、収穫を披露しましょう。まずは『ジョージ・コールマン・’ライブ’』。ジャズ喫茶「ジニアス」で聴いて一目惚れ、探していました。これは「ジャズ知られざる名盤ベスト1000」の中で後藤雅洋さんも推薦しています。前にJAROの通販リストにあったのに買いそびれたので、今度こそゲットです。店主によれば「これは良いですよ。この頃(1979年)はアメリカのジャズマンがヨーロッパで良い演奏をしているよね。」とのこと。

P68 次はウォルト・ディッカーソン『リレイティヴィティ』。最近はブルーノートよりは、プレスティッジやニュー・ジャズのオリジナル盤に興味があるので、これなのです。紫レーベル溝ありで安めなのがポイント。ウォルト・ディッカーソンは『トゥー・マイ・クイーン』(ブログにUP済)を聴いて気に入ったんですが、これはどんな感じですか?」と尋ねたら、「『トゥー・マイ・クイーン』が気に入ったなら大丈夫ですよ。この人は録音が少ないからね。」とのお答え。では買いましょう!店主が「『トゥー・マイ・クイーン』のオリジナル盤もあるよ。音いいですよ~。」と、私は「知っていますよ。でも高いから。」と返事。いつの日か買いたいな~。

他にも何枚か買いたかったのですが、きりがないので以上2枚にて本日は終了。
我ながら激渋な2枚だと悦に入っております(笑)。

色々話しをしてきました。まずは私のブログを「ジャズ批評」誌にのせてもらっている件、宣伝しちゃいました(笑)。店主は「後でネットを見させてもらうよ。」と言ってました(汗)。そこから「ジャズ解体新書」の話へ。例の東芝EMIがブルーノート1500番台を1番から出したのは、柴崎さんの進言によるものだったという話になり、あの時のどれが売れるかというデーターが今につながっているという話がありました。マーケティングに基づくデーターベースの元になっているということなんですよ。なるほどです。

そして、今進言したいことがあるとのこと。それは「ブルーノートの未発表盤(多分LTシリーズ)を番号順にレコードで再発したら反響があるはず。」とのことでした。お店に来るお客さんに聴いたら、「もし出れば買いたい。」と言った方が多かったそうです。最近レコードでの再発が盛んになっているので、その線は意外とアリなんじゃないかと私も思います。でもEMIの方に言ったら、それは難しいとの返事だとか。「レコード会社の人も採算性をきちんと考えて上司を説得するような人材はいないんでしょうかね?」なんて話をして盛り上がりました。

お客さんが2名ほどいらしたので、狭い店内に4人はきついなということで退散。1時間ほどですが、レコードに囲まれての店主とのジャズ談義は楽しいものでした。いや~、久しぶりにJAROへ行って良かったです。

P70 せっかく渋谷に来たんだから、
今回は岡本太郎の「明日の神話」をしっかり見てきました。
渋谷駅とマークシティの連絡通路にあるのですが、
これまでここを通っても絵をちゃんと見たことがなかったのです。
岡本太郎の絵はストレートにパワーを感じるから好き!

続きまして「いーぐる新譜特集」の後に行った渋谷の「JBS」

本当は「いーぐる」の打上げに参加したいのですが、帰りの電車の時間が気になるので参加できないのです(涙)。その「JBS」ですが、ジャズ・ブルース・ソウルのはずなのですが、行くといつもジャズがかかっています。これではジャズ喫茶「JBS」と言っても良いかもしれませんね。

実はジャズ友tommyさんを急遽お誘いしたのですが体調不良とのことでした。残念。お店に入ると店主マルカム(ジャズ友間での愛称)は、いつものごとく愛想なく黙々とお仕事をしていました(笑)。今日はカウンターの8割くらいにレコードが積んであります。カウンターにはお客さんが2人いてそれ以上座れません。しかたなく右側のテーブル席へ座り、アイスコーヒーを注文。丁寧に淹れてくれるそれはとても美味しい!

P71_3最初にかかっていたのは左側の『キャディラック・マック・ザ・デトロイト・フォー』。バリー・ハリスがピアノのトロンボーン・ワンホーン・カルテット。こんなのがスティープルチェイスにあったのか~。知りませんでした。B級ジャズがお店とオーディオにベスト・マッチです。

次にかかったのが、タイトルがよくわからない右側のレコード。これはジャケットからいってヤバイです(笑)。ドン・チェリーを始めとして、ブラック・ジャズな人たち10名ほどが参加したツイン・ドラム編成のスピリチュアル・ジャズ・ライブ。アフロなリズムにのって、合奏とソロが続く片面1曲。この黒さが堪りません。激渋!

P72 3枚目は、ジョニー・ダイアニ?・カルテット『ソング・フォー・ビコ』。これもスティープル・チェイス。こんなの知りませんよ~(笑)。前のレコードとはドン・チェリーつながり?何とお読みしたら良いのかわからないアフリカンな人が参加しています。トランペットとサックスのカルテット。tommyさん言うところの「渋谷系シカゴ派」な1枚。

最後は泣く子も黙る(笑)?クリフォード・ジョーダン『イン・ザ・ワールド』。ストラタイーストのレア盤です。市場ではかなりの高値が付いているらしいですね。内容については説明不要のブラックな1枚。私は再発CDを持っています。電車の時間があるため、曲の途中で失礼することとあいなりました。

あ~あっ、今回もマルカムにはやられっぱなしです。
参りました。許して下さい(笑)!

マルカム・チョイス対決勃発!

tommyさんが先週木曜日に「JBS」へ行った時のマルカム・チョイスを
ブログに掲載しています。
http://ameblo.jp/tommy-tdo/entry-10298435711.html
tommyさん曰く「スウィートな黒さ」「ジャンキーなミュージシャンたち」の4枚。
こちらもなかなかだと思いますよ。
ジャズと黒さを知り尽くしたマルカムならではのチョイスです。

私の方は「ドス黒い」4枚。黒さでは私の方が勝っているようですね(笑)。
きっとサタデー・ナイト・フィーバー(古っ!)ってことで、リキが入っていたのかも?

「JBS」はまた行きたくなるお店です。

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「快楽ジャズ通信」に上野まなさんがゲスト出演!

明日の「高野 雲の快楽ジャズ通信」上野まなさんがゲスト出演します。
上野まなさんって知っていますか?
俳優上野樹里さんのお姉さんで、シンガーソング・ライターなんです。

番組出演時のかわいい笑顔はコチラから。
上野まなさんのオフィシャルブログです。
http://www.musicbird.jp/podcast/kairaku_jazz.xml

そして声を聴きたい方はコチラから。
快楽ジャズ通信ポッドキャスト
見た目どおりで、トークもかわいいです(笑)。

いつもは雲さんとディレクター嬢のトークなのですが、
今回、雲さんはスタジオの外に追い出されたそうです(笑)。
上野まなさんとディレクター嬢のノリノリなガールズトーク。
是非聴いてみて下さい。

番組は、全国コミュニティーFM7月11日(土)20:00から、
ミュージックバードのTHE JAZZチャンネル7月12日(日)22:00から
ミュージックバードのcross clutureチャンネル7月16日(木)23:00から
放送されます。
番組テーマは「ボサノバ特集」。
私も楽しみにしています。

マニアックなジャズばかりではなく、たまには気分をリフレッシュ!

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ジャズ喫茶の閉鎖性?

ジャズ友tommyさんのブログに高野 雲さんが興味深いコメントを寄せていました。
tommyさんの沖縄のお店ジャズ・カフェ「スコット・ラファロ」のコンセプトを考える
という記事に、雲さんから長~いコメントがあり、それを転載しています。
「ジャズ喫茶の閉塞性を考えるコメントだゾ!」という記事タイトル。
面白いですね!
コチラ↓を参照。
http://ameblo.jp/tommy-tdo/entry-10296461582.html#cbox

最初はジャズ喫茶の閉塞性のようなものは結構好きだというお話。
これについては私も同じような感じで好きです(笑)。
雲さんおっしゃる「今の若い人からすると「アフォくさ!」な世界かもしれません。」
が笑えると同時に、私も歳をとったことを痛感(笑)。

上記に続けて、「ジャズファンの閉塞性」を雲さんの番組「快楽ジャズ通信」
照らしてのご意見があるのですが、これがまた興味深いご意見。
番組ヘヴィー・リスナーの私としては、納得できるものです。
要はジャズ・マニアだけを見ているわけではないということなのですが、
これはアリだと思います。
その効果は今期から「快楽ジャズ通信」がミュージックバードの
THE JAZZチャンネルだけでなく、closs cultureチャンネルで再放送されるように
なったことに表れていますよね。

THE JAZZチャンネルの番組は、「PCMジャズ喫茶」「MOONKSTYLE」
「All About Riverside」「ターンテーブルの夜」
などマニア向けが多いので、
「快楽ジャズ通信」のようにジャズをメインにしつつも、カルチャーとしての
音楽番組はあっても良いと思っています。
「快楽ジャズ通信」はジャズ以外にも明るい雲さんに相応しい番組だと、
私は思いますよ。これからも微力ながら応援していきます。

さて、話はガラリと変わりまして、
ジャズ喫茶「いーぐる」の連続講演ウェブマガジンcom-postについてです。

今度の土曜日7/11にジャズ喫茶「いーぐる」で連続講演
「2009年上半期 NYダウンタウンを中心とした新譜特集」があります。
久々のこの企画。私も参加しようと思います。
講演者の益子博之さんは6月にニューヨークに行ってきたそうで、
その報告も兼ねての講演となるそうです。

益子さんのNY訪問については、com-postのコラムをご覧下さい。
とても楽しい記事になっていますよ。
NYの街角の写真もたくさんあって、観光気分で読めます。

現地のライブをちゃんと見たうえでの紹介。貴重だと思います。

com-postの特集記事にはビル・フリゼールへのインタビューもあります。

今日は情報関係諸々でした。

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今日は軽くいっときましょう。

昨日はちょっとお堅いことも書いたので、今日は軽くいきます。
この前の吉祥寺ジャズ・ミーティングの時にプレゼントされたレコードの話です。

P65ウェス・モンゴメリー『ストレッチング・アウト・ライブ・イン65』(1965年rec. 海賊盤)です。このレコードは後藤雅洋さん著「ジャズ選曲指南」に掲載されていた1枚。私がこの本掲載アルバムの完全蒐集をした際には、入手に苦労しました。ただし私が入手したのは同内容のCD。実はレコードがほしかったんですよね~。

当時 tommyさん も完全蒐集を目指していたので、当然これを入手していたのですが、さすがはtommyさん、きっちりレコードを探していました。私が完全蒐集した時、tommyさんにはレコードを聴く環境がなかったので(今はレコード・プレーヤーが5台もあり、それらをどう整理するか悩んでいるようです。笑)、そのうちレコード好きな私にプレゼントしてくれるということになっていました。

そして、先月のジャズ・ミーティングの時にいただきました。ほんと、嬉しいですね~、プレゼントされるのって。ジャケット、盤ともにピカピカなんで余計感激しています。tommyさんどうもありがとうございました。やっぱりレコードで聴くと格別なものがあります。ムフフッ!

「ジャズ選曲指南」によると、このアルバムはマニア編ということになります。ウェスのアルバムは数あれど、ジャズ喫茶ならではの”ヒネリ玉”として、これをかけるんだとか。耳の良いファンは「いつもとちょっと違うぞ」と、飾ってあるジャケットを確かめに近寄ってくるらしいです。きっとこの瞬間がジャズ喫茶のオヤジにとっての喜びの瞬間なんでしょうね(笑)。

P66 こちらは同内容のCD。『ザ・インクレディブル・ジャズ・ギター・オブ・ウェス・モンゴメリー』です。このCDが同内容だということは「いーぐる」常連の八田真行さんから教えていただいたという経緯があります。ただしこちらには1965年のドイツ・ハンブルグでのライブも入っています。

私としてはそのドイツ・ライブが不満でした。演奏内容のことではありません。これを買った時に既に持っていたGAMBITレーベルの『ライブ・イン・ベルギー1965』にもそのドイツ・ライブが収録されているたからです。重複した内容のものを持つのって、私としては何か気分が悪いんですよね(笑)。

今回『ストレッチング・アウト~』をいただいたので、こちらのCDは売り払おうかと思っていたのですが、そうせずに、今度は私がこれを誰かにプレゼントしたいと思います。ほしい方いますか?ジャズ友の皆さん、メール下されば次回会う時にでもプレゼント致します。

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「ジャズ解体新書」から17年!

ジャズ喫茶「いーぐる」のマスター後藤雅洋さん著「ジャズ喫茶リアルヒストリー」に
登場していた「ジャズ解体新書」を、雲さんからお借りして読んでみました。
なるほどなるほど。

P64 後藤雅洋さんが7人の方を相手に当時のジャズを斬った対談集です。帯には過激な言葉が並んでいますが、今となってはそれほど刺激があるわけではありません。最近の私にはジャズを巡る表や裏の情報が色々入ってきている状況なので、刺激が足りないのかもしれませんが・・・?

最初はジャズ喫茶「メグ」の初代レコード係だった村上寛さんとの対談。
ジャズ喫茶に集うジャズ・マニアの会話です。「これいいよね。あれいいよね。」な会話&現状に対するグチです(笑)。最初は軽くジャブの打ち合い。

次はジャズ評論家の故油井正一さん。戦前戦後の日本のジャズ事情がよくわかります。さすがは油井さん!
そしてマイルス論が面白い。ドイツのジャズ評論家ヨアヒム・ベーレントに『ビッチェズ・ブリュー』の凄さを解説したなんて凄すぎます。当時この問題作をちゃんと理解していた油井さん、恐るべし。
あと、油井さんは『オン・ザ・コーナー』辺りからマイルスは麻薬をまた始めちゃったんじゃないかと言っています。死因も麻薬だろうと。中山康樹さんも1973年あたりから1975年の『アガルタ』『パンゲア』に向かって病的なものが増していくと言っていると思いますが、あれって麻薬なんでしょうね、きっと。じゃなきゃあんな音楽できませんよ。
そしてここでのマイルス論は後藤さんのマイルスがジャズを延命したという話につながっていくのだと思います。
最後に、ジャズの未来について油井さんが予言めいたことを言っています。
「俺と一緒に死んじゃうんじゃないか(笑)。もうジャズとは言えない音楽に変わっていくような気がしますね。僕は。それはそれでいいんじゃないかと思います。もうジャズという名でやることは残っていないんじゃないか、だからウィントン出てきたわけでしょうし。」
意味深です。皆さんどう思いますか?
私は油井さんとともにジャズ批評も死んでしまたのではないかと思う今日この頃です(笑)。

次は音楽評論家細川周平さん。細川さん著「レコードの美学」から、ジャズとポピュラーについて語っていますが、あまり印象が残りません。なぜか?細川さんと後藤さんの間に勃発した「コルトレーン好き嫌い論争」が内容の半分くらいを占めていて、その印象が強烈すぎるからです(笑)。私はどっちもどっちだと思いました(笑)。

次はピーター・バラカンさん。ジャズのブラックネスについてのお2人の意見が非常に近いことがよくわかります。そしてお2人はジャズの「黒さ」が好きなのです。
当時の新人ジャズマンの「黒さ」不足の問題が出てくるのですが、その後、この傾向は更に助長されるわけで、今のジョシュア・レッドマン『コンパス』へとつながってくるわけです。あと、バラカンさんのコマーシャルなもの拒否&倫理観を持て発言は意外でした。

次は渋谷のレコード店「discland JARO」の店主柴崎研二さん。レコードを漁りにくるお客さんの習性が語られていて面白いです。
LPからCDになって、音に対峠しなくなりBGM的になるという話があります。それは例えば『サキソフォン・コロッサス』という名盤のジャケットや曲順などを含めたイメージからの乖離を起こし、結果「名盤」という概念がなくなると言っています。これって携帯音楽プレーヤーの登場で更に助長されて今に至っていますよね。
これに対する提案の1つが雲さんの「ジャズは紙に書け!」ですよね。他に誰もこういう大事なことを言わないんだから、そりゃジャズも廃れますよ。
レコード会社に対する厳しいご意見もあります。ブルーノートの販売権利がキングから東芝EMIに移った時、1500番台を順番に出したんですが、柴崎さんはそれに1枚噛んでいたらしいです。私がジャズを聴き始めてしばらくしてのことなので、当時の業界に与えたインパクトをよく憶えています。

次はジャズ・ピアニストの佐藤允彦さん。後藤さんがミュージシャンの心理に迫っています。佐藤さんが言う「第3の眼」のコントロールの話は凄く面白かったです。インプロビゼーションとは何か?色々な方に是非読んでほしいです。

最後は脳科学者の加藤総夫さん。ここに後藤さんが言いたかったことが一番入っていまる気がいます。だからこそ最後にもってきたんじゃないでしょうか?
一番言いたいことを簡単に言うと、なぜジャズが面白いのか?どういう姿勢で聴取すればその面白さがわかるのか?ということです。ここでの話は「いーぐる」ホームページ「Think」、ウェブ・マガジンcom-postでの「往復書簡」につながります。
既にここには、
「人間は身体のゲシュタルトによる対象の認知作用(身分け)、言葉による文節作用(言分け)の両方によって、世界の”意味”を把握しているわけです。」
という話が出てきます。
これって、つい最近もcom-postで議論していませんでしたっけ?
加藤さんと後藤さんは17年前にこの辺のことについて、既にかなり突っ込んだ議論をしていますよ。今また同じことが議論されているようですが、この対談は一度読んでおいたほうが良いのではないでしょうか?う~ん、この本絶版でした。
加藤さんは、後藤さんの主張が若い人にはなかなか分かり難いんではないかというようなことも言っています。これって今はもっと難しい状況になっていると思うんですよね~。

この「ジャズ解体新書」が出てから既に17年経っています。
結局ここで議論されていたことはどれほど身を結んだのかな~。
読んでいて複雑な心境になりました。
とは言いつつも、あれから17年、未だに同じようなことを言っているんだから、
意外と放っておけば良いのかもしれません(笑)。
と言うのは、ジャズ批評界では今も同じような議論がいくつかあるけれど、
結局は議論に反してそれなりのところに落着くんじゃないかと言う事です。
あんまり悲観的に議論する必要はないんじゃないかと・・・。
ケ・セラ・セラ、成るように成るってことで(笑)。

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妹尾美里さんは美人だなぁ~。

昨日のオーディオ・ネタによってアクセス数、来訪者ともに普段の3倍!
回路を拝借した先のサイトの掲示板へ書き込んだ効果が大なのでしょう。
オーディオ・ネタ恐るべし!

さて、昨日の「高野 雲の快楽ジャズ通信」「ミシェル・ペトルチアーニ特集」
ゲストはジャズ・ピアニストの妹尾美里(せのお みさと)さん。
妹尾さんははっきり言って美人です。
レッドソックスの松坂選手の奥さん日テレ柴田アナ似です。
ちょっと憂いを帯びた感じなのですが、喋りも見た目どおりでした。
妹尾さんを見たい方は「快楽ジャズ通信」Tommy's Jazz Caf'eをご覧下さい。

妹尾さんはペトルチアーニが好きなんだそうです。
ずっと音大でクラシックを勉強しつつ色々な音楽を聴いていた妹尾さん。
ペトルチアーニに嵌るきっかけとなったのは『プレイ・グラウンド』というCD。
中でも《セプテンバー・セカンド》という曲が好きだとか。
ラテンが好きで、情熱的な演奏が好きなんだそうです。
番組でかけたのはアルバム『トリオ・イン・トーキョー』から。

続いては雲さんにとってのペトルチアーニと言えばこれ。
『ミシェル・ペトルチアーニ』から
《オマージュ・ア・オマージュ・ア・エネルラム・アトセニグ》

この曲は私も好きな曲ですね。
確かにペトルチアーニと言えばこれでしょう。
(以降、緑字は私が曲を聴いての感想などです。)

次は雲さんが聴いてペトルチアーニと同じような熱量を感じたという
妹尾さんのアルバム『ローズ・バッド』から《バタフライ》
雲さん曰く、ペトルチアーニが硬水「ヴォルビック」なら、
妹尾さんは軟水「六甲のおいしい水」。
いつものことながら上手いこと言います。

クラシックの匂いは残っていますね。ヨーロッパ系のピアノです。
でもそのメロディーはどこか和テイストが香ります。
アキコ・グレースさんにも通じる色合いがあると思います。
しなやかで癖がない感じかな~。この味ってまさに「六甲のおいしい水」?

ピアノ・トリオが続いたので趣向を変えて、
ステファン・グラッペリのバイオリンが参加した曲。
『フラミンゴ』から《ゼア・ウィル・ネヴァー・ビー・アナザー・ユー》

久しぶりにグラッペリを聴きましたけど良いですね。
私はバイオリンと言えば寺井尚子になってしまうのですが、
(最近は金鳥のCMが頭に浮かんできます、笑)
グラッペリのほうが優しい音ですね。
ソフトなバイオリンとピアノの硬質なタッチが好対照。

雲さんは聴いたあとに「ワインを飲みたくなっちゃう。」とか言ってました(笑)。

次は妹尾さんのラテン・テイスト好きな選曲。
『ミシェル・プレイズ・ペトルチアーニ』から《ブラジリアン組曲》
妹尾さんが好きなところは、メロディーとコード進行。爽やかで翳りがある曲調。

今回はお2人の持ち寄ったアルバムが重ならなかったそうです。
雲さんは低音域をシングル・トーンで弾くときの凄味なんかが好きで、
『ノーツン・ノーツ』『パワー・オブ・スリー』など、
ストレートアヘッドでジャズ色の強いものを持ってきたのに対し、
妹尾さんはラテン・フレーバー色が強いものを持ってきたとか。

そんなお2人ですが、一致して良いというのが『デュオ・イン・パリ』、曲は《枯葉》
ペトルチアーニの特徴であるメロディアスなソロの魅力。
お2人はソロ終盤のフレーズを繰り返すところが良く、
パッと終わるタイミングが良いなんて言ってます。
エディ・ルイスとの掛け合いも良いし、
ルイスのオルガンがホワッとして、フランスの香がするところが良いとも。

またこの曲ですか~(笑)。
《枯葉》特集でもかけていましたよね~。
まっ、いいものはいいんだからしょうがありません(笑)。
雲さんからご指摘が。
この曲は《枯葉》特集でかけたのではなくて、
「PCMジャズ喫茶」に雲さんがゲスト出演した時にかけたのでした。
雲さんは色々考慮しながら選曲しているので、重複するはずないですよね。
私の思い違いでした。ごめんなさい。

長い曲なので途中フェード・アウト。
妹尾さんから、ペトルチアーニの共演者が多彩なことは、
ペトルチアーニの女性との付き合い方に通じるなんて話や、
色んな演奏をやっていても芯が立った音なのですぐにペトルチアーニとわかる
なんて話がありました。

<アフター・アワーズ編>
本編でかけられなかった雲さんセレクト曲をかけつつトーク。
「人によって魅力を感じるポイントが違うという多面性を持ちつつ、
弾いているとこの人とわかるものを持っている。」なんて話がありました。

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プリアンプ改造終了!

先週だったっかな?オーディオの虫がうずいてしょうがないって書いたのは。
それでず~っと前から懸案だったプリアンプを改造したいと書きました。
ハハハッ、改造してしまいました(笑)!
今回はかなり満足がいく結果になり、気を良くしています。

そのプリアンプの改造内容とは?

一時期はオペアンプを使ってしまおうかとも思っていました。それでもなお色々ネット検索していたのですが、最近の自作記事は真空管を使ったものばかり、これはダメかな~と、一時はあきらめかけていました。そうしたら、ありましたよ。ぺるけさんという方が運営している 情熱の真空管 という知る人ぞ知るサイトです。

ここにある 「FET式差動ライン・プリ・アンプ」 を作ることにしました。

何が良いかって?回路が簡単なことです。私はあまり複雑な回路は好みません。だからFET2個の1段増幅というシンプルな回路に惚れたのです。”ビビッ”ときましたよ!問題はFETを選別してペアを作らなければならないことです。

Pre0 問題はあっさり解決。ぺるけさんが選別ペアFETを頒布して下さっているのです。早速メールして注文しました。丁寧かつ簡潔な対応をしていただき気持ち良かったです。ご覧のとおりの気配りもさすがです。上が選別ペアFETで下が定電流用FET。私は念のため2組分注文しました。何しろ半導体を使った工作はかなり久しぶりなので、FETをうっかりあの世に送ってしまう可能性があったからです(笑)。

Pre1 回路基板は2枚自作しました。まずは電源基板。コンデンサと抵抗だけの簡単な回路です。コンデンサは真空管アンプを作った時のものを流用。セラファインとブラックゲートのノンポーラ。抵抗は秋葉原千石通商で売っている金属皮膜抵抗1/2W誤差1%です。電圧を分割するので正確な値の抵抗がほしかったのです。部品の足で配線することを基本として、足りないところは錫メッキ銅線を使っています。一応左右分離しました。

Pre2_2 こちらはアンプ基板。電解コンデンサはミューズ。音声信号が通るので高級なものを使いました。フィルム・コンデンサはERO。抵抗は秋葉原海神無線で売っている音響用金属皮膜抵抗1/2W誤差1%。この抵抗は製造中止なんだとか、売り切れの値のところにはKOAの金皮抵抗が置いてありました。私お気に入りのデールの金皮抵抗も同様に製造中止だとか。自作派にとっては年々厳しい状況になっている気がします。こちらも基本は部品の足で配線して、足りないところは錫メッキ銅線を使っています。

基板作りは大変でした。最近老眼なので、ランドが光ってどこがどこだかよくわからないのです。大体の感覚で半田付けして、接触の有無と半田ののり具合をいちいち虫メガネで確認しながら作業する始末です(笑)。ここはきっちりしておかないと後々のトラブルになるので手は抜けません。ご覧のとおりの簡単な回路ですので、それほど時間はかかりませんでした。それでも付近のランドに余分な半田が付いたりして、半田吸い取りでとったりしたのでちょっとお恥ずかしい仕上がり具合です(涙)。

Pre3_2 ケース、入力セレクタ、ボリュームは元のプリアンプのものを使用。ケースはタカチ製、セレクタはセイデン製、ボリュームは東京光音電波の受注生産アッテネータです。取り付け穴も出来るだけ前のものを生かして、必要最小限の穴開けをしました。

今回電源の仕様が全く変わってしまったので、電源トランスと安定化電源を新規購入しました。電源トランスは必要容量より大き目のものをセレクト。ただしこの手の小型のやつはシールドとかはないので、アルミ板で静電シールドくらいは取り付けました。安定化電源は秋葉原千石通商で売っている組立て済みのものです。

もともと余裕ある大きめのケースに入れていたので、中はご覧のとおりのスカスカ。入力コネクタからセレクタまではシールド線を使っていないので、トランスが近くにあるとノイズを拾う可能性大。なのでこのくらいが丁度良い大きさだと思います。

最初に電源部のみ取り付けて電圧を確認し、その後アンプ基板を取り付けて再度電圧を確認しました。と言っても確認するのは数箇所のみなので超簡単。さて、ここで一応アンプの特性を調べておくことにしましょう。

特性を調べると言っても、正弦波と矩形波を入れてその出力波形を確認するだけのことです。今まで真空管アンプをたくさん作ったので、これだけ確認しておけば特に問題はありません。発信器は日本オーディオの計測器RC-1Sを使っています。この計測器は歪み率の測定もできます。オシロスコープは秋葉原計測器ランドで買った韓国製の一番安いものです。オーディオ信号ならこの程度のオシロで十分。アンプを自作するならこの程度の測定器は揃えておきたいものです。

Pre4_2正弦波の方は見ても面白くないので、矩形波の結果だけのせておきます。左から100Hz、1KHz、10KHzです。100Hzにサグはないので低域特性は充分です。1KHzは全く問題なし。10KHzは少しなまっていますが、この程度ならオーディオ帯域は充分確保されています。オーバーシュート、アンダーシュート、リンギングがないので高域は素直に減衰しているはずです。

いよいよ音出しとなります。今使っているのはプリメインアンプA-10Ⅲ。プリとメインを分離してパワー・アンプとして使います。このアンプの入力インピーダンスが低いので、以前のプリアンプでは難儀したのですが、今回はいかに?ちょうど良いくらいのゲイン(利得)でした。私が希望する程度のボリューム角度で適度な音量を確保できます。ノイズはいかに?スピーカーに耳を近づけてやっと残留ノイズが聴こえるかどうかくらい。なかなか良好です。

さて、肝心の音。まあ、こんな簡単な回路なので特筆するようなものはないのですが、いたって素直でクリアーな音です。セパレーションも良好。これで良いのです。パーツも少ないので音響用の部品を使えばまっとうな音が出るのは当たり前ですね。まだエージングが足りないのでちょっと粗さがありますが、エージングが進めば良い結果が得られそうです。ムフフッ、私好み!

今回のプリアンプ改造は大成功!
簡単にしてシンプルなオーディオを楽しむ。
それでいいじゃありませんか?
私にはハイエンド・オーディオは無用なのです。

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ボブ・バーグいってみよう!

ボブ・バーグって知ってますか?
復帰後マイルス・バンドの2代目サックス奏者です。
マイルス・バンド加入&脱退後は結構人気がありました。
マイケル・ブレッカーと人気を2分していた観もあります。
でも、2002年に51歳の若さで交通事故死。
惜しい人を亡くしました。

P63 さてそんなボブ・バーグのリーダー作を紹介します。『ショート・ストーリー(邦題:ボブ・バーグ短編集)』(1987年rec. DENON)です。メンバーは、ボブ・バーグ(ts,ss)、ドン・グロルニック(org,syn,p)、ピーター・アースキン(ds,per)、ウィル・リー(b,per)、マイク・スターン(g)、ボビー・キルゴア(programming、key)、ジェフ・アンドリュース(b)1曲のみ、デヴィッド・サンボーン(as)1曲のみ、です。

このCD、当時のDENON(デンオン)のPCM録音シリーズの1枚で、¥3,300です。当時のCDは高かったけど、新録音はCDしか出ていなかったので買うしかありませんでした。今やHQCDですらこんな値段はしませんから良い時代だと思います。なのにレンタル&i-podですからね~。CDを売る方にとっては厳しい世の中です。

マイルス・バンド脱退後に初めて出しました。それまでに2枚のリーダー作があるのですが、知る人ぞ知るというレベルだと思います。この人遅咲きです。一方で最初のレコーディングはホレス・シルバー・バンドの1974年ですから、サイドマンとしてのレコーディングはたくさんあります。

シダー・ウォルトンのリーダー作にもたくさん参加していて、ジャズ喫茶に行くようになってわかったのですが、結構色々なジャズ喫茶で、バーグ参加のウォルトンのヨーロッパ盤をかけています。ジャズ喫茶ではマイルス・バンドに参加するより前にその名は知られていたみたいです。

バーグはマイケル・ブレッカーと同じで、コルトレーン影響下のサックス奏者です。この2人、結構似たようなフレージングですよね。ブレッカーの初リーダー作が同年に出たので余計比較されることになってしまいました。でも、ブレッカーよりバーグのほうがバップ寄りなのは皆さんご存知のとおり。ブレッカーが早くからフュージョン路線だったのに対し、バーグはその頃ウォルトのところでバップやっていましたからね。

さて、このアルバムのお話。1曲目『フライデイ・ナイト・アット・ザ・キャデラック・クラブ』(バーグ作)からノリノリです。グロルニックの弾くオルガンが結構ファンキーです。バーグのソロはブレッカーにも通じるメカニカルなフレージングなのですが、この人の場合は温度感がブレッカーより断然高いのがグッド。そしてアースキン&リーのシャッフル・リズムが心地良いです。

2曲目のバラード『ワーズ』(スターン作)は、バーグがいい味出してます。この人、アップ・テンポでのハードな演奏のイメージがありますが、バラードもなかなかいけてるんですよ。3曲目『スネークス』(バーグ作)では、やっとマイキー(マイク・スターン)のソロが出てきます。イエ~イッ(笑)!バーグとマイキーはその後双頭バンドをやることになりますから相性は良いのです。

『カリンバ』(バーグ作)には、サンボーンも参加していますので泣きのアルトも楽しめます。2人のサックス対決、なかなか好勝負ですね~。この曲はで出しが小節の途中から入っているので、バーグが吹き出してやっと正しい小節の区切り目がわかります。でっ、私が一番好きなのは『ザ・サーチ』(スターン作)。スケールが大きい感じが良いのです。バーグが朗々と吹くテナーを聴いていると、イメージが遥か大空へ広がる感じです。タイトル「探求」ですからね~。何となく「スタートレック」な感じも(笑)?

バーグの熱くて鬱陶しいテナー、これからの暑い夏にいかがですか(笑)?

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この双子は只者じゃない!

昨日ちょっと出ていたやつらのアルバムを紹介しておきましょう。

P61 まずは、ムタン・リユニオン・カルテット『レッド・ムーン』(2003年rec. nocturne)です。メンバーはフランソワ・ムタン(b)、ルイ・ムタン(ds)、バプティス・トロティニョン(p)、リック・マギッツア(ts)です。フランソワ&ルイのムタン兄弟は双子です。

兄弟でベースとドラムをやるって、なんかカッコ良いと思いませんか?1人がピアノとかホーンをやるならありがちだと思うのですが、2人そろって裏方リズムっていうのが粋です(笑)。

こいつらかなりヤバイです。まずフランソワのベースが強靭の一言に尽きます。ヨーロッパのベーシストだけあってテクニックは凄いのですが、テクニックに走らずにブリンブリンとベースを掻きむしります。真中にドンと居座るベース音を聴いていると惚れ惚れします。

ルイのドラムはレスポンスとフレキシビリティ重視。リスムを細分化しつつ強靭なベースに柔軟にからんでいきます。どちらかと言えば軽いかもしれませんが、しっかり地に足がついたリズムで安定感は抜群です。

この2人のコンビネーションが作り出すリズムは、重くも軽くもなく丁度いい按配でドライヴ感に溢れています。そんなリズムにからむピアノがトロティニョン。この人のアルバム『FRUID』はピアノ・トリオ・ファンの間で結構人気がありますよね。ヨーロッパ系のクラシックも心得たうえでの、現代的なハーモニー・センスでスマートなピアノを弾く人です。

テナーのマーギッツアは、マイケル・ブレッカーに通じる現代コルトレーン系サックス奏者です。ゴリゴリはないので物足りないかもしれませんが、スマートなフレージングでの落着いたプレーはこのバンドにとてもよくマッチしています。

このアルバムはほぼムタン兄弟が作曲しています。トロティニョンやマーギッツアだって良い曲を作るのにここでは一切演奏していません。そのムタン兄弟の曲がかなりカッコイイのです。コンテンポラリー・ジャズの理想系かも?甘い美メロでもなく、難解なアブストラクトでもなく、ブルージーでもなく、都会的でフランスのエスプリ(また出た、笑)に溢れた曲だと思います。私は好きだな~、こういうの。特に《テイキング・オフ》でのリズムが変化したところのメロディーなんかは、く~うっ、たまらん!です(笑)。

このアルバム、一言でいうなら新主流派の温度感をもう少し高くして甘さをまぶした感じです。私はお気に入りです。

P62 ついでにもう1枚。同じくムタン・リユニオン・カルテットの『サムシング・ライク・ナウ』(2005年rec. nocturne)です。メンバーは、フランソワ・ムタン(b)、ルイ・ムタン(ds)、ピエール・ド・ベスマン(p,rhodes)、リック・マギッツア(ts)です。ピアノがベスマンにチェンジしましたが、内容的には上記アルバムとほとんど同じです。んっ、でも温度感は更に上昇。

このアルバムも1曲を除いてムタン兄弟が作曲していて、相変わらず私好みの曲満載です(笑)。除いた1曲はなんとチャーリー・パーカーの曲で、《コンファーメーション》から始まる《バーズ・メドレー》。それもムタン兄弟のベース&ドラムのデュオ。このデュオがまたユニークな演奏なのです。なかなかのセンスだと思います。

最後に、ジャケット写真を見て下さい。パリの街?を並んで歩いているのがムタン兄弟。ハンサムぅ~&不良してます。この2人がやっているんだからカッコイイに決まっているじゃないですか?えっ、皆さん!ムタン兄弟恐るべし(笑)!

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FSNTの一発屋?

昨日はココログniftyのシステム障害が発生したので、昨夜は書き込みができませんでした。もしシステム障害でブログの内容が消去されてしまったら復活できるのでしょうかね~。ログをとっているわけではないので、それっきりになります。まあ、ブログは書く行為に意味があるので、書いたものにそれほど執着心はありません(笑)。とは言ったものの、もし消えてしまったらやっぱり寂しい。

さて、今日はフレッシュ・サウンド・ニュー・タレント(FSNT)のお話。このレーベルはとにかくたくさんの人にレコーディングの機会を与える素晴しいレーベルなのですが、それゆえ1発屋も少なくないのです。実際のところ、現地で他のレーベルにアルバムを録音しているかもしれないのですが、それは往々にして弱小レーベルだったりするので、日本に輸入されるかどうかは未知です。となると、日本ではFSNTの一発屋となってしまうわけです(笑)。

P60 これもそんな1枚?ミシェル・フェルバーバウム『スウィート・ソルト』(2005年rec. FSNT)です。タイトル「甘い塩」って何?Amazonで購入できます。私はいつものディスクユニオン・アウトレット買い(笑)。メンバーは、ミシェル・フェルバーバウム(g)、ピエール・ド・ベスマン(p,rhodes)、ダリル・ホール(b)、カール・ジャヌスカ(ds)です。

フェルバーバウムは1990年からパリで活躍するさ才人ギタリストだそうです。この人のギターは色々なギタリストからの影響を感じさせます。メセニー、ジョンスコ、マイク・スターンなどなど、コンテンポラリー・ギタリストの種々の要素が混じってこの人のサウンドになっているのです。ついでに言うと、カート・ローゼンウィンケルから灰汁味を除いた感じとでもいいましょうか?

このアルバムではフェルバーバウムが全曲作曲しています。都会的な洗練と適度な哀愁があり、お洒落でクールな曲想になっています。この感じが「甘い塩」なのかも?考えすぎかもしれませんが、フランスのエスプリが漂うのです。こういう曲にピッタリなのが、ベスマンのピアノですね。

ベスマンは「プリズム」というお洒落で硬派なピアノ・トリオを組んでいたんですよ。このピアノ・トリオ、凄く瑞々しくて新感覚。ベース、ドラムが一体となっての疾走感はカッコイイので是非聴いて見て下さい。アルバムを4枚出したようですが、1作目は入手困難?それから「ムタン・リユニオン・カルテット」の2代目ピアニストでもありますね。

この2人、フェルバーバウムとベスマンが組めば、硬派なコンテンポラリー・ジャズの一丁上がりです。難解なところはありませんのでご心配なく。どちらかと言えばポップです。ポップなんだけど、安易なフュージョンとは一線を画しているところが、こいつらフランス人のエスプリのなせる技なのではないかと思います。

同じ時期に、フェルバーバウムが参加したベスマンの『Oui』という兄弟盤?がありますので、よろしければどうぞ(笑)。ちなみに私は未聴です。

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